労働環境の厳しさが問題視されたファーストリテイリングです。昨今、労働環境の過酷さや早期退職率の高さは、時に「ブラック企業」といったレッテル貼りを通して、採用のみならず事業活動にまで影響を与える大きなリスク要因となっています。しかし同社はその危機に際し、トップ自ら労働環境の改善を約束したうえで、全社員の給与レベル(グレード別)を公開するという大胆な施策を実施。「厳しい環境で成果を上げた人にはそれなりの報酬が払われている」「高い成果を上げた人は、若くても高く評価される職場である」と伝えることで、問題を解決しました。
伊賀泰代.生産性(KindleLocations263-268).ダイヤモンド社.KindleEdition.
これにより同社は、「ユニクロの商品が大好き」「毎日ユニクロ商品を着ている」といった商品イメージへの好印象だけから応募してくる学生を減らし、それなりにプレッシャーのかかる労働環境ではあるが、成果を出せば若くても高く評価される職場で働きたい、という学生を惹きつけることに成功しました。
伊賀泰代.生産性(KindleLocations271-273).ダイヤモンド社.KindleEdition.
> 商品イメージへの好印象だけから応募してくる学生
嫌だねー。採用やったことないけど最も相手にしたくない学生だw ただ、これは学生に限らない。経営、あるいは株のセールストークでも良いが、
「素人は、会社の商品と売り上げだけに注目したがる。」
まー、これも以前に言及したね。
2016-03-09 勝つ投資負けない投資 2/2~社長業
よく居る素人発言の特徴と傾向w
1.株主と消費者の立場の区別がついておらず、商品や売上だけに注目している。
2.飲食など一般消費を対象としたがり、BtoBを無視する。
3.ネットで情報収集。民は文句しか言わないってw意味無い。
いつも例に出す、「マクドナルドはハンバーガーを売っているのではなく、マクドナルドそのものを売っているのだ」ってのが株主的発言だと思うの。マクドナルドのハンバーガーが世界一美味しいわけじゃないのよ。そこあんまり重要じゃない。
2011-02-21 マクドナルドの繁栄の秘密? 研修不要、損益計算書から読むよ
「東大生なら誰でも内定が出る」といった評判を放置してしまうと、年々「滑り止めの内定を確保するためだけに応募してくる東大生」が増えてしまいます。そんな状態でも「東大から応募が多いとはすばらしい」と考える企業もあるのかもしれません。しかし採用の生産性という意味では手間ばかりかかり、最終的には内定辞退が多くなるなど、決していい策とはいえません。
なるほど、採用の現場ではそんなことが起きているのか。ただ逆説的に思うことは、東大を辞退する人ってのはまずいないという前提で東大は合格者発表をするわけだが、早稲田や慶応の場合は、辞退者が出てくるという前提で合格者発表を水増しして行うと聞いている。となると、企業の場合、どのようなヒエラルキーが出来上がっているのだろうか? という疑問が頭をよぎる。「大学生の人気企業ランキング」とか「くだらねぇ、意味無い」と思っていたけど、これは調べる価値がある企業間ヒエラルキーの象徴ってことになる。だから「人気企業ランキングは重要」だと方向性が非効率。それをなくすには、「就職協定」なる一斉採用を止めるとか、簡単に解雇できるように労働基準法を改正するのが最も効率的であろう。でもね、そんな法律改正は必要ないかもしれないと思わされる事例がある。沖縄にて「沖縄はねぇ…、給料が安い、非正規が多い、シングルマザーが多い」という意見を聞いた。まぁ、鹿児島とかでも同じことを聞いたが。非正規っていうけど、それで沖縄社会が成り立っているなら再就職も容易なグローバルスタンダードな雇用体系が、現在の日本の法体系下で実現してるってことだよね?
石巻でも似たような話を聞いてるので、日本の地方都市、福岡や仙台などの一部の盛り上がっている地域を除く、人口減を引き起こしているような地方都市は意外に市場原理が働き、グローバルスタンダードが進んでいるのではないか? だとしたら地方が、終身雇用なる非グローバルスタンダードの日本独自雇用体系に憧れるというのは時代の流れに逆らっている。解雇を容易にする労働基準法の改正という資本主義化ではなく、私企業に実質上のベーシックインカム制度を押し付けている現制度を改めて、国家が行うベーシックインカム導入が効率的だ。民が皆、収入を求めるなら与えればいい。一部の優良企業にたまたま就職した人間だけではなく、全員に与えればいい。そうなると、ベーシックインカム制度というか、ベースアップを首相が企業に強要するか、手段は別として、日本が進んでいく道は「共産化」というのは随分前から私の言っていることだ。みんなで相互扶助、足の引っ張り合い、せいぜいがんばってくれたまえ。