P167 日経平均オプションは225構成銘柄のWeighted Average Basketのレインボーオプション??
将来の日経225のボラティリティの予測方法
1)非常に理論的な人
2)難しいことを考えるのが苦手な人 ヒストリカルボラティリティから予測
3)洗練されたトレーダー、過去の225の動きから将来のボラティリティを予測できるモデル。
優先株のところで、相加平均と調和平均の違いと言っていたじゃないですか!!
1)非常に理論的な人 「幾何ブラウンの算術平均は幾何ブラウンにならない」とノタマウ。
2)難しいことを考えるのが苦手な人 HV=IVとなるべきというおかしな宗教に入る。
3)洗練されたトレーダー VegaのDirectionは取らない
4)僕 Log Chartを見て想像する。
P174 すごいエキゾチックオプション
今まで見た最も凄い商品は、10カ国のインデックスを選んでおいて毎年最良のパフォーマンスを示した
インデックスが除外されていき、その中で最良のパフォーマンスが受取額に累積されてゆくといったもの
がありました。これがアジアでヒットしているというのでかなり驚きでしたが、投資家は「なんだかよくわか
らないけど、各国の市場に投資できるのなら良いか」という感覚だったのでしょうか。
Hymalayanの亜種なのだが、名づけるなら、Basket Asian Lookbackと呼べそうか。
投資家はなんだかわからないのではなく、このオプションにバリューを感じたのだよ。
一番上がったものを利食いってキャッシュ化して、かつバスケットの10年の最高値がGuaranteeされてる。
ふと聞き流せば、Best of Optionと10年のLookbackの混合ということでいかにも儲かりそうではないですか!!
ところがこのOptionは実はあまりバリューが無い。
一つは、このAsian性である。毎年固定してしまっているので、10年のオプションと言いながらも、単純に考え
ただけでもOption期間が平均して5年になってしまっていることがわかるであろう。
バスケットのボラティリティは、相関が1以下なので各銘柄のボラティリティの平均よりも低くなる。
であるから、10年のバスケットのLookbackも、実質5年でボラが低いので思ったほどバリューが無い。
さらに、これはバスケットのコールオプションゆえに、Correlationの非対称性もまたオプションバリューに
Negativeに働く。強気相場の時を思い出してもらえばわかるようにBRICsのデカップリング論とか出ていた
だろう? だが、サブプライム・リーマンショックが一度起これば、どのエマージング市場も例外無く売られ
まくり、デカップリング論者は全滅したことが記憶に新しいだろう?
つまり、上がる時はCorrelationが低く、下がる時はCorrelationが高いのである。よってCall Optionの価値
はUnderlyingのVolatilityが高ければ高いほど価値があるのだが、Call Optionが価値を持つ上昇シナリオ
の時はCorrelationが低く、UnderlyingのBasketのVolatilityは低くなる傾向にある。
なんだかよくわかっていないのは、投資家じゃなくて、安易にこういう商品をコピーして売ったヤツラだろう。
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