お金を持っていない人ほど、お金を持っているように見せることにお金を使い、
お金を持っている人ほど、お金を持っていないように見せることにお金を使う。
私が思う法則です。これ個”人”だけじゃなく法”人”でも成立します。
前者、一般の言葉で言う見栄っぱり
法人の場合は粉飾決算で資金繰りをなんとかしたり。
個人では、詐欺師、よく居るタイプはブランド志向です。
アジアにもブランド志向は蔓延しており、日本におけるブランド志向と根源は同じですが、若干違うよう
に見える部分があると思います。
シンガポールの被差別対象民族、たとえばインド系・色黒系民族の富裕層は、同胞の貧困層と一緒
にされることを嫌い、ブランド物を身につけ、経済力をわかるように誇示する必要があります

入国審査などが一番露骨ですが、被差別対象民族は必要以上に時間がかかったり、弊害が多いからです。
どんなに小汚い格好をしていてもJapan Passportはアジア各国「Welcome」で素通りできるのです。
「みんな持ってるから」とかメディアによるプロパガンダを盲目的に飲み込み「高ければ高いほど良いものである」
と信じ込んでいる日本的発想とは違うように見えます。
一方、私は、逆ブランド差別があり、
ブランドを身につける=持っていないと自らを保てないほどの被差別対象クラスと自ら認めている
と考えるならば、ブランド指向の根源は両者とも同じものです。
自分に自信あるいは価値があると思いこんでいれば、あんなものを身につける必要はありません。
後者、私の言葉で言う逆見栄 世の中に多くは居ませんが確実に居ます。
法人の場合、脱税・マネーローンダリングはその究極です。万年赤字~スレスレ黒字会社もそれに入ると思います。
個人の場合、給与所得者にはあまり居ませんが、日本ではオーナー社長、一部の各種保護申請者です。
オーナー社長の場合、自分自身の年間所得は、法人税・個人所得税のバランスを考えながら配分している
に過ぎず、これを極めようとすれば脱税の領域に入ってしまうだけで、本当にお金に困っているわけではないの
が実状でしょう。
国際マネーローンダリングは、勝ち組社長と国家の争いです。ですから、その協力者もまた金融機関や
ペーパーカンパニー(企業体)だけでなく、一法人格を超えた国家権力となり、それを産業と捉えている協力的
な国家まで存在してしまうスケールの大きな話です。一般にそのコストは総金額の5%から10%と囁かれており、
お金を持っていないように見せるという逆見栄のために多大なお金を投じていると言えるでしょう。
そして興味深いのは、お金を持っていないように見せることが好きな黒い利権の持ち主は、先ほどなんとか差別
から逃れようとした見栄張りさん
の逆で、被差別対象であり続けることが多い点が挙げられます。
ナショナリズムを差別というのはいささか拡大解釈ですが、国際マネーローンダリング・国外に逃げる行為もまた、
自ら外国人という被差別対象に飛び込むという行為にも思えるわけです。
【差別被差別構造】
2009.08.14: インド独立史 ~東インド会社時代
2009.08.11: 初めてのビンタン
2009.07.15: 無差別な世界に思える国際都市
2009.05.05: 民族浄化を裁く ~ボスニア
2009.05.04: 民族浄化を裁く 旧ユーゴ戦犯法廷の現場から
2008.12.10: アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図3
2008.12.08: アラブとイスラエル―パレスチナ問題の構図
2008.10.10: あなたが信じているのはお金だけなの?
2008.10.20: 東インド会社とアジアの海
2008.09.23: 被支配階級の特権
2008.08.22: Olympicと国家
2008.01.09: どうでも良い芸能ネタも外人相手だと