いわゆる女映画なのだが、男が見ても意外に面白いのでお時間ある時に。
主演メル・ギブソン
元奥:男らしい男っているでしょ。目立ってて常に先頭に立つ男。同じ男からも一目置かれて、あーなりたいと思われる男。どういうわけだかそういう男って全然女心をわかってない。女をわかってないの。あんなのと結婚するんじゃなかった。
秘書:自分勝手で女を見下してるタイプ。よくいるでしょう?
娘:うちのパパ? 私にとってはおじさんかな? 滅多に会わないし、そ、親戚のおじさん。
元奥:ニックのお母さんのこと話したっけ。お母さんのことを知れば、おのずとニックのことも理解できるわ。普通とは程遠い少年時代を送ったというわけよ。そんな子のうん十年後、フロイトじゃなくたってわかるわよね。ろくな大人にはならない。
ニックの母はラスベガスのダンサーで、ニックは踊り子に囲まれて育ったという。女系家族に育った私も、その意味では家庭・家族・親戚づきあいのほとんどが女性ばかりの環境で育ったという意味では同じだ。一方、男系家族でお育ちになった男友達は非常に紳士的で男らしい。私と違ってさぞかし女性にもてるんだろう。
メイド:うへっ、またVanillaの香水。どういう趣味の女と付き合ってるんです? お付き合いをするならちゃんとした女性を選んだらどうです? ちゃんとおしり全体を覆うような下着をつけてる人!
社長:80年代はまだよかった。酒・タバコ・車業界が元気だった。古きよき時代だ。しかし90年代に入って男が消費の主導権を失ってから、一気に下り坂。代わって消費の中心を担っているのは16歳から24歳の女性だ。黄金時代だった80年代生まれの小娘たちがいまや広告のターゲット。前はビールのCMといえばビキニのモデルが定番だったのに。時代は変わったもんだ。いいかニック。主力の購買層は女だ。君に女の頭の中がわかるか?
元奥:この子もう彼氏ができたのよ。
ニック:13歳でもう彼氏か。
娘:13? 私15だけど。
娘:ニック!後でね!
ニック:それじゃ、19:30にね。待ってるよ。パパと呼べよ!
ニック:会う女性がみんな俺のことを馬鹿だとか言うんですよ。
精神科医:私もそう思ったわ。
ニック:先生までやめてくださいよ。
精神科医:女を制するものは世界を制する。
女の心の中の声が聞こえてくるというコメディーなのだが、男と女には埋まられない、わかりあえない距離感が必要であると考えている。映画の中でもある、ことの最中の心の声はできることなら聞きたくない。俺の周りはねぇ、厳しい女性が多くてね。
映画の中の台詞は直接言われたことがある。「女をわかってない、女を見下してるから、女に騙される。」複数人の女友達からご指摘いただいているので、おそらく事実なのだろう。少し痛い発言かもしれないが、私は女に騙されたことは一度もない。 と思っている。
最後は綺麗に〆よう。
ニック:アレックス(娘の名前)、綺麗だよ。
こりゃ、良いね。娘には、どんなほめ言葉も、口説き文句も、いやらしくない。
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