月: 2014年8月

現金同等物と現金

四季報に載っている現金と実際の現金に相違がある。
と言ってきた人がいましたので、これまたネタにしましょう。私はデリバティブのプロであって、株や会計の専門家ではないのですが、アジア放浪記はいいかげんにしろ!という声もヘビーユーザーからいただいていることもあり・・・。ただ一方で、この程度は常識なので、常識とはWikipediaにも載ってるレベルだと、あえて書く必要もないとも思うのです。私が想定してる読者は、金融機関でプロとしてトレーディングしている人、なわけですが、コメントを下さる人は個人の方も多いように思えます。またこの報告をしてくれた人も個人投資家(ただし富裕層w)です。
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一方で、ウィキどころか、“金で買えるあらゆる本”にも載っていないこと=つまり本来ならば価値があること、について書くとオタクすぎてシーンと静まり返ってしまうのですよね。デリバティブの専門書に載っていること=せいぜい価値としては5000円程度の知識=勉強すること です。専門書にも載ってないこと=経験すること、必要なこと であって学者さんのごとく勉強することではありません。デリバティブを勉強するのは大学で、マーケットにおいては、デリバティブを使ってくださいw 静まり返る系記事の代表格である新株予約権系の記事ですが、新株予約権は、日経225のIVのBehaviorの100倍以上、株価に影響あるものですからねっ! だからデリバティブ・プレイヤーだけでなく、株のトレーダーにも関与する非常に重要な話なのです。


金を稼ぐ力のある女性は私と同じ発想になる

女性にはプライドや独占欲は無い。と言うと女性に「そんなことはない!」と反発を食らうのですが、確かにZeroではないが男に比べれば無いにも等しい。プライド、自己顕示欲や見栄(女にも女の世界の見栄はあるという主張はわかるのですが、女性読者は最後まで我慢して読んでくださいw)、そして、独占欲=嫉妬心と所有欲が無い。(これも女性にも嫉妬心はあるのはわかりますよ)
私が最初に気付いたのは16歳の頃、当時通っていた高校のお嬢様たちに対し、「テメー、馬鹿か?」が一文の中に3回入る口癖を持つ私の発言は、お嬢様方にとって衝撃的だったはずです。お育ちの良いお嬢様ですから「バカ!」なんて言われたことも無いような人種の中に、下賤の出身である私が紛れ込んでいたわけです。「またバカって怒られちゃうかもしれないけど・・・」と切り出し始めるお嬢様が多い中、「私、バカですから、色々教えてください」と発言した馬鹿お嬢様が登場したのです。


新オプション取引戦略の考案 1/3~暴落対策の難しさ

新戦略をダンシングドラゴンとする。このダサいネーミングセンス良いでしょ? 真面目っぽくて。当然だが、ダンシングドラゴンなんていうオプション投資戦略名はこの世に存在しない。俺が去年考えて、最近命名した戦略だからだ。
2013.09.26 S&P500のオプションも、はじめちゃいました
で書いているということは、実際の時間軸では記事発表の一ヶ月前には私は始めているので9月頭くらいから米国市場におけるオプション取引を始めている。(思い出した、フィリピンで遊んでいたので、書類、手紙等の手続きが進まず、開始が遅れたんだw)
2013.06.10 初めてのオプション取引 1/2 ~口座開設・取引まで
上の記事で
「オプションをやるからには、先物で代替できるようなエクスポージャーは意味がない」
と述べているように、私にとってオプション取引の意義は、手短に言えば暴落対策である。私が暴落対策に固執する理由は、プロ(=証券自己を含む機関投資家)として取引していると、暴落対策を講じるのが難しく、何度も悔しい思いをしているからである。プロが暴落対策を取れない理由は、組織の事情によって多少異なるが、金融機関の場合は資本効率、リーマンショック以降のバーゼル3対応で最近はさらに厳しい資本効率、ヘッジファンドの場合はマーケット・アウトパフォームという使命を背負っており、ことの本質は、暴落対策という”保険”にカネをかけることができないというのが共通の事情である。
それどころか、プロは逆暴落対策、つまりプロは資本効率の追求やマーケットアウトパフォームのために、暴落対策保険を売らざるを得ないという事情がある。サブプライム問題や中国の陰の銀行問題などが主たるものだが、基本的にローンという銀行の生業は、逆暴落対策、リスクを取って金を貸すという宿命である。もっと拡大すればそもそもリスクを取って事業をするのが企業の役割なので、その逆の暴落対策をとることは、そもそも事業活動として矛盾するとも言えるかもしれない。またCDSやノックインプットを売るといった金融商品など、わずかなアウトパフォーム、すなわちポジティブキャリーの創生を求めて、将来の見えざる時限爆弾を引き受けている例である。金額加重で言えば、市場参加者の9割がポジティブキャリーを求めてレバレッジをかけているので、大暴落が引き起こされる。


グーグル秘録 完全なる破壊 4/7~インターネットメディアとして

勃興するメディア、衰退するメディア
「我々の収入として、いくら保証してくれるんだ?」とカーマジンは尋ねた。提示額はカーマジンにはあまりにも低すぎた。グーグルの数学的アプローチは完全に間違っていると感じた。「我々は視聴率1%あたりのコストを売っているわけではない。もっと別のもの、熱い何かを売っているんだ。そこのところをグーグルは理解していない。グーグルは視聴率1%は、一定の視聴者数に対応し、それは一定の広告料に対応していると考える。しかし、『デスパレートな妻たち』(ABCで放映されている人気ドラマシリーズ)のスポット広告を売るのはまったく違うことなんだ。」一方、グーグルから見れば、カーマジンは効率の悪い時代遅れのやり方にしがみついているように映った。


