母がシンガポールに遊びに来ました2015

母は年に3~4回旅行をしている。大陸欧州をメインに、年1回はアジア。アジアは香港、シンガポール、バンコクを3年周期でグルグル回るというものである。シンガポールが旅行で何度も来るほど魅力的とは到底思えないが、私がシンガポールに住む前からたまに遊びに来ているので、古いシンガポールについては私よりも知っている。
思い起こしてみると、前回母がシンガポールに来たのは
2011.02.10 母がシンガポールに遊びに来ました
と書いているので、4年前か。
親子そっくりケチなので、今年もまた、なぜこの時期なのかも私は理解できる。日本の航空チケットのカレンダー・アービトラージをしているのだw 私も日本に住んでいた頃は、正月明けの1月中旬~2月初旬、ゴールデンウィーク明けの5月中旬~6月、そして谷間の10~11月、チケット価格がドスンと落ちる時期を選んで旅行していたものだ。LCCなんかなかった時代に成田からニューヨーク、あるいはロンドンまで6万円で行ったこともあるぞ。


「旅行の時にまで、なぜ起きる時間や行くところが決まっているのか意味がわからんわ。」とツアーを嫌うのも同じ価値観である。私は時と場合によりタクシーを使うこともあるが、母は原則、公共交通機関を使う。この前来た時は私の家に泊ったのだが、
「朝の8時ごろ、駅まで迎えに来い」というので、当時、東京市場をメインとしていた私は、夜便・貫徹で来たので早く寝たいだろうと思い、
「朝の8時は寄付きだから、迎えに行けない。寄付きの様子を見てからだと30分くらい待ってもらうことになるから、俺がタクシー代払うから直接来てくれないか?」
「お前が払うとかそういう問題じゃねーだろ! 2ドルで行けるところに30ドルも払うくらいなら30分くらい待つ。」
さすが親子ですね…。どっちがどっちの台詞だかわからないくらいでしょう?
親子間お土産スワップは、
母から私へは、書籍、ウイスキー、体洗うタオル、イヤホン、マウスである。体を洗うタオルとイヤホンは100円ショップで手に入る。しつこく書いていることだが、ダイソーもシンガポールでは2SGD、タイでは60THBもし、日本は約半額で、タオル・イヤホンともに選ばなければならないほど豊富な種類が置いてあるそうだ。私から母へは、母が欧州旅行で使う現金払い用の小銭、300EURと50CHFと200SGDである。実に笑ってしまうほどの小額だが、それでも為替交換で無駄にスプレッドを払うことを拒む性格が、私に遺伝しているので、私は母のためにラッフルズプレイスまででかけるのである。まぁ、私が母に頼んでいるのも100~1000円の商品ばかりなので、お互い様だがな。
親子はいつも協力しあってグローバル・アービトラージをしている。だが親子でも異なる価値観がある。
息子の私からあえて言わせてもらえば、私が進化形で母が理解できない概念が二つある。「円中立からの脱却、測度変換」と「アジア一国一愛人構想」である。(典型的な日本人はこの二つが理解できないので、母もまた典型的なドメスティック日本人なのである)
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先程の親子間通貨スワップの母の要求であるEURの調達の際に、
300ユーロお願い。でも高かったら200ユーロでも良い。
EURJPY関係無いし…。っつーか、2014年はEUR下がってたし! という感覚が無いのである。まぁ、日本に住んでいればニュースではいつもUSDJPYとEURJPYしか表示されないから、知らないのは当然としても、感覚が無いというのがさすが島国ジャパンだなw
もう一つは、アジア一国一愛人構想に関する見識だが、その違いが最も顕著に表れるのがタイにおける行動範囲である。インドネシアや中国の愛人部隊もタイに負けないほどに強力なのだが、母は中国とインドネシアというアジアの最重要拠点に関心が無いので、共通の話題がタイになるからだ。タイでの食べるもの・食べ方も違うが、はっきり言って、遊び方のスケールが違う
母は私よりも多くの回数タイに行っているだろうが、母が”ラープヌァソット”を口にすることはないだろう。ノンカーイ(空港はない都市)でバンファイパヤナーク? 絶対に辿り着けない。イサーン語を聞くことも無ければ、おばあちゃんの家庭料理を食べたことも無く、田舎の田園風景を見たことも無い。母は私よりも英語は得意だが、そんなもんはアジアじゃオマケ程度しか通用しない。母はこのブログを読んでいるので、
お前には、夜のお店のネーさん方がついているからなぁ…
愚か者めがっ! 夜のお店に行くだけで、この強力な愛人部隊が、自然発生するなら、みんなやってるわ! 長い時間をかけて辛抱強く、そこで発掘した奴を現地特派員化しているところに、俺の努力があるんだ! 中国、インドネシア、タイ、フィリピン、そして九州でも! それぞれの国が広大な面積を持ち、その各都市に、「現地の地理に明るく、現地の料理を詳しく知っている」というおネーさんが偶然現れるはずが無い。「タイ全土落下傘計画」と書いているが、母のようにガイドブック、日本語ソースで活動している奴(活動じゃなくて旅行・観光か?プッ)と比較すれば、それは決して誇張表現では無いのが、諸君らも理解できるだろう?
活動範囲の広さ、現地文化に対する見識と理解。しかし旅行との最も大きな違いは、時間的な繋がり。当ブログの常連読者は、よくご存じだと思うが、同じ店や同じ名前が時を超えて何度も登場するのは、成長が無いのではない。去年行ったジャカルタと今年行くジャカルタは連動し、毎年、歴史を刻んでいるのだ。
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