一言で言うとボトルネックの話。まー、そんなの今更書いてもしょうがないので、本題とはまったく別のもっとしょうもない部分にフォーカスすることにしよう。
ベアリントンに移ってきて以来、ジュリーはあまり元気が無い。話題が町の話になると彼女はいつも不平不満を言い、私がこの町を弁護するのだ。私はベアリントンで生まれ育った。道は全部知っているし、いい店も知っている。いいバーも悪いバーも全部知っている。
文句を言う奥さんか、いや文句しか言わない奥さんね。アレックスはそんな奥さんに優しい。どうしてそうできるんだろう? ボトルネックよりそっちを教えて欲しいよ。「私、女性に無理強いするのが嫌いでしてねぇ・・・1ミリでも文句あるんだったらマンハッタンにでも住めば? ご自由にどうぞ」と俺なら言う・・・。
ジョナ:生産性とはいったい何なのかね
アレックス:私の会社の定義では・・・一定の計算方法があって、確か従業員一人当たりの付加価値イコール・・・
ジョナ:君の会社の定義がどうであれ、そんなのは本当の生産性なんかじゃない。計算方法がどうとかは少し忘れて君自身の言葉で君自身の経験で言ってくれ。生産的とはいったいどういう意味なんだね
アレックス:何かなし遂げることでも意味しているのでしょうか
ジョナ:その通り。でも、どういう観点でなし遂げたかどうかを測ったらいいと思うかね
アレックス:目標(ゴール)・・・でしょうか。
ジョナ:その通り。
ジョナ:アレックス、君はとても重要なことに気づいたね。目標を表す方法は一つだけではない。目標は同じでも、違う方法でこれを表すことができる。『金を儲ける』という言葉と同じことを意味する方法でね。
アレックス:目標は純利益を増やし、同時に投資収益率とキャッシュフローを増やすことだといえるわけですね。
ジョナ:お金を儲けるという目標を完璧な形で表すことができ、なおかつ工場を動かすための作業ルールの設定を可能にした指標だ。指標は3つあって、「スループット」、「在庫」、「作業経費」と呼ぶことにした。在庫とは完成品だけでなく、仕掛品や原材料、作りかけの部品も含まれる。スループットとは販売を通じて、お金を作り出す割合のことだ。
アレックス:生産を通じてではないのですか。
ジョナ:いや販売を通じてだ。在庫とは販売しようとする物を購入するために投資したすべてのお金のことだ。作業経費とは、在庫をスループットに変えるために費やすお金のことだ。
ジョナ:バランスの取れた工場に近づくほど倒産に近づく。生産能力を縮小する場合、たとえば人を解雇したら販売は増えるかね。在庫は減るかね。
アレックス:いいえ、日と減らしてできるのは経費削減です。つまり作業経費の削減しかできない。
ジョナ:アレックス、目標は作業経費の削減そのものではない。指標をどれか一つ改善することではないんだ。目標はスループットを増やしながら同時に作業経費と在庫を減らすことなんだ。
もしジュリーが戻ってこなかったらどうしようと、考えた。彼女がいなくなったらほかの女性と付き合うのだろうか。どこでそんな女性と知り合うのだろう。突然ベアリントンにあるホリディ・インのバーで見知らぬ女性にセクシーに迫る自分の姿が頭に浮かんだ。それが自分の運命なのか。そんなやり方、いまでも通用するのだろうか。誰か自分の知っている女性で付き合えそうな人がいてもよさそうなものだ。知っている女性で独身の人の名前を挙げてみた。考えられる女性を全部挙げるのにはそう時間はかからなかった。その中で気になる女性が一人いた。私は緊張した面持ちで番号を回した。「もしもし」彼女の父親だ。「ジェリーと話をしたいのですが」
すげー、結局、奥さんを思いつくんだ! あんた、一生、結婚してなちゃい! いいかね離婚男ならこう考える。
もしジュリーが戻ってきてしまったらどうしようと考えた。彼女が来てしまったら、他の女性との関係はどうなるのだろうか。とりあえず、ジュリーはいないから、誰かに電話しよう。考えられる女性を全部挙げるのにそう時間はかからなかった。その中で気になる女性が一人いた。私は緊張した面持ちで番号を回した。「どーもー、おひさしぶりですぅー! ぇえ! もーぅ毎日超暇です。遊んでもらえませんかねぇ?」と言いながら、「今度遊んでください」というタイトルのメールの送信ボタンを押した。
古代ギリシアの時代から自然界のさまざまな物質の裏には元素という基本ユニットがあり、これが全ての物質を構成しているのだと人々は信じていました。ギリシアの時代の考え方は単純で、空気、土、水それから火。しかしその後土自体は基本元素でなく、多くの基本的な鉱物によって構成されていることが実証されました。空気も異なる複数の期待によって構成されていることが明らかにされました。ギリシア時代の仮説に終止符が打たれたのは18世紀になってからで、フランスの学者ラボアジエが火は物質でなくてプロセス、つまり酸素と結合するプロセスであることを明らかにしたのがきっかけです。その後も化学者たちが長い年月をかけて研究を重ねた結果、19世紀半ばまでに63の元素が確認されました。発見された元素をうまく分類する方法はないものかと試みましたが、どれも無益な努力におわりました。メンデレーエフは元素ごとの定量測定、温度や物質の形状、形態によって左右されることのない定量を用いることにしたのです。彼が用いた定量は原子量と呼ばれるもので各元素の原子の質量と一番軽い元素、水素の原子の重量の比率を表したものです。この比率を用いてメンデレーエフは各元素に特定の数値を割り当てて、識別することを可能にしたのです。メンデレーエフは元素を一列に並べず、7つおきの元素の化学特性が基本的に同じで、その反応度が増すことに気づいたのです。彼は元素を7列の表にまとめました。その結果、すべての元素は原子量順に表され、またそれぞれの列では化学特性が同じ元素がその反応度順に並んで表されたのです。メンデレーエフがこの表を作った時、実はまだ全ての元素が見つかっていたわけではないんです。この表にはいくつか抜けているところがあって、それを埋めようとまだ見つかっていない元素を逆に探すという作業始め、まだ発見されていない元素の質量や特性を予想したのです。
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か エリヤフ・ゴールドラット 三本木 亮 ダイヤモンド社 2001-05-18 |
【女ってやつぁ関連記事】
2011.09.15: エエブイ女優2 2/2 ~いや家庭環境?
2011.06.10: 歴史を騒がせた悪女たち7/7 ~悪女じゃない、完全なあっぷう
2011.04.08: 1億円ドール 初期型の企画立案
2010.12.28: 香港性工作者 ~女性の権利
2010.08.27: 女女格差
2010.04.27: あなたの知らない精子競争 ~女の遺伝子獲得本能
2010.01.29: 男性には理解してもらえそうにない女性の○○ランキング
2009.08.06: 血液型占いより有効な兄弟構成占い
2008.11.13: ROMANCE MATHEMATICS ~悲しい事実
2008.06.23: パートナーと気持ちが通う? 無理!