グーグル秘録 完全なる破壊 3/7~著作権との戦い

世界中のすべての本をスキャンするんだ
2005年5月には、グーグルは創業以来最も大胆かつ危険な賭けに打って出た。新アドワーズが完成した今、グーグルは広告の配信に乗り出そうと考えていた。そのためにも、すでに1日1億5千万件に達していた検索の処理件数をさらに増やす必要がある。そこで目をつけたのがAOLだ。AOLはその後一気に凋落していったため、かつてどれほど隆盛を極めていたかを忘れてしまいがちだ。ネットの業界では、AOLのサービスを補助輪付とバカにする者も多い。しかし初心者にも使いやすいAOLのサービスこそ、ネットの大衆化を促した原動力であり、2002年の段階でAOLが3400万人もの有料会員を擁していた理由でもあった。その膨大な会員を抱えたポータルサイトは、まさにグーグルにとってうってつけのターゲットであった。とはいえ、すでにAOLの検索と広告販売は、ライバルの検索エンジン、オーバーチュアが獲得していた。そのうえ当時AOLの上級副社長であったリンダ・クラリツィオの言葉を借りれば「グーグルなど誰も知らない会社だった」。オーバーチュアの契約が2002年の5月で終了することをしった創業者らは、なんとしてもそれをモノにしようと決意した。


ジャカルタ潜伏 0 前哨戦

インドネシアも大分こなれてきたので、今回はホテルには1泊も泊まらず、いきなりKOST(インドネシアの民が住む長屋風アパート)に泊る。去年のジャカルタ滞在で、マンスリーアパートの契約の仕方や土地勘が無く苦労した様子が、
ジャカルタ・リラクゼーション・アワー 5/16 ~ジャカルタのマンスリー・アパートの契約
に書かれている。今年は、ジャカルタの密偵「東南アジアのとがり顎」が控えているので、私が去年泊ったKOSTに直接電話し(英語が通じるオーナーなのもありがたい条件なのだ)、手付金は東南アジアのとがり顎が、直接物理的に届ける。去年と同じところなので、場所とファシリティはわかっている。Blok Mから歩いて15分、Wifi、エアコンは完備。シャワーはお湯無し、トイレットペーパーやタオルもついていない。去年はトイレットペーパーなしで1ヶ月ほど暮らしてみたが、あの強力なトイレシャワーで洗っても、今一つ、落ち切らないwので、今年はトイレットペーパーとタオル持参で。


