シラチャ->バンコク 一泊 ->ウドンタニ・フライト
シラチャからバンコクへの移動は、前回記述したので省略する。トゥック・コムとレムトンホテルはほぼ同位置なので、トゥック・コムまでのバイクタクシー台50-100THBがかからず、実に97THBでエカマイ・バスターミナルに移動できる。そこからBTSいつものサラデーンまでは35THBだ。移動中、新たに仕込んだカードがタイに帰国しているはずなので電話。「今晩、20時のバスでアユタヤに帰る。」 しまった・・・バンコクでの再会を果たすには、一歩遅かったか。これまでの経験則では、「バンコクで会いましょう」の約束の約定率は低く、非バンコクで会いましょうだと100%だ。非バンコクで置き去りの刑は厳しいので、100%じゃないと困るのだが。さらなるもう一枚の隠しカードがバンコク潜伏中なのはわかっているのだが、多少年齢が若く、コントロールが効かないタイプの嬢なので、財布をすられてしまった後の手持ちの現金に限りがある時には、あまり会いたくない。
やっぱり、るみちゃんかな。るみちゃんはタイ・オンショアのみの存在でオフショアの高い義理は売ったことがなく、愛人候補生として育成中で、まだ客と嬢の関係の範疇にあるといっていいだろう。「金がないから1000THB分だけな。」と言って飲み始める。レディースドリンクを入れようとしないので、「2杯までは大丈夫だろ?」と言うとようやく1杯だけ入れた。「すまんのぅ、財布をすられて、クレジットカードも銀行のカードもないんじゃ。今持っている金しかないんでなぁ・・・」と状況説明しているうちに、起死回生のアイディアが思い浮かんだ。
「るみちゃん・・・、銀行どこ使ってる? 俺も銀行口座作れるかな?」


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「昔はカシコン銀行でワークパーミット無しで作った例を知っているが、今はどうだろう? わからんな。銀行、一緒に行こうか?」
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「バンコクの銀行だったら英語が通じないことはないでしょう。大丈夫、なんとかするわ。」
翌日、飛行機の時間は16:20なので、それまでの間、5-6行ほどの銀行回りをして口座開設必要書類を聞いて回った。
昨今のAML(Anti Money Laundering)対策の影響で銀行の口座開設は以前よりも神経質になっており、パスポートに加えて、ワークパーミットもしくは、住宅の契約書類、すなわちタイ現地での住所証明に当たるものが必要なことがわかった。当然ながら持っていないので、口座開設の道は閉ざされた。それでも口座開設できる方法を私は見つけたが、まだ本当にそれで開くのが実体験がないことと、それを真似する人が多発して、その方法が封じられると私が困るので、その方法はあえてここには書かない。だが、タイ現地に住所がなくとも口座を開く方法があることだけは言及しておこう。
AMLとかKYC(Know Your Client)とか、アジア一国一愛人構想的立場に立つと邪魔以外の何者でもないが、こういうことがあるからまたアジア一国一愛人構想が重要になってくる。
中心地からドンムアンまでの移動方法だが、前回にも述べたが今回料金がわかったのでもう一度言及しよう。
ヴィクトリー・モニュメントの駅を降りて、ヴィクトリーモニュメント周辺に向かい、そこから29番か59番に乗れば終了である。29番はかなり頻繁に出ていて、私が到着したら既にWaiting状態で10分足らずで出発。そして気になる料金は18THBである。カネつかわねーなー・・・。
ドンムアンからウドンタニまで、Airasiaでネット2100THB。ドメスティックだからか、パスポート無しで予約番号だけ打てばチケットが手に入り、手荷物預け無しなのでそのまま、ドメスティック入り口へ。ウドンタニ行きは、以外にも外人はコケイジアン系が主流だ。そうは言ってもプーケット行きはタイ人がマイノリティなほどコケイジアンでしめられている機内に比べれば8-9割がタイ人で残りの外人は、コケイジアンで、アジア系の外国人の姿が稀なのが特徴だ。
ウドンタニ空港はチャンラーイの山の中にある空港に比べると、比較的、街っぽく見える空港であった。さぁ・・・横取りネーさんはちゃんと迎えに来てくれているだろうか?
