ストリップス
STRIPS(Separate Trading of Registered Interest and Principal of Securities)
解説書には、利付き部分と元本部分をわけることができる債券というわかりにくい説明をしていますが、要は割引債です。
日本の割引金融債の経験が下手にあったゆえに、割債の買値は90円台というのが我々の常識でした。
日本とUSの絶対的な金利水準の違いと超長期ということもあり、30で買って満期まで持てば100になると説明され
本当かよ?3倍??という感覚でした。(実現は20年後なんですけどね)
30という買値はとにかく衝撃でした。
初めて買った債券のわりに、いきなり20年超のDurationとは知らぬが仏。
幸いにも、これは、サブプライム危機の後、去年の年末に利食わせてもらっています。
98年に30.34で買って、去年55.3で売ったから約10年間で、6.6%の利回りと苦しゅうない。
日本の税制が関係ない今、割債にこだわる必要は無いのですが、今でもやっぱり、好きです。
年限の長さがダイレクトに価格のVolatilityに効いてくるのでRiskをenjoyできる。
複利で回るから投資効率が良い。
期中のキャッシュフローが無いから損益計算が楽。
南アフリカ国債 SOAF 9.125
これは割債では無いのですが、おいしかったです。
99年だったと思いますが、新発100で買って、利ぐったのが2004年118。
今流行りのランド建では無く、ドル建てで、当時は南アのCreditが高かったのでしょう。Initialで9%越。
南アの格付けが、買った後に運良く上がって、ジワジワと値段も上がっていったのでバシッと売りました。
DDB(Deep Discount Bond) アジ銀 AUD 1% 2013年償還
日本の税制が関係ないと、DDBにあまり用事は無いのですが、AUD建の割引債って探すのが難しいのです。
だから、今でもAUDの債券投資だとついついDDBを買いたくなる。
これはあんまりうまくいっていません。
最初のコミッションと利上げにやられて、実際リターンは為替分だけですのでMMFの方が良かった。
償還まで持ちきっちゃっても良いんですけどね。
債券投資が好きな理由がもう一つあります。それは負けたことが無いから。
Default Eventに当たったことが無いことも一つですが、国債が主なのでCreditはあまり関係ありません。
Yieldは以下の通りで、Yield右肩下がりのチャートでBond Holderは負けるわけありません。
近似直線から上に出たところで買って、下で売るといったTradeで金利のVolatilityもしっかり取れます。
時間を逆走させたチャートだと死亡ですがね。そんな時代が来ることもあるでしょう。
USD 10Years SWAP Rateの推移(国債のカーブも似たようなものです)
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