バリに行ってきました 4/4~ヌサドゥア

博打教育
去年はブラックジャックだったが、今年は一段レベルを上げて、ギャンブルの王様、ポーカー
「ババ抜き? ババ抜きも良いけど、ポーカーに挑戦してみよう。ポーカーは運だけのゲームでもあるが、ババを引いて笑っているようでは、ポーカーでは勝てないぞ。」
まずは10個の手役をカードを並べて説明する。役の名前と強さの順列こそ正確に記憶できなかったものの、瞬間で10個すべて記憶できるってのは、若さというのはすごいですね。今回、投資一族でもなんでも無いアカの他人が一人、紛れ込んでいるのですが、ソイツは、年だし、頭悪いし、絶対覚えられないこと間違いなしだ。そういうヤツを相手にする必要は無いので、投資一族だけで早速開始!
クローズドポーカー、5枚配りの2回交換あり。ハンドのみの強さを競うというシンプルなポーカーで、カード交換と役を覚えてもらう。2回交換しているのは、インフレを起こし、フルハウスやフラッシュが出やすくなり、役を覚えてもらうため、役作りの楽しさを理解してもらう目的で行っている。これを10回程度繰り返した後で、ジャックポット、ベットの概念を導入する。コール、レイズ、フォールドの3つの選択肢があり、レイズはスプレッドリミット。カードの交換回数は1回に落とし、ベットはカード配布後と交換後の2回。
たったこれだけのシンプルなルールだが、運と駆け引きだけのゲームとしては最高峰だ。先ほどまではバンバン出ていたフルハウスやスリーカードは滅多に出なくなり、基本的にワンペア・ツーペア・スリーカードの争いとなり、A絡みのツーペアでもちょっと強気になるほどのシブい(まぁ通常だが)ハンド。
「ワンペアでも勝てちゃうんだ…」
「せっかくフラッシュだったのに、これしかもらえない…」
「最終的にはハンドの強さを競うゲームに変わりは無いが、大事なのはベット。いかにして早く下りるか、いかにして相手を挑発してポットを増やすか。ハンドとベットの組み合わせが大事なんだ! ポーカーは誰でもすぐに覚えられるとてもシンプルなゲームだが、アンティ(参加費)とマキシマムベットのバランス、参加者の人数によって最適行動が変わってくる複雑さを兼ね備えている。現在設定した夏休みの自由研究の課題が平易で満足していないなら、『アンティ3、マキシマムベット5の場合のポーカーの最適行動』というタイトルで分析しても良いかもしれない。学校の先生ではその分析を評価するのは難しいであろうから、その分析をするのなら、この俺が直接、評価してやろう。」
ちょっと小学生には厳しすぎたか…。だがルールの理解は当然として、Aワンペアが配られた時点であると、そこそこ良い手だとか、押さば引きのベットの仕方のキャッチアップのスピードは、さすがに早い。「後でポーカーやろう」という発言が後に出たこともあり、ポーカー・ギャンブルの楽しさを理解できたのは合格だ。
「お前ら気付いておるか? ベットの仕方に思いっきり各々の性格が反映されている。慎重で用心深いベット、行け行けドンドン系のベットと対象的な打ち方をしている。将来、彼氏や旦那さんを選ぶ時、言葉で嘘をつくことは簡単だが、博打は嘘をつくことは難しい。特に、本当のお金を賭けている時は、その人がどういう人間か、賭け方を見ているだけで分かる。」
ヌサドゥアに移動
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ヌサドゥアはバリ州政府主導のもとに開発されたリゾートエリアです。確かに道路が綺麗です。また湾岸高速道路は、空いていて早そうです。急ぐ時は、「10,000IDR(100円)なので、払うから高速で」という選択肢もありそうです。
Swiss-Belhotel Bay View Suite の大部屋4人泊まれるスイートルームでしたが、当然お値段はお安く一泊16,000円。150㎡くらいあって、2ベッドルーム、キッチン、バルコニー付ですが、近所にスーパーは無く、ホテルのルーフトップレストランが安い(バーガー50,000IDR程度)ので、キッチンは利用しませんでした。お部屋の感じはかなり良いです。バリのプチ・マリーナベイサンズ、屋上にはふち無しプールあります。(サンズというと怒られてしまうくらい小さなプールです)。この屋上のレストランは景色が良くて◎です。1階にもプールがあり、広さもまずまず25m程度。
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Bay Viewとなっていますが、歩いてはいけないくらい海から距離があり、外出はタクシーか無料シャトルバスに乗る必要があります。シャトルバスの行き先は、ヌサドゥアビーチ・バリコレクションとクタショッピングセンターの2つで、全部で6~7本(行き帰り各で)出ていました。またホテル内に建設途中で放置している部分もあり、ちょっとゴーストタウン的な場所もあります。
Bali Collection
ヌサドゥアのショッピングセンターです。SOGOとかもあるのですが全体的にショボいのでお勧めしません。
ヌサドゥアビーチ
プライベートビーチ、ホテルに泊っていないと入れないような雰囲気です。ベルビューホテルは海沿いではないですが、いくつかのホテルと連携した共有プライベートビーチ、ホテル宿泊客には、パラソルとリクライニングベンチを人数分貸してくれます。クタと比べると圧倒的に静か、ただ、局所的な問題かもしれませんが、海草や少々のゴミが海に浮いてます。(クタは無かった) 遠浅で腰ぐらいのところが延々続く感じです。
※ヌサドゥアビーチは綺麗だという意見もあります。
バリは、東南アジア・マスターの投資一族の継承者たちには、ちょっと生ぬるいところではありますが、旅慣れていない日本人には、とても良いところなのではないでしょうか。「バリ? そんな王道リゾート珍しいですね…」と友人に指摘されてしまうほど、無難なところです。
【一族家の教育方針】
2013.10.29 初フィリピン・ボラカイ編 5/6 ~アジア・コミュニケーションの真髄
2013.08.23 ハプスブルク家の悲劇 5/8 ~ルドルフの血統、インブリード
2012.12.06 どうか子供たちに関わらないで欲しい
2012.11.16 北京・ハルビンに行ってきました 11/13 ~中国の赤ちゃん
2012.04.19|真面目系クズについて 2/2
2012.02.13: タイ旅行 3/11~地図クイズ
2011.09.16: 最近の若い衆は
2011.06.24: カラオケと義務教育
2010.11.17: 知られざる技術大国イスラエルの頭脳
2010.08.06: 学業は良い子の遊びじゃねぇんだよ
2009.09.17: 名前をカタカナや漢字で書いてはならない
2009.07.29: 学成り難し
2009.04.08: 試験の評価がスペシャリストを殺す








外資系金融の終わり 2/2~トレーダーはケチかバブリーか?

異常にケチが多いトレーダーという人種
僕の給料は、上場企業の雇われ社長よりもちょっと多いぐらいで大したことなかったが、前述したように非常に気前が良かった。好きな女のために1万円のディナーぐらい大盤振る舞いしていたのだ。

いや、ですからねぇ…作家先生…、女も1万円のディナーで”大盤振る舞い顔”されても困るでしょうw そう言いながらも、僕は基本は割り勘なんですけどね!!w ただそれを断ったうえで、僕のシンガポールでの三大無駄遣いと批難されるうちの1つ、「ヤリもしない女に一晩で600SGD(約48000円相当)を奢った」という話を紹介しよう。


