場所はイーストの果て、expoにあるSingapore University of Technology and Design、新しくできた大学のようです。Maker Faireはアカデミックなイベントではなく、一言でいえば、子供に面白い遊びを提供するイベントです。
なぜ、このようなイベントに予算がつくのか?
斜めにシンガポールを見ている私の偏見ですが、シンガポールは図工教育してない(していたとしてもあまり熱心でない)影響が強いと思います。必要最低限の教育に集中するあまり、失われた文化を求めて、ということです。ドラマ「モンスターペアレント」の哀川翔のセリフで
2012.12.06 どうか子供たちに関わらないで欲しい
「図工なんて教科は大学受験にはありませんよ。そんなことをしている余裕はウチの息子には無いんです」ってのがあるわけですが、缶の絵を立体的に描けないとかカラオケが超下手な「大人」が多いシンガポールに住んでいると、図工や音楽の必要性に気付けます。ただ、子供のためのイベントという面だけではなく、ビジネス的なつながり、スポンサーを見つけるなどの意味もあります。
ブースの出し物をバーッと見ていると、いわゆる、日本であれば図工の授業で取り扱うような、絵をかいたり、粘土だったり、工作的な出し物が多く見受けられます。
誘ってくれた私の友人の出し物は、ちょっとハイテク。ドローンに360度撮影できるカメラを装着して録画し、その録画映像を、ヘッドギアにスマートフォンを付けて見ます。ヘッドギアは顔の動きを認知し、360度立体的に見回すことができます。ヘッドギアとスマホが連動していて、スマホの画像が顔の動きに合わせて動きます。何言ってるかわかりますかね? 高度が上がっているときに下を見ると少し怖いくらい臨場感があります。360度とはいえ、完全なものではないらしく、360度カメラをドローンにぶら下げて撮影しているので、上を向くとドローン本体が映り込んでしまっているようです。私は上を見上げなかったので気づきませんでしたが。
このイベントは、企業ブースだけではなく、個人でも出展できます。私の友人は、なんと「個人ブース」。完全な趣味目的だそうです。普通にお勤めしている方です。上記で紹介した各機械は、子供の小遣いでは買えないかもしれませんが、大人なら普通に買えるそうです。それらを自分で組み合わせて、3Dプリンターで作った支柱で補強して、実験して…という準備をして、イベントで制作発表。
イベントはビジネス目的もあるので、参加者は子供だけではないのですが、子供たちが「人間の持つ自然な好奇心」をもって、「なんだろう?」と興味を持って引き込まれている姿は、素晴らしいですね。私の友人、そして同じブースで制作発表している方々の「お顔」が、おだやかで優しそうな顔してるんですよ。その人たちを門外漢丸出しの俺がポツーンとうらやましそうな顔して、ちょっと離れて見つめているという構図が想像つくだろw でも、お前ら笑えないぞ。俺たちの業界で、そういう顔した人いないでしょー?
素晴らしい休日の過ごし方だと思いませんか?
周りに子供がいれば、どんな人でも良い人に見える。これは今でもその通りだと思うけど、基礎が違うわ。刑事課の刑事さん、どっちが犯人だかわからない、ってのと同じでね。「マーケットでバカ見つけたら、そいつから根こそぎ搾り取る」なーんて普段から思ってると、顔に出るよ。
俺、基本的に子供好きなんだよね。子供ってのは自分の血を分けたという意味ではない意味の子供。先ほど書いた子供が自然に持っている好奇心、向学心。これを目の当たりにすると「かーーーっ」と燃えてくるのよ、「俺も負けられない」ってライバル心がな。まま、子供の向学心や成長力に勝てるわけもないんだけど、それでもね。だって逆の年寄りって、年金受給年齢が延ばされた、消費税上がった、アベノミクスでも生活はよくならん、とかさー、あと、病気の話?聞いてても全然面白くない。人生の先がないからかもしれないが、話の中身まで将来性と生産性がない。価値=将来のキャッシュフローの現在価値の和じゃんw