Dec 21 2009 中国の胡国家主席:マカオは経済の多様化を-返還10周年記念式典
【記者:Chia-Peck Wong】
12月20日(ブルームバーグ):中国の胡錦濤国家主席は20日、ポルトガルから中国への
返還10周年を迎えたマカオで開かれた記念式典で、マカオ経済の多様化を呼び掛けた。
 米ラスベガス・サンズやウィン・リゾーツなどが多額の資金を投じてカジノを建設したことか
ら、この10年でマカオは世界最大のカジノ拠点へと成長を遂げた。しかし、成長に伴い生活
費が高騰したほか、貧富の拡大や汚職疑惑などで住民の不満は高まっている。
 胡主席はマカオ当局に対し、「中国政府がマカオ支援のために採用した一連の施策を十
分活用すべきだ」と促した上で、取り組むべき分野に「カジノ部門の運営の強化・改善」や
経済の多様化、生活水準の向上、教育制度改革を挙げた。
原題:China’s Hu Says Macau Should Diversify Its Economy(Update1)
香港メディア「胡主席の演説が特区の発展方針になる」
 胡錦涛国家主席が20日、マカオの祖国返還10周年記念式典、および第3期特別行政区
政府の発足式典で演説を行い、5つの意見をまとめた。
 香港メディアは、胡主席の演説がこれから香港とマカオ二つの特別行政区の発展の重要
な指針となっているとした。
 新華社通信の報道によると、香港の新聞『文匯報』が社説を発表し、「香港がマカオの成
功の経験を参考にし、特に『一つの国』と『二つの制度』の関係をよく処理すべきだ。調和の
取れた関係を維持し、発展を推し進め、香港の『一国二制度』の新たな局面を切り開こう」と
報道した。
 『香港商報』は社説を発表し「胡主席が提言した5つの意見はマカオの経験のまとめだけで
はなく、これから香港とマカオの二つの特別行政区の発展の指針でもある。香港とマカオが
歴史的なチャンスを迎え、広東省・香港・マカオの地域協力の新たな局面がひらかれる」と述
べた。
 「中国国際放送局 日本語部」 2009年12月21日

新聞記事本文の要旨をまとめて書いてしまうと
マカオのカジノの客の8割が中国本土から来る。
08年カジノ総収入は1100億パタカ(1兆2000億円)
カジノ振興策が曲がり角を迎えている。カジノ街に廃墟のような建物が4棟並ぶ。ベネチアンを
運営する米ラスベガス・サンズが高級ホテル建設を進めていたが、昨年11月に建設が止まった。
香港系の銀河娯楽集団もホテル開設を延期した。金融危機に加え、カジノ拡大を指示してきた
中国政府がカジノ加熱の抑制策に転じたからだ。マカオに隣接する広東省はマカオ渡航ビザの
発給を制限。
汚職の温床・マネーロンダリング。
中国様がマカオのあり方を心配しているようだ。俺もシンガポールのカジノ建設のあり方
そして世界のカジノ産業の行く末を心配している。一体、いつ完成することやら・・・。
シンガポールのカジノ政策でわかっていることを書いておこう。
シンガポールシチズンは、入場料が100SGD程度と言われている。
非常にシンプルだが、良い政策だ。意味することは
シンガポールの民の射幸心を煽るためにカジノは使わない。
民は入場お断り。民は競馬と富くじをやれ。
「一様に地味なジャンパー姿だが、わずか1分の勝負に1万香港ドルのチップが飛び交う。」
シンガポール政府は、こういった光景を望んでいないということだ。
マカオとは一線を画す綺麗でクリーンなカジノを目指すのであろうがシンガポール政府のお
手並み拝見と行こう。
【Casino・カジノ】
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