とりあえず、長いニュースなんだが読んでくれ。
言いたいのは、文字情報というのが如何に誤解を生むかということ。
今回は1枚の写真でこんなに変わるニュース というタイトルで行こう。
Nov 24 2009 金融犯罪に手を染めた元米ミス・ティーンの転落人生-ガリオン道連れ
【記者:Anthony Effinger, Katherine Burton and Ian King】
11月23日(ブルームバーグ):ダニエル・キエシ被告(44)はこれまでの10年間、ホテルのダンス
フロアとバーで過ごすことが多かった。
約10億ドル(約890億円)を運用するニューヨークのヘッジファンド会社、ニュー・キャッスル・ファ
ンズのアナリストとして、同被告はハイテク株関連会議の常連だった。会議ではハイテク企業の幹
部と一対一で、マイクロプロセッサー(MPU、超小型演算処理装置)やソフトウエアを四半期中
にどれだけ出荷するかを根掘り葉掘り尋ねることができた。
キエシ被告を長年知る人によると、彼女はミニスカートに胸元の開いたトップを重ねるスタイルが
常だった。一緒に会議に出席した1人によれば、彼女の手法は複数の人物とバーで飲みながら、
1人をダンスに誘い出して話を聞くというものだった。
ブロンドで青い目、元ミス・ティーンエージャーのキエシ被告は、女性としての魅力を武器に、男性
中心のハイテク企業のなかで情報源を開拓していったと、投資家向け広報(IR)会社、ステープルト
ン・コミュニケーションズ(カリフォルニア州パロアルト)のデボラ・ステープルトン社長は話す。
「お金があって、成功していて、仕事熱心な大人の男性が、次々と彼女の手練手管に引っ掛かる
のには驚かされた」。キエシ被告は自身の情報網を誇りにしていたという。「情報源について皆の前で
自慢していた。ロックスターと知り合いだと皆に触れ回りたがるティーンエージャーのようだった」と同氏は
振り返る。
一線
米当局は、キエシ被告が秘密の情報を追い求めるあまり一線を越えたと考えている。当局は同被
告を含め20人を証券詐欺で摘発した。1980年代以来で最大規模のインサイダー取引事件となっ
ている。
当局は、キエシ被告がハイテク企業幹部から情報を得て他のヘッジファンド運用者に伝えたと主張
している。その1人がニューヨークのヘッジファンド、ガリオン・グループの創業者で富豪のラジ・ラジャラトナ
ム被告だった。同被告は無罪を主張している。キエシ被告の弁護人のアラン・カウフマン弁護士による
と、キエシ被告も無罪を主張する意向。
キエシ被告は2008年に70億ドルを運用していたラジャラトナム被告に比べれば小物だ。ただ、今
回摘発された中で、キエシ被告の情報源は社内の地位が最も高い人たちだった。捜査について知る
関係者によると、半導体メーカー、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の会長兼最高経営責
任者(CEO)だったヘクター・ルイス氏(63)とも定期的に会っていたという。
IBM
検察はキエシ被告がIBMの上級副社長だったロバート・モファット氏と交友があったとしている。同氏
はサム・パルミサーノ最高経営責任者(CEO)の後継候補と見なされていた。また、キエシ被告がイン
ターネット関連ソフトウエアのアカマイ・テクノロジーズに勤める友人から正確な情報を入手したおかげで、
ニュー・キャッスル・ファンドは1週間内に240万ドル以上の利益を上げたと検察は主張している。
キエシ被告の電話の盗聴記録は、クエンティン・タランティーノの映画に出てくる会話のようだ。彼女は
08年9月9日、ニュー・キャッスルでの上司、マーク・カーランド被告(61)との電話でAMDについて、
「ゆうべAMD幹部と電話で話してモファットを家に呼んだんでしょう?そうでなかったら誰が買うのよ?」と
口にしている。カーランド被告も彼女とともに逮捕されている。
キエシ被告は何年間も法令違反を犯していた可能性がある。ニュー・キャッスルを09年1月まで保有
していた米証券会社ベアー・スターンズの幹部は、5年の間に少なくとも1回、インサイダー取引の疑いで
同被告を調べていたと、調査について知る複数の関係者が述べている。ベアー・スターンズ幹部はキエシ
被告が非公開の情報をAMDの幹部から得ていると考えていたが、調査では結論は出なかったという。
ベアー・スターンズを買収したJPモルガン・チェースの広報担当者、メアリー・セダラット氏はコメントを控えた。
「もっと情報を探して来い」
ニュー・キャッスルのマネジング・ゼネラル・パートナーのカーランド被告は、キエシ被告の情報源開拓を
奨励していたことが、米当局の盗聴から分かった。カーランド被告は08年8月22日の電話での会話で
「もっとやるべきだ」と勧め、「とにかく情報を得ることだけに集中していればいい。数字のことは考えるな」と
述べていた。
キエシ被告の情報源開拓は実を結んだ。当局によれば、彼女が集めた情報を利用してニュー・キャッスル
は08年7月からの半年で380万ドルをもうけた。これは米司法省が詳細を知る取引のみの利益だという。
ベアー・スターンズの元社員らによると、ニュー・キャッスルのハイテク株アナリストとしてキエシ被告は米国の
西海岸のハイテク企業や情報提供者を頻繁に訪れていたという。事情に詳しい複数の関係者によれば、
訪ねる相手の1人がAMDのルイス氏だった。ルイス氏は訴追の対象とはなっていない。同氏はスポークスマ
ンを通じてコメントを拒んだ。
ヘッジファンドで働くアナリストにしては珍しく、キエシ被告は金に困っていた。彼女が住むニューヨークのマ
ンションの理事会が06年に1万1301ドルの不払いを理由に立ち退きを求めたことが裁判所の記録に残
っている。また、6万3226ドルの税金の滞納で米内国歳入庁(IRS)によって、所有マンションに抵当権を
設定されている。
やつれた写真
今年10月16日にマンハッタンの米連邦捜査局(FBI)の前で撮影した写真では、金髪を短く切り、ゆっ
たりとしたセーターを着たキエシ被告はやつれて見える。検察は保釈の条件として薬物検査と治療を受ける
ことを命じるよう裁判所に求めた。弁護士のカウフマン氏は、それは事件と関係ない事柄だと述べた。
キエシ被告の母親のグロリアさんは娘の無実を信じている。「世界で一番正直な子」で「内面も外見も美
しい子だ」と娘を称賛。「でもあの子はひどく困った状況にある。この世の地獄だ」と付け加えた。
当局がインサイダー取引捜査の輪を広げれば、もっと多くの人が地獄を体験することになるだろう。そうなって
も、キエシ被告ほどの熱意を持って仕事をした人間は見つからないかもしれない。そして、シリコンチップとソフト
ウエアを売る男たちは、自身も捜査の渦中に飲み込まれない限り、業界会議のたびにダンスフロアの花として
輝いた金髪の美女にお目にかかれないことを、寂しく思い続けることだろう。
原題:Woman Who Sank Galleon Was Beauty-Queen-Turned-Analyst Insider (抜粋)
ではお待ちかね、写真を載せよう。
もう・・・何も言いますまい。
女性読者諸君もよくわかっただろう?
貴君らが追い求めている化粧だダイエットだ・・・何の意味も無いのだよ。
世の中はそうではないもので決まっているという好事例として記憶しておいてくれ。
これがアナリストという職の実態・・・。
多かれ少なかれ、セルサイドの株の営業はこういう要素を持っているのは事実。男の性って・・・
婚活詐欺女が丸いとかなんとか言ってるがな・・・可愛いもんよ。額も丸さも。
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