そんな時期に、偶然に出会ったのが株式投資でした。2005年に、『ビッグマネー!~浮世の沙汰は株しだい~』(フジテレビ)という株をテーマにしてテレビドラマを観たのがきっかけで、僕は相場の世界に入りました。そのドラマを観るうちに、「世の中にはこんなに面白い世界があったのか!」と居ても立ってもいられなくなり、すぐさま証券会社に口座を開きました。その時、僕の手には、バイトで貯めた全財産の65万円が握りしめられていました。
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このドラマ見た人いる? 酷いドラマでねぇ、見れば、製作スタッフに株を知っている人が一人もいないのがわかる。株価が、40円、60円、35円、16円みたいな瞬間瞬間で飛び飛びの値を取ったり・・・、一番ひどいのが衝撃のラストシーン、「1分前に筆頭株主になりました」って言って株主総会に乗り込んでくるという、あきれ果てて声も出ない。でも、それで「株やってみよう」なんて人もいたんだなぁ…。
これさえあれば誰でもどんな相場でも勝ち続けられるという普遍的な手法というものは存在しないということです。そんなのがあればいいなと願う気持ちはわからなくもないですが、残念ながら存在しないし、だからこそ勝つ人と負ける人がいて、そこに投資の機会が存在します。
おっしゃる通りです。だけど必負法ってのは存在します。金額加重だと小さいですが、単純な人数だと多くの人がその「必負け法」を取っています。
経営者から見たら、ある日突然、大株主が出現して会社を乗っ取りに来るかもしれません。そして自分たちが会社から追い出されるかもしれません。それを防ぐには、株価を上げて、既存の株主が保有株を売らずに持ち続けてもらうようにするしかありません。上場企業は財務諸表を公開する義務があり、いわば経営者の通信簿が世間に公表されてしまうため、言い訳はできません。このような上場企業の経営者に対する無言のプレッシャーは、カバナンス(企業統治力)を高めることにつながり、健全な自由競争を促してくれます。上場企業は、新株を発行して市場から資金を調達できる権利を持っていますが、その対価として、情報を公開し、説明責任を求められ、成績が悪い場合には株主が経営に介入してきます。
現在、株式市場時価総額はバブル期と同等。ところが時価総額加重であるTOPIXはピーク時の2900を大きく下回っています。その犯人は銀行の増資です。銀行の再編で、その痕跡は跡形もなく、なかったことになっていますが、それが日本市場の信頼性と質、というのが現状です。
残念ながら日本の上場企業の中には、株主からのプレッシャーを受けているとはとても思えないような会社が無数にあります。
・過半数の株を創業家一族や関係者が持ち、カバナンスが全く効いていない会社
・たくさんの余剰な現金を持ちながら、それを投資するでも配当などで株主に還すでもなく放置している会社
・事業戦略や将来の成長を投資家に約束していない会社
ああ、俺が所有する銘柄群だw PBR的には割安な銘柄群なんですけどねぇ…、こういうガバナンスリスクがひどすぎる…。
勝つ投資 負けない投資 片山 晃(五月) 小松原 周 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2015-05-15 |
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