六本木の社長が言う
http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10278188892.html
タクシー運転手はロンドンのタクシー「Black Cab」のように市内の全部の道を暗記しているとか、
そういう付加価値をつけない限り、最低賃金レベルの労働となる。車を運転できない人は
ほとんどいないからね。日本とロンドン以外のタクシーは私が知っている限りそうだ。NYのタクシー
運転手は大抵は移民したての英語もロクに話せない外国人が多い。
日本はまだGlobalizationに組み込まれていないということを実生活で例える社長に対し、私は数値のみでそれを示そう。
世界各国通貨の対ドルパフォーマンスのCorrelation Matrix
WeeklyのLog Returnに対して、1年分(52週)分のサンプル数を取って計算している。
少し話はそれるが、左上の6×6行列(EUR~CADまで)をみると、0.5-0.9の範囲にある。
0.8以上の相関ならば、Chartは見た目に区別がつかないくらい同じ
0.5以上ならば、若干の違いはあれど、かなり似たようなChartの印象になる。
つまり、これら先進国通貨は、没個性的で面白くない。多少のVolatilityの違いがあるだけに過ぎず長期的な
トレンドは同じであるということをこのMatrixが示している。。
Matrixで見ると見難いので、このCorrelationの平均値を取って一元化する。
ついでに計算期間1年に、2年、5年、10年加えた。
ほれ、一個だけすごい変な通貨があるな。我らがJPYである。
CNY、VNDはドルに不完全ペッグしているから、除去しても良いかも知れないが、上記の(1yrが一番露骨で良い)
通貨Correlation平均値こそが、各国のGlobalization指数と言えるだろう。
ついでに仕事の話なんだが、BRICs通貨のAverage Optionの提案が私の目の前を通り過ぎた。
実にくだらん眠いOptionだと思わんか? 最低のセンスの提案だね。はっきり言って。
AverageだよAverage! 正気とは思えないセンス。その根拠を示そう。
直近5年間のBRICs+EUR通貨のパフォーマンスチャートはこのようになる。約1年前の水準を100としている。
(赤がBRICs平均、黄色がEUR)
緑のCNY(中国元)と薄水色のRUBの作為的相場形成はちょっと目立つものの、平均してしまったBRICsの赤
は黄色のEURとなんら変わらない挙動を示している。
流動性は低い、BRICs通貨のOptionの流動性なんかもっと期待できない。
エマ通貨買い型で金利が高いほどFwdが安いが、残念ながらOff-Shore Rateも低い。
世界最大の流動性を誇るEURのオプションに比べて優れる点があるのだろうか。
この欧州人のセンスの無さに対する攻撃はこの程度では許したくないので、上記のBRICs vs EURのChart
に対してこんなタイトルはいかがだろうか?
EUR is emerging.
だって一緒じゃん。
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