中国国内の人民元預金があるのだが、なんとオンラインバンクが規制変更によりロックされてしまった。定期預金が今年の下半期から来年前半に向けて続々と満期を迎える中、定期預金のロールのオペレーションが封鎖されてしまうと、得られる金利リターンの喪失金額があまりに大きすぎるので、中国に、緊急出動することにした。例年通り、香港に行こうと思っていたのだが、今年は中国・湖南省の密偵部隊中国のマネキネコ猫ちゃんが現在上海に居ること、この前シンガポールに遊びに来た大学時代の友人が上海に勤務していること、地元の後輩が上海に勤務していること、とオンラインバンキング封鎖解除に加えて、3人居るのなら・・・、ということで上海行きを決定した。
中国元投資は、元の値上がり益よりも金利による収益が大きい
中国元の実態を知らない愚か者が、中国元の値上がり益を期待して、「人民元は買い」などと言っているが、少なくとも私が始めてからの6年間、08年初頭(7.2CNY=1USD)~14年現在(6.1CNY=1USD)までの人民元のドルに対する値上がり益は20%にも満たない程度である。一方、中国オンショアの定期預金は期間・タイミングによるが、3年か5年の定期預金ならば5%以上で回っていたので、その間に得られる金利によるリターンは約7年分でざっくり35%である。リターンの2/3は金利から来るものなのだ。中国オフショアの人民元預金は、オンショアに比べて、金利が低く、また1年より長い長期の定期預金が無かったりするので、リターンは半減するくらい大きな問題なのである。
中国の国内の定期預金は固定利回りなので、利下げ前に5年でFixしてしまえば、5年間金利の見直しはない。とか言っていたら、私の上海入りの3営業日前に、中国人民銀行、予想外の利下げ。
中国利下げは銀行に逆風、中小企業への融資増期待できず 2014年 11月 24日 14:01
上海 22日 ロイター] – 中国人民銀行(中央銀行)は21日夜、予想外の利下げに踏み切った。中小企業支援を狙った措置だが、不良債権の増加や利益率の伸び鈍化に既に直面している国内銀行にとっては、収益悪化につながりかねない。
人民銀行は1年物貸出金利を40ベーシスポイント(bp)引き下げ5.6%に、1年物預金金利は25bp引き下げ2.75%とした。
ぐぉっ!! 間に合わなかった・・・。あと一週間早く出発してたら、「やっぱり、俺って天才なの? 神がとりついているの?」 発言になったのですが、そんなにいつもうまくいかないですね。「嫌がらせか!」というくらいのタイミングで利下げ喰らっちゃいましたwww 悔やんでももう遅いんで、短めの定期預金でロールします。