オリュンピア競技会は剛勇ヘラクレスの12功業の一つに端を発する。12功業とはヘラクレスが従兄弟のエウリュステウス王からの命令でなし遂げた12の難題である。そのうち一つがオリュンピア競技会の設立と関連している。アウゲイアスはオリュンピアを含むエリス地方の伝説的な王で非常に多くの牛を飼っており、その数は3000頭ともいう。その牛舎は一度も掃除されたことがなく、家畜小屋には牛の糞が山のように積もって悪臭に満ちていた。ヘラクレスに与えられた課題はこの不潔な牛小屋を掃除することであったが、彼は瞬時にそれを終えた。近くに流れる2つの川の流れを変え、水力を利用して家畜の糞尿を一気に小屋の外に流し出したのであった。アウゲイアスはヘラクラスと約束を交わしていた。小屋を一日で掃除すれば家畜の1割を謝礼として渡す。ところが実際にその仕事が完遂されると、王はヘラクレスに約束の報酬を与えなかったばかりではなく、彼をエリス地方から追い出してしまった。ヘラクレスはこの約束不履行に対する報復を忘れなかった。後に軍勢を集めてアウゲイアス王に攻撃をしかけ、激しい攻防の末、ヘラクレスは王を打ち破った。そして勝利を授けてくれたゼウスへの感謝をこめて、オリュンピアの森を切り開き、祭壇を築いて競技会を設けたのだと伝えられている。
ヘラクレスの父はゼウス、母はアルクメネという名の人間の女性である。彼女にはアンピトリュオンという婚約者がいたが、彼が留守の間にゼウスが婚約者の姿をとって彼女に近づき、思いを遂げた。翌日、婚約者のアンピトリュオンを戻り、結果的にアルクメネは双子を出産した。一人はゼウスの子ヘラクレス、そしてもう一人は婚約者イピクレスであったが、似ても似つかぬ双子であった。ヘラクレスが誕生する直前に、ゼウスは迂闊にも「将来アルゴスの王となる子がまもなく生まれる」と宣言してしまった。これを聞いたヘラの心は穏やかではない。そこでヘラはアルクメネの子ヘラクレスの誕生をわざと遅らせ、その一方で、ヘラクレスの従兄弟にあたるエウリュステウスを未熟児のまま先に生まれさせた。ヘラのこのような策略によってアルゴスの王位はヘラクレスから奪われ、従兄弟のエウリュステウスに移った。
12功業とエウリュステウス
ヘラクレスはヘラの嫉妬のせいで一時的に狂い、我が子を火の中に投じた。正気に戻ると、彼は自分の侵した罪を悟り、殺人の罪を償うためにアポロンの神託を伺った。すると「従兄弟のアルゴス王エウリュステウスに12年間使え、王が命じる仕事を成し遂げなければならない」と告げられた。エウリュステウスの命を受けて行われた課題、それがヘラクレスの12功業である。エウリュステウスは卑劣で臆病な王であった。そんな人物に奴隷のように仕えるのは屈辱的なことであるが、神託は「無理難題を終えたあかつきには、父子が約束される」とも告げた。ヘラクレスは幼少時に祖父の名を受け継ぎ、アルカイオスと呼ばれていた。しかし、ヘラの課す厳しい試練をくぐりぬけたならば、「ヘラの栄光」を意味するヘラクレスという名が与えられるだろうとも、神託は告げた。
ヘラクレスはヘラの名前だったのか・・・、おおーーー・・・
ネメア(谷)のライオン退治
レルネ(沼)のヒュドラ退治
ケルネイアの黄金の角を持つ鹿の生け捕り
エリュマントス(山)の野猪の生け捕り
アウゲイアス王の家畜小屋の掃除
スティンパロス(湖)の人食い鳥の群れの退治
クレタ島の牡牛の退治
トラキア地方、ディオメデスの人食い馬の退治
アマゾン族のヒッポリュテの帯
オケアノス(大洋)の彼方、下流恩の牛の捕獲
ヘスペリスの園の黄金の林檎
ケルベロスの生け捕り
ふぅ、確かに受難の人生だねぇ。書くだけでも量あるワイ。
クイズです。ヘラクレスのゼウスの血量は何%あるでしょう?
ペルセウスがゼウスの1×9
ペラクレスはゼウスの1×4×12のクロス??
オリュンポス12神の時代の流行はクロノスの2×2のクロスw
ついでウラノスの2×3のクロスも多いですね。
1 Response to ギリシア神話 神々と英雄に出会う12/17 ~ヘラクレス
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