デリバティブ、これこそ私が一番自信のある分野なのですが、
世に広く知られているわけではないので、少し遠慮気味に始めてみました。

私が出会ったいくつかの面白い問題を投稿していくつもりです。
金融関係者は面接の時に使ってみて下さい。問題はシンプルですが
答え方次第で、デリバティブをどの程度理解しているか簡単に見抜けます。

「私は、確率微分方程式は使わずにデリバティブを説明できる。」
というとみんな「ホントかよ?」って顔をします。
多少の数学は使いますが、これからそれを実践して見せます。

今日は、初めなので問題には触れず、私とデリバティブの出会いを紹介します。

日本で証券会社に入社すると証券販売員としての外務員資格を取らされます。
1種と2種があり、2種は、株や債券などに対する資格です。

1種は、先物・オプション取引などいわゆるリスクの高い商品についての資格�
と仰々しく書いてあり、なんだかとても怪しげな存在でした。

なんだ? 先物・オプションって? 小豆・とうもろこしとかかな?
って思っていたのです。

入社して数ヶ月目、支店研修中、「先物・オプションってなんですか?」
って聞いてみました。そこで、先輩社員がおもむろに日経新聞を取り出し、
「オプション・ワラントは、俺の得意なやつだ。バブルの時はよくやった。」

見ると、日経の マーケット総合欄の下の方に、株価指数先物・オプションとある。

「コールは、株が上がったら儲かんだよ。例えばこれな。」
コール 行使価格 16500 終値 30 のところを指差してる。
「月の第2週金曜に日経が17000円になったとしたら、17000引く16500で
500円貰えんだよ。30円が500円だぞ。今日経が15500円だろ?
株が10%しか上がらなくても、オプションは10倍以上になるんだ。
レバレッジが効いてて面白いだろ?」

次は プット 行使価格 14500 終値 70 のところを指差しながら 
「プットはその逆な。10%下がったら14000円だろ?14500-14000で、また
500円貰えるわけ。70円が500円ね。儲かるだろ~?
でもな、コールもプットも、もし第2週金曜までに上がらない(下がらない)と
紙くずなのよ。つまり0円な。紙くずなるか?10倍か? すげーリスクあんだろ。」

これを聞いて、�惚れた。一瞬で惚れた。
「あっ!これだ」って思った。

そして、7年近く経った今でも、デリバティブを愛している。
この言葉に、一点の揺らぎも無い。

おそらくこれから書くであろうデリバティブの内容はデリバティブ業務従事者
意外には理解できない内容かもしれないが、それでもあえて書きたい。
読んでもらえば、私のデリバティブに対する思いが本気であることが
わかってもらえると信じている。