売春の意味論 娼婦の戦略
1980年代に行われたある調査によると 世界150の社会のうち、売春が文化として存在するのは138、実に92%に上る
という。売春は、”世界最古”の職業といわれる。しかし同時に、世界に最も普遍的な職業とも言えるのである。
今ここで注目したいのは、周囲の状況からやむなくというものではなく、本人の意思による、自発的な売春である。
特に追い詰められたわけでもないのに自ら売春に走り、それをお金のために割り切る、特に苦でもなく、罪の意識も
感じないというという人々は、不道徳で、考えが浅くてアタマが悪いのだろうか。軽蔑されて仕方のない存在だろうか。
そうではないのではあるまいか。売春にさほどの抵抗感がないという女はどんな社会にも必ず存在する。売春は単
なる堕落とは違い、人間の進化の歴史の中で、何かよほど重要な意味を担ってきたと思わざるを得ない
のである。
家族や血縁者、ヒモ亭主へ、彼女がいくら働いたとしても金は彼女の元へは回ってこないのである。それでも彼女
は働く。なぜなのか。娼婦の利益とはやはり遺伝子だ。20世紀初めまで、あるいはつい最近まで娼婦はこれといっ
て有効な避妊手段を講じてきたわけではなかった。彼女の体の中には常に何人、何十人もの男の精子が、彼女の
ヒモ亭主も含めて渦巻いている。凄まじいまでの精子競争が起きているのだ。そうして得られた彼女の子は言うなれ
ばエリートだ。超難問をかいくぐってきた、保証書付の生存力、そして競争力を持っていることは疑いないのである。
動機はどうあれ、娼婦が無意識のうちに狙っているのは、このように抜群の生存力、競争力を持った精子を無数とも
言える男の中からスカウトすることではないだろうか。かの北欧の毒蛇のように。
女はなぜやせたいのか その恐るべき偽装
男が好きなのは、バスト・ウエスト・ヒップにめりはりがあって見るからに女、私は女であります!丈夫な子供を産むこと
ができます!と全身で主張しているような女
である。男はとにかくバスとが好きである。ヒップも好きである。男が望むの
は、よく妊娠しそうな女、妊娠して子供を無事出産し、よく乳も出そうな女である(とはいえ実際には乳房の大きさと乳
の出の間にはほとんど相関がないことがわかっている)。そういう女を選べば自分の遺伝子がよく残っていく。男と女
にそういう体系を望むのはごく自然なことなのだ。いやはや、男というのはわかりやすくてよろしい。
わからないのは女のほうである。若い女が好み、憧れるのはオードリー・ヘップバーンのような女だ。スリムで華奢で
中性的。女として本当に機能するのか?妊娠しそうにない体、難産になりそうな体型、乳もあまり出そうに無い体型、
第一それは自分自身が遺伝子を残す上でも不利ではないのか。男に嫌われる、自分にとって不利となる体型を女が
望む。いや望むなんてものじゃない。熱望し、ほとんど病気と言っていいくらいにこだわる。そんな馬鹿な話があるもの
だろうか。
受胎率は体重にしめる脂肪の割合に大きく左右されるのである。バレリーナやスポーツ選手、やせるためにダイエット
をしている人などの受胎率はそんなわけで相当低下しているのだという。やせると受胎率が下がる、つまり避妊がで
きるのでる。女は元々妊娠しないようしないようにと企てている。避妊という言葉がよくないかもしれない。要はバース
コントロールなのである。女が自分にとって最も都合のようタイミングで子を産むことなのである。ダイエットによる避妊
はそのチャンスが訪れるまで続ける。女はその気になりさえすればたちまちのうちに太ってしまうことが可能だ。妊娠
すべきときにはちゃんと太り、丈夫の子を産むこともできるのである。事実やせていた女が、結婚するや否やみるみる
太ってしまうような現象に表れている気がする。幸せ太りである、その意味するところは彼女のバース計画が、妊娠し
てもかまわない、いよいよ子供を産む段階に入った
のである。
スリムな女が美しいとみなされたり、女がやせたいと願うようになったのはごく最近のことだ。ここ30-40年くらいの傾向
ではないか。女がやせたいと願うのは避妊のためではなく、単に社会的病の反映でしかないのではないか・・・
20世紀始めの無声時代の映画などを見ると、女優はびっくりするほど豊満である。宮廷画家の描く、17-18世紀のイギ
リスやフランスの王妃や貴族の夫人も、まず間違いなく豊満な肉体の持ち主である。現代とは、それが社会的に病ん
でいるかどうかは別として、過去のどの時代よりも栄養的に富んだ時代なのである。過去の人々は押しなべて栄養不
足の状態にあった。特権的な階級の人とて、お腹いっぱい食べられるにしてもその内容は、たとえばイモばかり食って
いるというようなもので、栄養的に見て十分ではなかった。人々はやせているか、太っているにしろ栄養の偏りによる太
り方で、いずれにしても女は妊娠しにくい状態
にあったのである。だから、わざわざやせて受胎率を下げるなどということ
をする必要は無かった。現代は栄養過多の時代である。普通に食事をしていると妊娠しすぎて困ってしまうほどになる。
栄養的に豊かになった国ほどやせていることが美とみなされ、女はやせようとする
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