今日はちょっとコーヒーブレイク。ということでコーヒーの話でもしましょう。
ランチの後に飲むコーヒー。
株の世界では必ずしも全てではありませんが、デリバティブの世界では全てが
経済合理性を持ってPriceされる
と言って過言ではありません。
仕事中に遊び、遊び中にもPricingを考えるという公私混同デリバティブ男が
経済合理性を日常に持ち込む危険性について 触れた小説をご紹介したいと思います。
Mは、男とのランチを終え、二人で喫茶店に向かい、注文した。
M「カフェオレ1つ、お願いします。」
男「なんだお前、それ?」
男は真剣な顔をして睨んでいたので、Mは思わず口ごもりながら答えた。
M「カフォオレですが・・・」
男「知ってるよ!ボケェ。俺が聞いてんのは、テメーのプライシング感覚どうなってんだってことだ!
  アイスコーヒーとそこにあるミルク3つ入れれば、カフェオレになるだろうが。
  Arbitrage Freeだよ。おめーみたいなヤツがArbitrage Freeを崩すんだ。
  割高なものを買うヤツは負ける。おめーの今の行為、株式市場では死を意味する!」
男は満足気に、アイスコーヒーにミルクとガムシロをドバドバと下品に注いだ。
Mはその味覚に嫌悪感を抱きながら、思った。
カフェオレ≠アイスコーヒー+ミルク×3であるから、Arbitrage Freeを崩しているわけではない。
男「あれ?ライターがねぇな。ライターがよぉ。」
男はミルクで真っ白になった”アイスコーヒー”を片手に、煙草を咥えながら、せわしなく、胸ポケットを
パンパンパンパン叩き、ライターを探している

男「俺、100円ライターしか使わねぇからよぉ」
と自慢げに言い放ち、諦めたのか、隣に座っていた喫煙者に
男「すいません、ライター貸してください。」
と咥え煙草のまま、口ごもるように言った。
Mはその価値観に疑問を抱きながら、思った。
ライターくらい静かに探せよ。パンパン叩くな、まったく。
100円ライターしか使わないって、何が自慢なんだか意味がわからない
人にはプライシング感覚だと言っておきながら、自分は税金の象徴である煙草くわえて
「ライター貸してください」とか言ってるヤツに説教される覚えは無いんだけどと言いかけたが止めた。
小説 経済合理性と日常生活の矛盾と神秘より
世の中にはカフェオレを頼んだだけで、ブチ切れる男がいるそうですよ。
皆さんの周りにいらっしゃいますか?
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