世界各国の株式市場Index(銘柄数を少なめにしています)に、各産業セクターのWeightを一覧にしてみました。
なぜ、こんなことをしたかというと、各国のデリバティブネーム、すなわち時価総額Top10-30の企業群は
オイル・銀行・通信などの資源・インフラ系が目立ち、意外に没個性的な国が多いのです。
そして、世界にその名を轟かし、唯一無二な存在は、製造業の中にあると思ったのがきっかけです。
産業セクターの定義や製造業定義は、いい加減さは目立ちますが、私のイメージは取得できました。
セクターのいい加減さの例としては、
新日鉄は、製鉄なのにBasic Materialsで資源株->非製造業扱い。
三菱商事はConsumer, Cyclicalで製造業扱い。
など、具体的に見ると違和感は否めないのですが、そこは目をつぶりましょう。
Consumer, Cyclical
Consumer, Non-cyclical
Technology
Industrial
までを製造業と「近似」して国ごとに和を取ったものをSum of Manufactureとして紫で囲い、3列目に表示しています。
製造業比率の世界平均は31%となります。
50%以上の国はわずか5国で、アメリカ、日本、スイス、台湾、韓国。
40%-50%で見ても、ドイツ、ニュージーランド、ベトナムだけです。
逆に15%以下の国も5国あり、ロシア、香港、フィリピン、中国、カナダです。
モノづくり大国とは呼びたくないスイスが作れるものは所詮、Nestleの”ミロ”とNovartisとRocheの薬です。
一方、近代技術的なお持ち物、例えば、デジカメ、I-Pod、ウォークマンのような小さな機械を作れる国は世界
にそんなに無いということが分かります。
日本だけ見ていると、キャノン、松下、ソニーと、その他沢山あるので、誰でも作れるように思えます。
しかし、対抗できる会社を日本以外で探すとなるとノキア・サムソン・アップル、アメリカはもうちょっと出てき
そうですが、他の国は本当に作れない! そういう技術を日本の製造業は持っている。
何も作れない人たちを見るとロシア・カナダは資源偏重、香港と中国は金融です。
世界の工場中国は、実は自分では何も作ることができないと言うことが時価総額ソートで株式指数企業一覧を
見ればわかるはずです。
ジムロジャースが成長すると言っていますが、まだ産業が育っていると言える状態ではなく、
「この産業で中国は成長する!」というメッセージが株式市場から感じられません。
資源は、まだそこで掘れるという物理的制限があるからまだしも、金融立国�。
インフラをより安いコストと税金で近所で提供することはそれほど、製造業に比べ、難しいことではありません。
このようなライバル国の出現、あるいは税制が変わったら、香港やシンガポールには何の価値もありません。
その虚弱な金融産業にインフラを提供する会社にもまた投資をする気になれないのは私だけでしょうか?
製造業至上主義的産業構造分析
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