月: 2016年9月

本が切れた、ついにキンドル始めました

本とタバコと酒。これらがない状態で過ぎていく時間が多いほど、損した気になる。ネットと水と食料ほど重要ではないものの、豊かな生活に本は必須アイテムだ

ホームレス生活4~5か月、本の在庫を持って移動するのは重く、新規購入を控え、ブログで書評を書くのもやめ、高速で読んでいたら、やはり4~5か月で20冊ほどの在庫をすべて読んでしまい、読んでは捨て、読んでは捨てを繰り返し、ついに本がなくなってしまった。捨てたら罰が当たりそうな岩波の「マルクスの資本論」 1/8、2/8の2冊だけが残されている。

キンドルPC版をインストールして、とりあえず、友人がすすめてくれた本を検索。

おっ! あるじゃないか? ん??

kindle-shop-jp

ショックだ・・・。あまりにもショックだ・・・。さっそくチャットで質問してみたら…

お問い合わせ内容: 石黒耀 死都日本 という本がキンドルで見つかりました。今、香港なのですが、「あなたの国では利用できません」と出ています。仮に日本で買ってダウンロードして、香港に移ったら読めなくなってしまうのでしょうか?
06:47 PM JST 大久保(Amazon): お問い合わせいただきありがとうございます。Amazonカスタマーサービスの大久保でございます。
06:48 PM JST 大久保: このたびはKindle本のご利用について、ご心配やご不便をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。
06:48 PM JST 一族エキゾ: とりあえず、キンドル端末ではなく、PC版で様子を見ております。
06:49 PM JST 大久保: 現在香港とのことで、海外からのご利用でのお話となるかと存じます。この場合、より高度な知識のある部署からのお話が必要となるため、内容を引き継いでこのチャットをお繋ぎいたします。
恐れ入りますが、少々このままお待ちください。
06:49 PM JST 一族エキゾ: やっかいな質問で申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
06:50 PM JST 大塚(Amazon): お待たせいたしました、担当代わりまして大塚と申します、よろしくお願いいたします。
06:51 PM JST 一族エキゾ: はい。今、香港なのですが、時折、シンガポール、タイ、インドネシア、中国、フィリピン、日本などを移動しております。どこなら買えて、買ったものが国によっては読めなくなることを心配しております。
06:52 PM JST 大塚: Amazon.co.jp で販売されている多くのKindle本の販売権には、地域の制約等があるため、現在は、日本国内のお客様にのみ提供しております
06:52 PM JST 一族エキゾ: わかりました。では日本に行った時に買います。一度買ったものはどうなるのでしょうか?
06:53 PM JST 大塚: はい、日本国内在住時にAmazon.co.jpからご購入いただいたKindleコンテンツは、海外へ移動後でも、クラウドからいつでもダウンロードできます
06:53 PM JST 一族エキゾ: 素晴らしい。
でもAmazon.co.jpで提供しているものは海外からは、どこの国であっても、買えないということですね?
06:54 PM JST 大塚: はい、申しわけありませんが、現在そのような制限がかかっております。
06:54 PM JST 一族エキゾ: 販売権に依るのか。ほとんどの書籍の販売権は日本に帰属すると。勉強になりました。理解しました。ありがとうございました。
06:55 PM JST 大塚: とんでもございません。ご不便をおかけしておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
現時点でその他ご不明点はございますか。
06:55 PM JST 一族エキゾ: ではついでにもう一つ。一つのアカウントでいくつかの端末が利用できると聞いております。
06:56 PM JST 一族エキゾ: 例えば、PC Aで日本で購入します。香港でキンドル端末を新しく購入し、そのアカウントにアクセスした場合、同じアカウントなら買った本はクラウド経由で読めるのでしょうか?
06:58 PM JST 大塚: はい、おっしゃっていただいた方法であれば、ご購入いただいたKindle端末で、購入したKindleコンテンツがご利用いただけます。
06:58 PM JST 一族エキゾ: 一つのアカウント、何個の端末まで行けますか?
06:59 PM JST 大塚: 一つのアカウントに対して、端末登録台数に制限はありません。
ただ、一つのKindleコンテンツを同時に配信出来るのは、基本的に6台までとなっております

07:00 PM JST 一族エキゾ: そんなにできるんですね。壊れた場合にはどんどん追加して、壊れた端末では受信しないから問題ないと。よくわかりました。迅速なご回答ありがとうございました。
07:01 PM JST 大塚: 恐れ入り。その他は気になる点などございますか。
07:01 PM JST 一族エキゾ: いいえ、ありません。どうもありがとうございました。
07:01 PM JST 大塚: こちらこそありがとうございます。それではこのたびのご案内は以上となりますので、このままウィンドウ右上の「チャットを終了」から画面を閉じて、チャットを終了してください。
その他ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
07:01 PM JST 一族エキゾ: はい。

すごーい。このタイムスタンプわかりますか? 超クイックレスポンス。対応も見事ですね。さすが天下のアマゾン。時価総額Top10入りも納得だわ。キンドルって客層良さそうだよね。ある先輩曰く「バカは本を読まない」。だからスタッフさんのレベルも高い。ブルームバーグのヘルプデスクのロンドン時間にいる日本人もかなり優秀だったが、アマゾンのスタッフもなかなかすごい。

日本からじゃないと買えないんだー。まー、端末6台も行けちゃうなら、実質、「日本に帰らずとも」適当な端末で買わせれば、好きなタイミングで買って読めるということだ。

あれ? でもこの時間、日本時間で表示されているな。アマゾンはグローバル企業なんだけど、Amazon.co.jpはドメってる表れの一つ。なんでもグーグルはサーバーを世界中にばらまき、専用線を引いているので、ジャカルタからでもクイックだが、Amazon.co.jpにジャカルタからアクセスすると超遅いらしい。今度ジャカルタで実験してみよう。アマゾン、時価総額1位になるには、そういう発想が必要だぞw


