華麗なる一族〈下〉 (新潮文庫) 華麗なる一族〈下〉 (新潮文庫)

新潮社 1970-05
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小説はあまり読まないのですが、今お付き合いしている人々の影響で読んでみました。
彼らとお話しする時、よく上がるテーマは、日本史、中国史、世界の偉人伝そして作家評論です。
幕末の日本、吉田松陰がどうのこうの とか司馬遼太郎の歴史観についてどうのこうの とかで
盛り上がることも多く、私はいつも、一人で下を向いています。
「山崎豊子の沈まぬ太陽くらいは常識として読んで損は無いと思うよ。」
はい・・・すいません。教養無いもんで・・・。
沈まぬ太陽は持っていなかったので、たまたま置いてあった華麗なる一族を取って読んでみた次第です。
さて、銀行の話・・・と並列したもう一つのテーマ、鉄平出生起源問題も嫌いじゃありません。
隔世遺伝? それとも・・・タダの遺伝?
芙佐子と鉄平君
 芙佐子「あなた、自分の云っていることが解らないの、あなたと私は血の繋がった叔母と甥なのよ、
      おそろしい・・・・」
 鉄平「ほんとに叔母と甥なのかい、もしかしてもっと血が濃いので、それであんたはそんなに怯えて・・・」
 はだけた衿元がさらに露わになり、夜具の上に束ねた黒髪が乱れた。「駄目!いけないのよ・・・」
 振り絞るような声で鉄平の手を払いのけると芙佐子は逃れるように座敷を走り出た。
 2×3のクロスじゃないの。2×2なのよー。危険、危険すぎる配合です~♪アプシ~♪
大介の疑念
 大介は、彼自身が聞きもしない経緯をことさら、こと細かく話す父に奇異な感を抱いていたことを
 記憶している。もしやあの時、父と妻の寧子が、この湯殿の洗い場で蛇のように体を絡ませていた
 のではないかという妄想が大介の胸中に広がった。
 私は自分でも父にも母にも似てるかもと思うので他人から見たら相当にクリソツなのだと思います。
 4500gという巨大児で生まれ、3軒先まで響き渡る声でわめきちらす0歳児に、私の母は恐ろしい
 ものを感じていたという話を聞いております・・・。
 
 似てたら俺の子、似てなかったらお前誰? 男親なんてそんなもんでしょう。
 しかし・・・あまりにも似すぎていると可愛いを通り越して恐ろしくなると思いますねぇ。
鉄平の妻 早苗
 亡くなった父からも常々、妻たる者としての心得として、夫の大事の時、足手まといにならぬことが
 一番だと教えられて参りました。
 大川先生よぉ、大事の時だけではなく、”常々”足手まといにならぬことが”前提”だと教えようよ。
華麗なる一族を読み終えた投資一族の長は、本を閉じ、静かに口を開いた・・・
「うむ・・・、似てない娘との1×2配合をもくろんでいたんだが、息子嫁との配合ならアウトブリードだし、
俺と息子はクリソツだから、その後も問題無しだな。これぞ本当の親子愛ってヤツだ。そう思わんかね?」
華麗なる投資一族 上巻より
【本当にあった?怖い話】
2009.07.23: タイ旅行 スローライフと?な習慣
2009.07.03: 暴君の家庭
2009.05.25: 珍しく女の子口説いてますね ~BBQ
2009.02.13: 女系家族の掟
2008.09.23: 被支配階級の特権
2008.07.09: 妹が見た悪夢
2008.05.08: サロメ