2014年の年越しは、シンガポール人とタイ人の夫婦の家に遊びに行っておりました。開始の時間は驚くべきことに夜中の3時から。日本人飲み会は、早くとも19:30開始で22:00まで一次会でさらに二次会まで行くと午前様コースなのに対して、外国人の飲み会は開始が早く、19時前に始まり、21時台には終わるというあっさりしたものが多いので、いくら年末飲み会にしても不思議な開始時間です。
理由は、職業上の制約、夜のお店で働いているタイ人の集まりなので、特殊な年末飲み会でした。場所はウッドランドのHDBでしたが、彼女たちの溜まり場化しているので、夜中の訪問にも旦那さんは慣れたものでした。シンガポール人の旦那さんもタイ語が話せるので、完全なタイ人飲み会。3時からクッキング開始し、飲み始めて、「ここで寝ていって良い」というので、明け方前くらいに意識が遠のいて寝てしまいました。
次の日の昼、朝食を作って、みんなで食べました。昼なので1歳の子供も起きてきました。その後、みんなでSembang Wang(シンガポール北西部でマレーシアが対岸に見える)のビーチに行きました。また彼女たちは年中無休で働いているので、そのまま車で店まで送ってもらい、私はそこから電車で帰りました。


夜中の3時から次の日の13時までみんな家にいましたが、開始の時間のことは忘れるとして、10時間も他人が大勢家にいることを許容してくれる日本人の奥さんいるのかな? と思いました。「誰もが気軽に遊びに来れるような家、子供は両親だけでなく、多くの大人を見ながら育ってほしい。」という家庭の方針を示したのが、私の友人MNB氏です。彼の目指す家庭は私も素晴らしいと同意しているのですが、「日本人妻でその家庭を目指すって無謀」というのが私の見解です。どうですか?
日本人妻の場合、「家の中のことは自分の責任」という意識が強いせいか、家に人を呼ぶとなると「掃除してない、化粧もしてない」などとどうでも良いことを抜かし、嫌な顔をすることと思います。人を呼ぶと後片付けが面倒という論理もありましょうが、メイドさんを雇うのも嫌がる人が多いので、神聖なる家の内部は自分だけが君臨していたいという願いととらえるのが自然です。
人による、日本人妻と一括りにしないで、という人もいましょう。確かにそういう例も知っています。私の実家はルール無用。学生時代は私の友人らの溜まり場化していました。男の友達とは、夜の1時から徹マン大会、ゲーム大会、これは1階の誰も使っていない和室だったので、気紛れ開催が可能なのが強みでした。また私の家族は2階で寝ているので、1階から上へは音が響きにくいので、ドアの開け閉めだけ静かにすれば、多少なら騒いでも怒られませんでした。誰もタバコを吸わない家でしたが、その部屋だけは喫煙もOKで、私は麻雀牌を3セット持っていたので、最大で12人来たこともあります。私の家の前に車3台、バイクも数台ずらっと並ぶのですが、私の街は路上駐車を取り締まってはならないという条例があるので安心です。
女の友達とは、健全時間のお食事会、これは台所を使うので事前に母に対する申請が必要でした。私の家は晩御飯が早いので、母が台所を使う16~18時を避ければ、100%使用OK。私の母の基本政策は「私の手を煩わせなければ、人を呼ぼうが勝手にしろ」というものなので、誰かが来るからと言って母が家を改めて掃除したり、もてなすための料理を作ったりすることはありません。水一杯すら出す気が無いので、飲みたければ勝手に飲め、ですし、お土産などを持参する必要もありません。
Thai-house.jpg
タイのご家庭は、私の経験上、他人の訪問の寛容です。「私の実家来る?」みたいな気軽なノリで、少なくとも5軒くらいはお邪魔したことがありますが、向こうから見れば私は「言葉も通じない得体のしれない外国人」が1~2週間、家に入りこんでいる状態です。さすがに私の実家でも、遊びにくるくらいは許されますが、それほど長期の宿泊までは許可が下りないような気がします。私の実家は一度、泥棒に入られたことがあるのですが、金目のものは一切置いて無いので、何も取らずに退散したほどなので、得体のしれない外国人が私の実家で盗みを働くこともできないのですが、1週間の宿泊が許可されない可能性があります。
タイのご家庭に、無料で宿泊しているので、お酒、食材、ガソリンなどの差し入れを行っていますが、そうすると、夜は毎日宴会が開催され、親戚をはじめ、近所に住んでいる人たちが、ご飯を食べに来たり、お酒を飲みに来たりします。ほとんどのケースで、玄関先、軒先のようなところに机や椅子が置いてあったり、ござをひいたりして行うので、客人たちは家の中までは入らないものなのですが、相当にオープンな雰囲気です。これは一般的なタイ人の感覚と解釈して良いと思います。老若男女入り乱れて参加してくるので、「誰もが気軽に遊びに来れるような家、子供は両親だけでなく、多くの大人を見ながら育ってほしい。」が一般に実現しているように思います。
タイ人の奥さんがいる友人に、「バスは冷房なしだったと思いますが、30%くらいの確率で、無料なんです。理由が分かったら教えてください。」と聞いたところ、

30%くらいの確率というのがタイらしいねw。理由は無いと思う。無銭乗車とも違うと思う。マイペンライ、マイミーパンハー・・・Punctual, Accurateを基盤とする日本人には理解できない感覚。

という答えが返ってきて、タイ人と接すると起こる事象によく当てはまる良い説明でした。得体のしれない外国人が家にいるという状態もまた、マイペンラーイなのでしょう。日本人は明らかに神経質な気質で、お付き合いが多少面倒に感じることがあるのですが、この私も東南アジア比では、ちょっとだけ神経質ですね。
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