日本の税制でなぜ割引債が流行らないか不思議です。小額投資家にとっては、実質非課税。
これ、どれだけデカイか?
5%と言ったら、5%もらえるんですよ。税引き後5%もらうためには6.25%ですよ。
1.25%のイールドエンハンスリスクが、タダで手に入る。これどう考えても美味しいでしょ。
損益計算も売値ー買値なので、配当や手数料を考慮しないでよい分、株よりも簡単です。
税金部分については税金の本を軽くまとめてみました。
国外公社債の税金
1.利子
外国にて課税、あるいは租税条約の税率により課税
国内にて、外国税額と合計して20%を限度に源泉徴収(差額徴収方式)
・租税条約による制限税率が10%ならば、国内で10%課税され、Total 20%になります。
課税される利子の換算レート(TTB)は
記名式 支払開始日と定められている日
無記名式 現地保管機関が受領した日
・無記名式で、現地保管機関が受領した日と、証券会社から利子が支払われた日の為替差益
 (差損) は雑所得になります。
2.償還
雑所得として、総合課税。為替差損益は償還差損益に含まれます。
3.期中売買
一般利付債 非課税
新株予約権付社債 申告分離課税
ゼロクーポン債 総合課税
ゼロクーポン債の課税
保有期間 5年以内 短期譲渡所得 譲渡収入-(取得費+譲渡費用)-(50万円特別控除)
保有期間 5年超 長期譲渡所得 {譲渡収入-(取得費+譲渡費用)-(50万円特別控除)}/2
ディープディスカウント債、ストリップス債、デファード・ペイメント債はゼロクーポン債の税制
が適用されます。
ディープディスカウント債とされる利率 (平成15年6月13日以降に発行される公社債)
7年未満 0.1%未満
7年以上 8年未満 0.2%未満
8年以上10年未満 0.3%未満
10年以上15年未満 0.4%未満
15年以上 0.5%未満