非バンコク・待ち合わせ約定率100%の法則は成立し、ご家族でお出迎え。お父様、お母様、子供、本人、親戚のおじさん(ドライバー)である。途中で買い物し、夕飯の食材、ご家族分の牛肉500THB、貝300THB、その他野菜など合計1000THBほどODA、家までの道のりは移動のみでも2時間弱。そして夕飯を作っている間は、近所の酒屋にまた買い物に行き、ウイスキー、ビール、ソーダ水、コーラなどを合計1000THBほどODA。2000THBだから、パタヤの一晩より高いのだが、初日なので名刺代わりだ。
お食事が始まると、あれよあれよと老若男女が終結してきて、大体7-8人が常に滞在し、軽く飯を食ったり飲んだりして、のべ20人ほどが参加する宴会劇だ。タイ・ウイスキーも一杯で今日は寝ようかと思っていたのだが、だんだんエンジンがかかってきて、結局最初から最後まで居た俺が一番飲んだ。ここは日本語スピーカーは横取りネーさんのみで、残りは英語を話せる親戚が2人ほど、後は完全なるタイ語である。ここで20人の横取りネーさん・一族を見ていてわかるのが、男系家系のようである。意味がわからないタイ語の音だが、女系の家の音だと語尾伸ばしゆっくりに聞こえるが、男系の家は語尾は「ッ」で終わり、テンポが速く、語気も荒い。もしかしたらイサーン訛がそう聞こえさせるのかもしれないが、女性言葉の「カー」より男性言葉の「カップ」に代表されるように、最後が「ッ」で終わる話し方が目立つ
ここでは日本人は、アメリカ人よりも珍しいので、色々といじられる。「今、バンコクでバイクのモーターショーやってて、カワサキのバイク1X00ccで370km出る世界最速のバイクが・・・」とかいう興味ない話から、日本語とタイ語の同音異義のシモネタ系、「ワシはアメリカに住んでてグリーンカード持ってんねん」と自慢げに言ってくるネーさんが居たり・・・。グリーンカードを取得したい人が多く居るが、グリーンカードを捨てたいと思っている人も少なからず居るんだ。それは世界最大規模を誇るアメリカのIRSの脅威のせいで・・・、なーんて話は通じそうもないのでできない。私の仕事について聞かれたが、自動車とバイクの影響か、日本人といえば、「エンジニアか?」と問われる。これも「そうね、フィナンシャル・エンジニアだけどね」、なんて会話は無理そうなので、エンジニアではないと答え、また株式市場の取引について説明するが、多分通じてない。これは今まで複数のタイ人に仕事を聞かれ、超シンプルに、
“Financial, Investment, Stock Market”
と答えているが、この単語は誰も理解してくれたことがない。そういう概念がないのだろうか? 指でチャートを描きながら
“Buy Company and Sell Company”
も通じてそうもない。タイ人に市場関係職であることの説明に成功したことある諸君は、その説明をぜひコメント投稿してみて欲しい。ちなみに
“Bank”
と言えば通じるだろうが、Bankで嘘にならない人も居れば、私のようにBankと言ってしまうと嘘になる場合の説明方法が求められている。何やっているのか得体の知れない謎の日本人、ただし、カネは持っていることが期待されているようだが、彼らに私がどれほど怪しい人間に移っているのかはわからない。
私と横取りネーさんが横に並んでいるのを見て、「二人は顔が似てるなぁ」と突っ込みを入れられる。横取りネーさんはいつも昼間寝ていて夜に活動している影響で、ウドンタニの地で一人だけ目立って色白化しており、また二人とも色の付いた四角っぽいメガネをかけていて、そして、おそらく顔の中心部にある存在感のありすぎる鼻を見てのご指摘だ。名前のとおり、横取りネーさんはかなりな強気・男顔なので、唯一血縁でないこの私と似ているといえば似ているようにも見える。複雑な家庭事情があるかもしれないので聞けないが、お父様とお母様よりも私に似ていると我ながら思った。
【金融・通貨制度】
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2012.07.05|ウォールストリートの歴史 6/8 ~独占体制の崩壊
2012.03.30|金融史がわかれば世界がわかる 3/6~基軸通貨ポンドの誕生
2011.06.16: 巨大穀物商社 アメリカ食糧戦略のかげに 1/4
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