ローマ行きを控えて。[amazonjs asin=”B00JGI56YC” locale=”JP” title=”天使と悪魔(上中下合本版) (角川文庫)”]の舞台としてのローマをうがった見方で見学してみたい。何しろ、[amazonjs asin=”4309205496″ locale=”JP” title=”神曲【完全版】”]ダンテによる歪んだヨーロッパ中心のキリスト教観に辟易として途中で読むのを止めたほどなので、ローマンカトリックの中心地で不埒なイルミナティ、ベルニーニがはびこっているとはなかなか滑稽ではないか。それを見たい。

時間が余ったらベルニーニのWikiでも眺めながら斜めにローマを眺めていこう。
ja.wikipedia.org/wiki/ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会、カペラキージ(礼拝堂) 建築を担当したのはラファエロ、内装美術品はすべてジャンロレンツォ・ベルニーニ(イルミナティ):

頭上にはドーム状の丸天井がきらめき、輝く星と7つの惑星が描かれている。その下には12宮の星座ー天文学に起源をもつ素朴な異教のシンボルがある。壁の遥か下方へ視線を移すと、地上の式をかたどった装飾が見えた。礼拝堂の両端に見事な対称をなして高さ10フィートの大理石のピラミッドがひとつずつ置かれている。床からふたりを見上げてあざ笑っていたのは骸骨の図案だったー大理石のモザイクで精巧に描かれた飛ぶ死神だ。ベルニーニ「ハバククと天使」

サンピエトロ広場 ベルニーニ:

広場に埋め込まれた大理石のブロック、オベリスクの根本、楕円形のブロックに渦巻く風邪の図柄が彫られている。直径が約3フィートの楕円形で、西風の神ゼピュロスが彫刻されている。

サンピエトロ大聖堂 ミケランジェロ:黄金の櫃、聖ペテロの骨。よくある勘違いです。あれは聖骨箱ではありません、中に入っているのはパリウムー新しく選ばれた枢機卿に教皇が授ける帯状の織物です。本当の墓はここより二層下がった地下にあります。

サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会コルナロ礼拝堂、ベルニーニの著名な彫刻「聖女テレサの法悦」:

公開後いくらもたたないうちにヴァチカンから別の血へ移されたという。性的表現がヴァチカンにはあからさますぎるとしてこれを拒絶した。そしてローマの果てのあまり知られていない礼拝堂に追いやった。ラングどんの目を引いたのは、「そこへ移されたのは作者の提案による」という。

ナヴォーナ広場「四大河の噴水」:

中央、サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会の正面に、ベルニーニは代表作の一つとなる彫刻を制作した。ナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川を賛美するものだ。

ベルニーニの噴水、オベスリク、異教的な噴水の中に紛れ込ませようとして、ベルニーニはあえて異教における天使の象徴を選んだのだ。シロハトがその天使だ。ローマの全景が眼前に広がっている。すばらしい眺望だ。左手にサンピエトロ広場、右手にサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会、正面にはかなたにポポロ広場。真下にあるのは4つのオベリスクで形作られた巨大な十字

サンタンジェロ城がヴァチカンによって、霊廟や要塞、教皇に避難場所、教会に仇なす者の牢獄として使われ、いまは博物館になっていることをラングドンは知っていた。どうやらほかにも利用者がいたらしい。イルミナティだ。薄気味悪いものの、なぜか納得がいく。この城はヴァチカンの所有だが使われたことは少ない。また、ベルニーニが何年もかけておびただしい数の修繕を行っている。頂上の天使も周囲の五芒星形の敷地もベルニーニがてがけたとみてまず間違いない

マタイ伝16章18節「我この岩の上にわが教会を建てん」