香港ドルの残高がわずかになってしまった

9月末からジャカルタに遊びに行くので、インドネシアルピアの資金調達をしに、長慶大廔に行ってきました。まずは銀行でHKDをおろしてっと…。ついでに残高チェックを…、ムムッ、残高がかなり少ない。まだ大丈夫だが、次に香港に戻ってきたとき、確実に資金ショートだなぁ。とはいえ、同銀行にUSDがもっさりあるはずなので、それを香港ドルにすればいいし、中国にも、もっさりと元預金があるから困りはしないのだが…。

Chongking

Chongking

久しぶりの長慶大廔。まずは、前回、オーストラリア旅行の残金を換金する。私一人なら計画的にこういったことは起こらないのだが、投資一族のルールでは、「旅行代は出してやるがお土産の概念は俺には無い。だからお土産代は自分の小遣いから捻出せよ。」ということになっている。さらに、「現地通貨は俺がその日のスポットで売ってやる。余ったら最終日に俺が買い取ってやる」というルールもあるので、彼らが過大なお土産金額を要求してきて、案の定、そんなにお土産を買うわけもなく、余らしてしまったのだ。ただ、俺も甘くない。最終日にもスポットで買い戻してやるとは言っていない。過大要求の罰として2円抜きだ。

AUDに対する現地通貨への交換のスプレッドは、シンガポールのアーケードは0.3%程度(Midから)だったスプレッドも香港では1.0%(Midから)と広い。わー、財布の中のHKDがさらに増えたーw

そして、次はIDR(インドネシアルピア)と。ん? INR(インドルピー)はあるけど、IDRを扱っている店がほとんどなく、スプレッドは5%もある! 一物多価は許せん! 

やっぱり香港は東アジア、そしてシンガポールはASEANなんだなー。

と改めて思う。シンガポールのアーケードでもIDRのスプレッドはあまりタイトではなく1%弱は確実に取られるのだが、いくらなんでも5%も払うと、「スプレッド払えない病」が発症するか、「スプレッド払えない教」の経典に反するので無理。

これならば、スカルノハッタ空港の両替商でやったほうが得だ。あるいはブロックMのPlaza Blok Mの4Fにある両替商もなかなか良い値段なので、そちらでやっても良い。その際にHKDだとスプレッドが広そうだからUSDに替えておこう。

3000USDくださ~い。

香港はカレンシーボード制という強固な固定相場制なので、97年アジア通貨危機の際でも「HKDの為替レートは微動だにしなかった」ほどの安定性を持つ。ちょっと嘘か、通貨アタックを受けるとHKDは確かに動かないのだが、金利が上がるので、不動産と株が大暴落して大変だったんだがな。ま、それはどうでもよくて、固定相場制なので、HKDUSD間のスプレッドは0.1%とタイトだ。ここでHKD->USDにしておいてから、インドネシアにおいてUSD->IDRを取引すれば効率が良いだろう。

アジア通貨 ~HKD 通貨発行差益(シニョレッジ)

すなわちインドネシアの両替商でUSDのスプレッドが香港ドルのスプレッドより0.1%以上タイトであれば俺の勝ちだ。一応、現地で確認するが、0.5%くらい違いそうと予想している。HKDがUSDとスプレッド変わらないってことはあり得ないので負けは無いな、うんうん。

そして、財布の中のHKDがほとんど無に帰した。

そんなことを思いながら、帰りはフェリーで帰ろう~っと。香港島100万ドルの夜景を30円で楽しめるフェリー。好きなんですよ。夜景じゃないし、今日は一人なんだけど、乗って帰ろう。なんて尖沙咀の海沿いを歩きながら、ふと・・・、

ん~~~! 俺はとんでもないミスを犯している! 気づいた人いるかな?

これは循環取引だ。いや、将来的な循環取引を引き起こす、必負法だ! (注:これ僕の造語なんですが、読みはヒツマケホウが好ましいです)

俺は香港ドルが近い将来ショートするからドルを売って香港ドルにする予定だったんだ。なぜ香港ドルを売ってUSDを買ってしまったんだろう? 銀行窓口に行って、余っているUSDを下せばよかったんだ。ああ、3000ドルの0.1%×2=6USDも無駄に使ってしまった。

別に今すぐに香港ドルに換金する必要が無いので、戻ってくるまでの相場変動で、香港ドルが安い時に買い戻せば0.1%のスプレッドなど…という言い訳も、香港ドル=カレンシーボード制では、通用しない。0.2%もHKDが動いたら大ニュースになるくらい絶望的だ。

憎い憎いッ! カレンシーボード制が憎いッ! くやしいのぅ~くやしいのぅ~

もうええわー、フェリー止めた。電車で帰ろう…。

※計算間違いで、長慶のUSDHKD取引のAsk/Bidスプレッドは2%もある。HKDにスプレッドなんてあるわけないという固定観念で1桁間違えてしまったようだ。だが、私が取引した方向、HKD売りのUSD買いに関してはスプレッドがほぼゼロ。インターバンク7.756に対して、長慶が7.755なので、インターバンクより良い値段w なのだが、その逆のUSD売りに関しては長慶は7.6がベストビッドということだ。銀行で確認すると、銀行の取引値はミッドに対して対称で、7.718/7.793となっており、USD買いは長慶、売りは銀行ということを覚えておくとよいだろう。

つーかねー、AUDに関しても、長慶マンション、全然値段よくねーわ。銀行で交換した方がいい。