グーグル秘録 完全なる破壊 2/7~検索エンジンのマネタイズ

検索市場の優位性をカネに変えるには?
グーグルは検索技術を他のウェブサイトに提供し、収入の一部を受け取ることにした。技術の利用者を広げるとともに、利用の対価を手にするためだ。最も大きな契約が成立したのは、2000年6月、ヤフーの公式の検索エンジンに採用されたのだ。この地位を獲得するため、グーグルはヤフーに370万株分のワラントという莫大な対価を支払った。それにもかかわらずヤフーはホームページ上にグーグルのロゴが入った検索窓を置くことすら認めなかったため、ユーザーにはグーグルを使っていることがわからなかった。グーグルにとってこの契約は新たな節目となった。検索トラフィックは提携初日に1日1400万件に倍増したのだ。2000年末には、専門家の多くはグーグルを最高の検索エンジンと考えるようになったが、その実態をつかんではいなかった。1日の検索処理件数が1億件に達し、世界で40%近い市場シェアを占めるようになったグーグルがネット上で最も利用件数の多い検索エンジンであることは間違いなかった。急成長はグーグルに、ユーザー情報という資産をもたらした。その重要性は、当時完全に理解されていたとは言い難い。検索件数の増加によって、より多くのユーザー情報が集まり、検索の質のさらなる向上に結びついた。それだけではなく、やがて膨大な広告収入をもたらすことになった。


グーグル秘録 完全なる破壊 1/7~君達は魔法をぶち壊しているんだ

世界はグーグル化された。我々は情報を検索するのではない。そう、ググルのだ。世界中で何かを検索しようとする人の70%がそうするように、グーグルの検索窓に質問を入力してみよう。約0.5秒で答えが表示されるはずだ。毎回話題のゲストで人気のインタビュー番組『チャーリー・ローズ』を見逃してしまった時はどうすればいい? グーグル傘下のユーチューブで見つかるはずだ。2009年3月には、9000万人がこのユーチューブを利用し、そのトラフィックはウェブ上の動画トラフィックの2/3に達した。ネット広告を出したい時はどうすれば良いだろう。グーグル傘下のダブルクリックは、業界トップクラスのネット広告サービス会社だ。年間200億ドルを超えるグーグルの広告収入は、ネット広告費全体の40%を占める。その一方で、グーグルは何万というウェブサイトに、広告費とトラフィックとビジネスチャンスをもたらす。
君達は魔法をぶち壊しているんだ! 59歳のメディア王と30歳のグーグル創業者
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三田氏を斬るステージ2 8/8~デリバティブを内包するエクイティファイナンス

第6章 第三者割当ビジネスの隆盛と衰退
第1節
MSCBとはMoving Strike Convertible Bondの略で、日本では2000年頃にはすでに発行されていました。株価2桁(100円未満)の企業がMSCBを発行し、すでに投資の了解をもらっている特定の投資家(海外ファンド)に割当をして資金調達をしていたのです。北の家族、シントム、昭和ゴム、イタリヤードなどいくつもの企業が発行しました。資金繰りが苦しく、資金調達手段が他に無い企業がラストリゾートとして利用していたため、ほとんどの発行企業は、発行後、努力むなしく倒産しました。その後、2004年にいすゞ自動車が300億円発行したのを皮切りに、日本でMSCBの大ブームが巻き起こりました。MSCBを発行する企業は以前のような瀕死の企業ではなかったのです。またMSCBの買い手となったのは海外ファンドではなく、国内の証券会社でした。


バリに行ってきました 3/4~ウブド・大人のリゾートホテル

ヌサドゥアでシュノーケリング
ヌサドゥアビーチは主に東海岸ですが、アクティビティスポットはヌサドゥア北東部にあります。タクシーで「ヌサドゥア、シュノーケリング」というだけで連れて行ってくれます。クタ南部のMelastiからだとメーター価格50,000~70,000IDRで行けるはずですが、130,000IDRの言い値でDoneしました。十分に払っているので、10,000IDRの湾岸高速を利用して快速コースです。すっかり気をよくした運転手さんは、待ってるから帰りもお願いしますというので、待っててもらうことにしました。
シュノーケリングはここのアクティビティの中ではもっとも安く最低人数2人、1時間、一人30USDもしくは、370,000IDRです。かなり日本人慣れしているので、そこにいるおじさんは丁寧に日本語で説明してくれます。おじさんが適当に「シュノーケリングは400,000IDRだよ」と言っているより、料金表があるので、日本人には安心です。シャワーは無料です。「保険が入って無いですから、フィン・シュノーケル・ゴーグルを失くした場合は、弁償してくださいね。ここにサイン。ホテルの名前とあなたのお名前よろしいですか?」というような感じです。船はちょっと面白いボートで、上にはきちんと屋根がついていて(直射日光を浴びなくて済む)、下がガラス張りになっているので、シュノーケリングしなくても海底が見えてしまいます。「波あるし、海水口に入るし、日光強いし、眼鏡かけられないし」とやる気の無い私は、2~3分だけ海に出ましたが、後はずっと船の上から海を見ていました。視界の広さに多少違いはありますが、マジで十分です。
シュノーケリングの際に良いボート、屋根付き、船底ガラスは最高です! (海に入りたい人は屋根だけで良いかもw)


外資系金融の終わり 1/2~ファンマネとセルサイド・トレーダーの違い

またイタい本です。なんかもっと真面目な本読めよ! 中国のエネルギー問題とかインドネシアの歴史とか…という感じですが、まー、息抜きね。サブプライムとかギリシア危機を素人向けに分かりやすく解説した良い本だとは思うが、私は、そんなことの解説には全く興味が無いので、年収5000万円の外資系トレーダーw という部分を中心にイジっていきたいと思います。

