ウドンタニの街中ならば、いつものハーレムナイトとなるのだが、多少中心地を外れているので、いつものハーレムナイトとは何点か異なる
・ディスコではなく、アウトドア、盆踊り会場?
・夜でなくて昼
・私の周りに居る嬢たちが、俺より20-30歳ほど年上の超ネーさん。20-30歳じゃないからね、20-30歳年上。
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タイソングがまったく聞いたことの無い、演歌調なタイソングばかりな気がするし、ウイスキーは、スコッチではなくタイウイスキーなど、細かいことを言えば違うことは多いのだが、大きな違いは上記の3点のみ。


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動画で見るとよくわかるのだが、私の周りを360度、一族が囲んでガードしている。傘、サングラス、帽子をかぶって、まったく踊る気を見せない横取りネーさんに対して、親族のネーさん方に「お前も来い、こっちで踊ろう」と言われたら、私は絶対に逆らわない。ディスコ会場に向かう車に乗る位置でも上下関係=タイの場合、年功序列なので、なんとなく年がわかる。トラックで一族が移動するが身分の高いものが車内、子供は後ろの荷台だ。私はゲストなので、助手席だが、やはり後ろの席に虎の威をかって威張っている横取りネーさんと、白髪の超ネーさんという感じで座っている。
タイの警察の役割
ソンクラン中なので、道路にやたらと警察の検問所が目立つ。一回だけ止められて、警察に「どこ行くの?」と行き先を答えたらそれで終わりだ。日本の常識で考えると、検問中ならば、免許証の提示、車検証の提示、また怪しげな外国人が搭乗しているのだからその外国人のパスポートの提示を求められるものだと思うのだが、「どこ行くの?」「バンチャン遺跡かな」の3秒で検問終了である。ウドンタニ・ハーレムナイト改め、盆踊り会場にも警察車両と棍棒を持った警察官が大勢配備されていた。先ほど私が盆踊りをネーさんたちと踊っている時を、「私の周りを360度、一族が囲んでガードしている」と表現しているのには理由がある。踊り疲れて木陰で休んでいると、横取りネーさんが「若い男が出てきたなー、ボクシングボクシングだから、ここに座っていろ」という。ムエタイのミニ試合でも始まるのかと思いきや、数分したら喧嘩が始まった。おそらく足踏んだ、肩が当たったなどの小競り合いなのだろうが、1対1から一瞬にして10対10くらいまで拡大する暴動に近い喧嘩である。「俺の弟を殴りやがった」とかそういうことで数秒で喧嘩が拡大し、それが飛び火して、別のところでも喧嘩が発生した。警官たちの動きもすばやく、喧嘩集団を取り囲んで取り押さえる。そのどさくさで警官棍に棒で殴られたのか、顔面血だらけで退場していく若い衆も居た。喧嘩で殴られたにしては激しすぎる流血だった。
一瞬にして小競り合いの喧嘩が暴動的に展開する”祭りの空気”の流れを横取りネーさんは知っている。私には予想も付かなかった事態だった。祭りの会場になぜ警官が大勢いるのか? ソンクラン時になぜ検問所が多くあるのか? と質問すると「ソンクラン、あぶなーい」としか教えられていなかったが、これですべてを理解した。スピード違反、無免許、飲酒運転を取り締まる気はあまり無いのだ。ましてや運転者が勝手に怪我するだけのバイクのノーヘルなど取り締まる理由が無い。10対10で済めば良いが、村全体が暴徒化することを、タイ警察は最も警戒しているようである。だから、女子供と、のほほんとした外国人が乗っている車ということが確認できれば、「はい、さようなら、行って良し!」となるわけである。
3日目の夜は、仁志にーやんが「俺の家に飲みに来い」と言うので歩いて3分ほどの距離にある仁志にーやんの家にお邪魔した。エンジニア男らしく、こだわりのスピーカーが目立ったので、まず、「あっ、なかなかなオーディオシステムですね。」と褒めると、「これ6スピーカーのサラウンドシステムでな・・・、日本の歌は無いけど、ここでカラオケもできる。」とオーディオの音を大きくした。パソコンと連結しており、タイの演歌が延々と流されていた。「ワシはタイの古い歌はあまりよくわからんので、管弦楽曲を流してみたいんだがどうだろうか? 見たところネットもつながっているようだし、Youtubeにつなげば管弦楽曲を聞ける。」と提案し、ホルスト・木星、チャイコフスキー・悲愴、ワーグナー・マイスタージンガー、あたりを流してみた。やっぱり、俺はディスコ音楽の人じゃないんだよねー。うん、これだよ。管弦楽曲で聞いた方が、スピーカーのクオリティがわかりやすい。あまりにも意外な環境でマイスタージンガーを聞いたので、感動して目が潤んでしまいました。
人の家に上がりこんで、自分の趣味の音楽をかけるわがままな行為とも取れるが、これは営業だよ。「あなたの持っているオーディオシステムの素晴らしさを私になりに堪能させていただきました。」という褒め言葉なわけだ。覚えているか? 俺がシラチャの夜、横取りネーさんの言いなりになっていた時の決意を。徹底した低姿勢は、横取りネーさんの家族に食らいこみ、周辺世論が俺に味方し始めるまで続ける!と宣言している。仁志にーやんは「こいつ良い奴なんじゃないか?」、横取りネーさんの子供9歳は「それほど怖くもなさそうだぞ。」、と考えが変わってきているのを俺は感じ始めているぞ。横取りネーさんのお母様が、俺のために長いスプーンを出してくれているのも、盆踊りの時に「一緒に踊ろう」と誘ったのは、俺に言えば俺が応えるとわかっているという、ある種の”信頼関係”があるからだ。
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