また冬になったので、日本に遊びに行こうと思っているのだが、日本は便利な国でなんでも手に入るので、不毛の地「シンガポール」からお土産を持って行くのは難しいが、現在をもって解決していない問題がこれだ。
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※ラッフルズのアーケードの入り口の両替店だが、この店は値段が良くないことが多い。2階までエスカレーターで上がり、いくつかの店で比較すると良いだろう。
お土産はいつも現金、お金に困っていない母にとって、日本円は意味がないので、母が旅行に行く先の現地通貨をシンガポール・ラッフルズプレイスのアーケードで調達して、渡しているのだ。親子で遺伝している「ケチ」って病気で、為替のスプレッドを無駄に払うと気分が悪くなってしまうのだ。旅行するカネはあっても、スプレッドに払うカネはねぇ。というわけで、正確には現金をプレゼントしているというよりはスプレッドをプレゼントしている。ユーロ・スイスフランなど、いかにもスイーツ系が好きそうなヨーロッパ先進諸国通貨が多いが、今回はアジア通貨の香港ドルだ。
日本居住の皆さん、旅行の時の少額の現地通貨の調達はどうしてるの? 「スプレッド払えない病」の患者さんの意見が聞きたいわ。俺は中でも症状重めだと思うけど。
母の旅行は、欧州系とアジア系に大別され、欧州系は年2~3回、アジアは年に1回、香港・シンガポール・バンコクを3年周期でグルグル繰り返し行くだけなのだが、はっきり言って、話にならないほど、浅い。バンコクなんか10回以上行ってるはずだが、ソムタムも知らないくらいのレベル。「ソムタム?パパイヤサラダのこと? あー、辛いのダメなんだよ。」 せっかくのバンコクで何食ってんだよwと呆れるばかりだ
私のブログの記事に影響されて、「ジャカルタに随分行ってるみたいだけど、面白いの?」
「何度も言ってるけど、便利さや楽しさを求めるなら、ジャカルタはバンコクには絶対に勝てないの。大切なものは失ってから初めて、その貴重さが分かる。通貨の信任、道路インフラ、こういう基本が欠落した社会、そして高度経済成長と悪性のインフレがリアルタイムで体験できるわけ。観光とかそういう楽しみ方じゃないから。」 (母親世代だと高度経済成長、日本でリアルタイム体験しちゃってるから意味ないしw)
「毎年、九州も行ってるよな? 楽しいの?」
「博多は観光はない。飯と飲みだけだ。」
「九州ってーと、トンコツラーメンとモツくらいしか思いつかんのだが、モツ・・・あんま好きじゃないんだよな。」
「俺、アジア住民なの。九州も日本の一部、日本食として捉えてるの。酒も飲まないでしょ? 焼酎の種類は豊富で、シンガポールの1/10くらいで飲めるという優越感もあったりするの。水炊き、リュウキュウって言ってもわからないでしょ? 俺には九州のキャバ嬢が付いてるの。ちゃんと福岡出身で、バイトじゃなくて、プロとしてずっとキャバやってる人だから、若くてもあの辺の飯とか、お酒とかに詳しいの。」
「酒飲まないしなぁ・・・。温泉とかあんの?」
ダメだ・・・アジア一国一愛人構想の威力、わかってねぇわ・・・。