筆者の略歴には、欧米の研究機関にて、理論物理学の分野で博士号を取得。その後、外資系投資銀行に転身し、マーケットの定量分析、トレーディングなどに従事。

とあるんだけど 欧米の研究機関 ってなんだ? 東京大学理科Ⅰ類卒業くらいの不自然さを感じるぞw アメリカの大学で博士号を取得した後、欧米の研究機関で多数の論文を という文なら分かるんだけどw 欧米の研究機関で博士号取ったヤツいるのかよww ダブルメジャーは可能性あるけど、だったら理論物理学となんとかで博士号って書いて欲しいよねぇw
ついでに外資系投資銀行 ってなんだ? ゴールドマンサックス以外もう無いだろ? モルスタはMUFJの資本入ってるから日系だぜw さすがにJPモルガンやシティを投資銀行とは言わないだろ。
とまー、読む前から突っ込みどころ満載なのだが、内容は誰かが監修しているのか極めてまとも。つまらないので1章のサブプライムとかリーマンショックのくだりは、飛ばします。


いびつな絆 関東連合の真実 3/3~目立ったら最期

朝青龍暴行事件 2010年1月
「Kが朝青龍にやられたらしい」 この情報が私たちの耳に届くまで、それほど時間はかからなかった。
「ABC(ホーム.会長)の塩田大介さんとか、いつものメンバーでうちの店に遊びに来てたんだよ。で、もうかなり横綱も酔っ払い始めていて、大声は出すし、塩田さんとも一瞬険悪な感じになってたんだよね。で、まあ、お店の中で暴れられちゃうとウチも困っちゃうから、なだめてたら店を移ることになったんだよ。俺も外まで見送ったんだけど、また外で大声出すから、俺も『横綱、マズいっすよ』ってなだめたら、今度は『ウルセエ!この野郎!』ってなって、えり首つかまれて頭突きされたんだ。」
「え?いきなり手を出してきたんですか?それ、横綱なのにマズくないですか?」
「いや、マズいけどストレス溜まってたんでしょ。俺も自分の店に来たお客さんに殴られて大事にする訳にいかないけど、引き下がる訳にもいかないから、『横綱、手を出すのマズイですよ』って言ったんだよ。そしたら『お前、車に乗れ』って言うから、それで乗らないのもみっともないから『わかったよ』って乗ったんだ。それでマネージャーが車を出した瞬間にドーン!って手の甲で裏拳だからね。俺も『危ねえっ!』って一瞬意識が飛びそうになったけど、『おお、じゃあ好きにしろよ!』って開き直ったんだ」


三田氏を斬るステージ2 7/8~理論値と期待収益に対する疑問

今日は三田氏を斬るステージ2のクライマックスで~す。トレーダー諸君(ネット・トレーダーじゃねーぞw)、特にデリバティブ関係の読者はよく読んで勉強するように。

例えば、先ほどのやり取りのあった仕組債ディールにおいて、嘘つきトレーダーは、限界だと言いながら、実は自分の取り分が1%と見込んでいたとします。一方、セールスの取り分は削りに削られて0.5%だったとします。約定をして、正直にポジションをブッキングすると、合計の1.5%の利益が計上されてしまいます。セールスはそこから0.5%もらう権利があるわけですが、トレーダーには1.0%の利益が残ることがバレてしまいます。そうなると面倒なので、トレーダーはどうするかというと…、利益を圧縮するのです。例えば、全体利益が0.7%となるようにパラメーター調整(ボラティリティとか相関係数とか、客観的には決まらない、トレーダーの主観で決めても良い数値。一応、リスクマネージャーのチェックがあるので裁量の幅には限界がある)をして、本来1.5%の利益を0.7%に圧縮しておくのです。それならば、トレーダーは本当にギリギリでやっているなと思ってもらえます。当然、利益が隠されているポジションですから、パラメーターを本来の数値にゆっくり戻せば、利益がジワジワ出てくることになります。これは当のトレーダー以外気づきようがありません。セールスがトレーダーのポジションの損益を毎日モニターしていたとしてもわからないでしょう。このジワジワ現れてきた利益は、トレーダーのトレーディング能力によるものだと認識してもらえるのです。

三田さんには釈迦に説法なのは、よくわかっているのですが、ここで言及していないので、私が突っ込みを入れましょう。
レーダーが見込んだ1.5%の利益って何ですか?
こういうこと言うトレーダーも居るんです「97円の仕組債を99円で売る詐欺みたいな仕事」。この例ではセールス(販売会社・販売部門)は99円で買って、お客様に100円で売りますから1円の儲けがディール時点で確定している、これはお金です。でも97円って何ですか? 誰が決めたんですか? 差額の2円はどこにあるんですか?
正確に表現するならば、97円だと仮定して「97円」と言ったのがトレーダー。
97円は理論値と呼ばれ、社内の関係各部署にオーソライズされた評価モデルが、指し示す数値にすぎません。その評価モデルって何ですか? それは市場の動きを色々な仮定・想定をした上でモデル化して、デリバティブの条件の期待値を計算する”単なるプログラム”です。
誰が作ったんですか? 答えは三田さんであり、私です。同じ仕事だから分かるんですw だから、モデル化の際の仮定が、現実の市場の動きと違う、違った時にどんなことが起こるのか?ということもよく知っています。でもセールスと毎日価格交渉する役割、これは間違いなくトレーダーですが、ジュニアであることが多く、それをわかってない。ヘッド・チーフトレーダーは理解していますが、ヘッドは細かい毎日のディールに直接関与しません。
差額の2円のありかは、もしモデルの想定通りに市場が動き、「ヘッジ=株と債券による複製」が実現して、初めて手に入るお金であり、ディールした時点では、2円なんてどこにもありません。実際の市場の動きと想定が違い、2円の儲けが、3円になることもあれば1円になってしまうこともあるでしょう。極端なリスクをトレーダーが張らなければ、普段の平常時のマーケットならこのくらいのブレなので可愛いものです。でも、理論上の想定からすると100年に一度の大暴落が数年に一度は起こります。そうすると…、-5円、-10円となる可能性もあります。
例えば、決定論的ボラティリティ、ボラティリティがストライクによって異なることは認めているが、時間によって確率変動することを認めていないモデル化で評価していると…、株価の暴落によってボラティリティが爆発した場合、Vegaは減少して、高いところでVolatilityを買わなければいけない状態に追い込まれた時のことを知らないモデルです。Volga Longなら高いところでVegaを売れるわけですが、実際にはVolga Shortな状態になるような金融商品が多いこともよくご存知のはず。実際のヘッジコスト(益)が、実現しないことは当たり前に起き、その2円の危うさがあるからこそ、デリバティブデスクで損失が出たりするのです。(まぁポジション隠しの詐欺に比べると可愛い金額だったりします)
では、絶対負けないようにするために-5円、-10円を想定して、評価上85円の商品を99円で売れますか? そこまでやるとさすがにみんなにバレてしまい、ディールになりません。リーマンショックなどの大変動では大損を出してしまうトレーディングデスクもあり、トレーディングヘッドの首、トレーディングデスクの損失・廃止、あるいは会社の倒産を引き起こすことがあり、トレーディングのリスクに対する対価であるマーケット・バリューが2円なのです。この2円を確実に実現させることができるならば、ディーリングでの損など出ません。
2円の収益がどのくらい危ういものかよくご存知の三田さんが、「デリバティブズ・トレーディング部門が、顧客・セールスから搾取している」と発言していることに私は大きな疑問を感じていますトレーダーが責められるべきは、顧客やセールスからではなく、その危うい期待収益2円を根拠に莫大な報酬を”もらっていた”ことを、会社、その株主からであるはずです。それはリーマンショック後に実現しており、ショック前に比較すれば明らかにその報酬・待遇は悪くなっていて制裁されています。
さきほど販売会社とセールスは99円で買って、顧客に100円で売るから1円のお金が実現すると言いましたが、私が扇動し販売していたとある金融商品の元本部分(利息部分はギャランティーなので確保)が0に近い値段まで落ち込み、訴訟問題になったことも小さく新聞に取り上げられたようでした。またアジア(ことに香港・シンガポール)でも、リーマンのミニボンドなる仕組債が、デリバティブの条件、株価が下がったら損失をこうむることについては説明を受けていたが、債券の発行体であるリーマンのクレジットリスク、リーマンが倒産したらゼロになるリスクについては聞かされていなかったとし、訴訟問題に発展しました。
ここで第1章の「後の三田さんの発言においても、百戦錬磨の”たたき上げの中小企業の社長の実力をわかってない”ように感じられるので、後で厳しく追求します。」について言及します。1ショット1億円以上の仕組債を買うようなお客様は、販売会社が少しでも隙を見せたら(例えばリーマンのクレジットリスクに対する説明をしていなかったこと)、訴訟して金を取ってやろう、というタヌキです。確かに金融工学は知らないし、”理論値”は計算できないでしょうが、デリバティブ契約以外も含めた上での総合判断、例えば、IPOの割当をもらう、娘が勤めている、自分の会社が上場する際は主幹事証券会社として、学校法人なら学生の就職先として…、などなど、様々な思惑込みでお付き合いいただいています。
確かに顧客やセールスが、理論値を知らないことを良いことに、理論値をごまかして利益を隠したり、コミッションの按分を有利に振り向けたりすることはありますが、そもそもの理論値、さらに理論値と売却値のスプレッドである期待収益を正確に予想・実現できない以上、デリバティブ・デスクもその価格をわかってない。ですから、1.5%の収益を0.7%とうそぶくトレーダーを、セールス・顧客を騙して自分だけが儲けているという発言は、金融工学至上主義のように思えてしまうのです。まったく金融工学を理解していないトレーダーがそういう勘違い発言をするのは、よくあることなのですが、作り手である三田さんが金融工学・モデリングの不確実性を理解していないはずは無いので、三田さんはセンセーショナルな文章を書きたかったというのが本音なのでしょう。なので、そこの部分の乖離を今ここで「ツッコミ」とさせていただきました。
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デリバティブズトレーダーに求められる能力は
リスク管理能力 反対売買できないものを、いかに他の商品を使ってヘッジしていき、最小限のコストでリスクを落としていけるかという能力
バリュエーション能力 取引対象の価格算定能力。反対売買できるものならば、反対売買価格を参考にして決められるが、反対売買ができないものは、ヘッジポジションの構築に要するコストを積算していくことで価格算定していく。よってリスク管理能力と密接につながっている。ヘッジが不可能なものに対しては、価格の振れ幅を見込んで、最低の採算ラインはどのあたりかを見込むことも求められる。
トレーダーなのに、取引対象物の価格(例えば株価)が今後上がるか下がるか?ということにはほとんど関心が無い人が多いのです。ヘッジするのが行動の基礎となっているからです。例えば、彼の言い分はこうです。「株価が上がる確率と下がる確率は半分半分なので、デルタにベットしても有意に勝てません」と、オプション理論の教科書に書いてある通りの”株価はランダムに動く”という考えに基づいた返事が返ってきます。もちろん、自らリスクを取りにいって稼ぐデリバティブズトレーダーもいますが。顧客取引で楽に稼ぐことに慣れてしまったデリバティブズトレーダーは自力で稼げといっても無理なのです。他のトレーダーとは求められている能力が違うのです。顧客取引から受動的にのみ稼ぐことしか知らないデリバティブズトレーダーは、仕組債のフローが減ってしまった今では数少ない取引から搾り取れるだけ搾り取らないと生きていけないのかもしれません。セールスが汗を流して集めてきたディールの上澄み液を、デリバティブズトレーダーがチュ~チュ~吸い上げている音が今日も聞こえてきます。

> 顧客取引で楽に稼ぐことに慣れてしまったデリバティブズトレーダーは自力で稼げといっても無理なのです。
事実です。まったくの事実で否定しようもありません。
> 他のトレーダーとは求められている能力が違うのです。
“他 “というのは何を指しているのかわかりませんが、少なくともプロのトレーダー、金融機関で働いているトレーダーならば、取引対象が株でも為替でも債券でもデリバティブでも、対顧客取引、流動性を提供することで顧客から得られる対価が収益の源泉なのでは無いでしょうか(って三田さんご自身も株式トレーディングの章で書いていたような・・・)。もちろん顧客取引が一切無いプロップもありますが、ご予算的には小さいものだと思います。それから顧客から頂いたスプレッドを基に、リスクを取ってさらなる収益を追求する、ということはありますが、それはデリバティブデスクも同様に努力していることだと思います。自分で稼げる人ってのは、運良くw生き残っているネット・トレーダーと、自称・天才の私くらいではないですか?
> トレーダーなのに、取引対象物の価格(例えば株価)が今後上がるか下がるか?ということにはほとんど関心が無い人が多い
これはダメですが、
> デルタにベットしても有意に勝てません
これは批判に値しないと思います。デリバティブのトレーダーなのに、デルタの勝負に出る人は、隣のエクイティのトレーディングデスクに異動してください。もちろん、ガンマなのかデルタなのかよくわからない領域の範疇ならば、”株価変動要因”のリスクは取らなければなりませんが。ガンマもないのに、デルタ取ってたら、デリバティブのクセに何してんの? 越権行為です。デリバティブデスクにおいてデルタリスクを取るのは、そもそもデルタをどのように規定するかであるべきで、「なんか安いと思うから買う」という判断が許されるのは株の部隊です。

証券会社の「儲け」の構造
証券会社の「儲け」の構造 三田 哉

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バリに行ってきました 2/4~クタ・物価

インドネシアなんで飯のことは忘れよう! 煙草だ煙草!
サンポエルナ~どこえ~あるか~~ コンビニ一個売り価格
サンポエルナ マイルド メンソール 15,000~20,000IDR (最安値150円)
マールボロ 赤 17,500IDR~20,000IDR (最安値175円かつアジア最安値、多分世界最安値)
PulpFiction00716.jpg
サンポルナ マイルド メンソールは、私のお気に入りのインドネシア煙草です。インドネシアの煙草は非常に特徴があり、あまくクローブが入っているので、吸うとパチパチと音がします。日本にお土産で持っていくと、「これ本当に合法?」と不安に思ってしまう人がいると思うので、極親しい人に1本あげるくらいが適切かもしれません。独特の香りとニコチンが強いので、サンポルナ マイルド メンソール くらい(タール18mg、ニコチン11mgなので、マイルドでも、赤マルと同等)が普通に喫煙を楽しめるレベルです。もっとヘビーなインドネシア煙草ファンは、グダンガラムになるでしょう。


鬼のように面倒な国家間銀行送金

トレーディングは楽。もっとも手がかかるのが送金。日本の証券会社の場合、証券会社があたかも銀行のように送金できるが、海外にあるネット証券は、銀行機能を持っていない。
Hub-Bank.jpg
絵で描くとこのような構図になっているとしよう。青が銀行・証券間、緑が銀行間、オレンジは証券会社が銀行内に口座を持っていて、資金移動が伴わない銀・証セットだという場合もある。
1.新規送金先登録
AMLの観点から第三者への送金は、金額に制限があったり、申請が必要だったりと手続きが発生する。新規の取引先で無い場合でも、下記のように、例えば、カネが左下の証券会社にあって、右下の証券会社で取引したくなった場合、2回送金しなければならないので、直接薄い赤のラインを引く、同様に2回送金を避けるために薄いオレンジのラインを引く場合は、やはり新規送金先登録をしなければならない。
最もイライラするのが、手作り感満載の送金先指定のフォーマットである。例えば、ある銀行の申請書だが、


いびつな絆 関東連合の真実 2/3~変わりゆく時代

チーマー狩り全盛期
当時、世の中の同世代の若者達は今風のファッションを身にまとい、暴力とは無縁の世界で遊んでいた。そんな姿を遠目で眺めながら、私たちはニグロヘアーに特攻服を羽織り、手には凶器を持って毎日のよう襲撃に出かけていた。同世代の社会からも孤立することで、少数だがより先鋭化していったのだ。確かに中学生の頃は漫画「ビー・バップ・ハイスクール」のようなヤンキーファッションも流行ったが、中学を卒業するころには、流石にそうした服装は恥ずかしくなっていた。ちょうど時代は1980年代の後半から台頭してきた「チーマー」の全盛期だった。彼らは服装や髪型は今どきな感じでお洒落にしていたが、時々派手な喧嘩もするなど、まさにイマドキな不良少年の集団だった。当時の渋谷、新宿、池袋方面で言えば、「TOP-J」「PBB」「変態倶楽部」「ジャックス」「ブットバス」などが代表的なチームだろう。彼らが暴走族と大きく違ったのは、地元に対する縄張り意識をほとんど持っていなかった点だろう。ちーまー勃興期の中心メンバーのほとんどが中高一貫の有名私立高校に通う生徒で、面白いこと、刺激的なこと、格好が良いことを求めて街に出ていた。さらに言えば、暴走族のように服装や髪型に厳しい制約も無い。パーティー券などのチケットのノルマを一定量さばく会費のようなものがある程度で、それ以外の活動に関してはほぼ自由だ。関東連合と違って雑誌やテレビに出演することに制限が無かった彼らは、一時期、不良少年の世界でのネームバリューでは暴走族を圧倒していた。そして私たちにとって、このチーマーというジャンルは非常に気にいらない存在だった。杉並区の不良少年にとって、不良少年の世界で食物連鎖の頂点にいるのは暴走族、すなわち関東連合という意識が強かったのだ。ナンパな服装をして、ファッション誌に出たり、たむろしている場所に女の子を連れているような彼らのことは、不良少年として認めることができなかったのだ。彼らに比べて、関東連合の服装は特攻服かスラックスに暴力団風のブルゾンやセーター。髪型はニグロパンチかスキンヘッド。


いびつな絆 関東連合の真実 1/3~見立君

六本木クラブ襲撃事件のターゲットは被害者とは別
キム兄弟とは、関東連合が対立していた”敵”の中でも、最も激しく敵対していたグループの頭だ。本名をKというが、私たちはその頭文字をなぞって、符牒のように”キム兄弟”と呼んでいた。キム兄弟は、山口組極心連合会系の暴力団組織に所属していた弟(その後、破門)の方がワルとして有名だ。喧嘩、しかも武器を使うような派手な喧嘩なら私たちも人のことは言えなかったが、もっと別の意味合いで悪いというのがキム弟に対する印象だ。強盗や知人への恐喝は数知れず、それでいて規則に縛られる暴走族のような組織に属するわけでもなく、好き放題やって都合が悪くなれば雲隠れする。呼び出しにも応じないし、関東連合と対立しながらも正面から向ってくるようなこともなかった。だからキム弟が暴力団に所属したという話を聞いたときは意外に感じたものだ。
関東連合のことを「暴力団にならずにマフィア化した組織」などと大袈裟に言うジャーナリストがいる。だが、どこの世界に抗争相手を人が集まるクラブの中で、しかも金属バットで撲殺するマフィアがいるだろうか。そもそも関東連合はマフィアなどという大それたものではない。「フラワー(六本木クラブ)」の事件を知った海外のマフィアが、日本のマフィアだかギャングだかの抗争で使われた道具がピストルやナイフではなく金属バットだったと聞いて呆れたという。ある意味では、平和な日本ならではの事件とも言える。今世間で言われる関東連合は、すでに暴走族では無く、かといってまっとうな社会人にもならず、そのまま歓楽街に溶け込んだ不良少年達が成人し、愚連隊と化したものである


三田氏を斬るステージ2 6/8~現物株でもありえる怪しい評価益

スワップ取引をブッキングした瞬間に真の評価益が出るから、インチキが周囲にすぐばれるはずだ、と思うでしょう。いやいや、デリバティブズの場合はごまかしが可能なのです。あげればキリがないほどありますが、その中の1例として2011年にある証券会社で評価損が1000億円以上発生してしまったデリバティブズのポジションが話題となりました。突如、1000億円以上の評価損が現れたのです。トレーダーが、自分の巨額損失ポジションを意図的に評価益が出るように操作していたことを、社内の誰も気づかなかったのです。これだけの規模のごまかしが可能なわけですから、ましてや、日々の小さいディールで、しかも、利益を過小評価、すなわち保守的に評価するのであれば、まぁ気づかれることは無いでしょう。

身内に厳しい三田さんのご意見に異論はありません。デリバティブズにそういう面があるのは事実です。デリバティブズであっても、先物や上場オプションにはAsk/Bidがありますので、評価値はその間になければなりません。非常に狭いAsk/Bidなので、そこを動かしても大して大きく損益をごまかすことはできません。また上場モノ以外でもOTCで取引されているものも同様ですが、Ask/Bidが広い場合は若干の裁量権が発生します。三田さんが言及しているのは対顧客で発生したエキゾチックデリバティブはこの世で顧客とカウンターパーティであるデリバティブ・デスクにしか存在しないので、価格を取るのと反対売買はほぼ不可能です。この場合、かなりアウトなボラティリティのレベル、相関係数などで評価を動かせます。一方、損失引当金(リザーブ)のポリシーや評価モデルの変更で天地がひっくり返ることもあります。


バリに行ってきました 1/4~日本人優遇

シンガポールからバリへの飛行機で一人で乗ってるヤツ、見る限り俺だけ。ご家族かカップルのみ、寂しい男です。バリ・デンパサール空港で、日本から来る投資一族たちと待ち合わせです。
入国税が25USDから35USDに値上がりしてる!
キレイになったバリ・デンパサール空港

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