最近、勉強会なる集まりに出かけることが多いのだが、そこで講師をやったので
その内容について触れたいと思う。
デリバティブのプロフェッショナルの貴君らにお題を授けよう。
聴衆は、デリバティブの素人と一部プロも含まれ、合計10-20人程度。
講義時間は1時間から2時間程度という想定だ。
目的は
金融工学について、誤解の無い知識と理解を広める。
素人の皆さんには、デリバティブに対する嫌悪感を捨てさせること。
プロが聞いても納得する内容であること。
さあ、貴君らはどのようなテーマについて、どう話すかね?
思いついたらメールかコメントください。
私が用意した資料はあるのだが、ヒントとして、タイトルとサブタイトルだけ軽く公開しよう。
確率微分方程式を使わないデリバティブ理論講座
よくあるお金についての悩みは金融工学・デリバティブ理論を理解するとすっきりと解決します。
なかなか大それた企画だと思わんか?
このブログは「数学を使わないでデリバティブを説明してみせる」と豪語しているわりには
素人にわかりにくく書いてあるのは否めない事実だ。これは、日本のデリオタのために、
高い排他性が強い一体感を生むことを期待した書き方だ。
今回は一般の素人向けなので、排他テイスト・隠喩・含み笑いを捨てなければならない。
私が作ったの資料は
素人の人にはわかりやすく身近に優しく。
プロには厳しく、セクショナリズムと嫌味を交えた内容としてるつもりだ。
1ヶ月後くらいを目処に、公開して行く予定だが、貴君らの気合のコメントを待つ。
【金と金融の意義】
2009.12.30: 金融vs国家 ~金・金融の意義
2009.10.22: お金と人の行動の法則
2009.08.28: インド独立史 ~ガンディー登場
2009.04.09: 金(カネ)の重み
2008.10.10: あなたが信じているのはお金だけなの?
2008.07.18: Olympic記念通貨に見る投資可能性
2008.02.20: アジア通貨 ~HKD 通貨発行差益(シニョレッジ)
7 Responses to デリバティブ理論講座のお題
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最近は金融危機の主犯として巷の人の関心も高まっているようですね。
実家の親などはサブプライムとデリバティブを同じものだと
考えている節がありました。
つかみとしては、なるべく聞き手の身近な
実需ユーザーの使い方から入るのがいいのかなという感じがします。
私はTranchingやKnock-In Optionとか言い始めるとなじみが薄いのでそれは避けてます。
どんなインストルメントをどのように語るか?
Deriva Freak様の見解を聞いてみたいですな。
私だったら、まずは金利スワップなると思います。
初めて教わった時には、ずいぶん便利なものがあるなと
思った覚えがあります。
銀行のような短期変動金利調達・長期固定金利運用を業としている
会社の持つリスクを80年代末期のS&L破綻に掛けて
(金融引締末期~金融緩和初期のイールドカーブ・インバート)
金利スワップの固定ペイと解く。
という感じでしょうか。
実際、エキゾさんの話は私も是非お聞きしたいです。
拝読させてもらっています。
私なら「受験でわかるデリバティブ」ですね。
というのは、
親は子供を原資産とする
満期が春、希望大学をストライクとした
デジタルオプションの投資家と見なせます。
多感な時期を駆け抜ける彼らは
ナイーブな精神状態に依存して成績は一喜一憂して変化します。
このメンタリティは、いわばIV。
そして模試試験はマーケット、ロールオーバーは浪人。
そんなことを考慮入れながら自分の子供に
どれだけ予備校や冬季集中講座に行かせる価値があるか?
その支払う対価がオプションの価値。
親自身は受験しないけど身に迫る親心、それがいわばデリバティブ。
なーんて、いかがでしょうか?
おーすけ様はじめまして。
素晴らしいですね。
デリバティブの本質 ~その多様なる姿
でマルチスピーカーで勉強会ってのもお洒落です。
やはりスピーカーの個性が出るようで、私が用意している原稿とは全く違うのが面白いです。
金利ってどこまで広く認識されているものなのでしょう?
市場ものではないですし、ローンでお世話になる程度で、変動金利の意識は世間一般にあるのでしょうか?
受験はデリバティブに例えられるというデリオタ同士の会話ならわかりますが、デリバティブを
知らない人に唐突に例え話をしてわかるのかな?と不安になります。
お返事とコメント、ありがとうございます。
ご指摘の通り、話に枕を置いて、一度に流す情報量も
ステップを踏むことで消化しやすい量にコントロールするなどして工夫すると
だいぶ理解がしてくれることが多いみたいです。(試みてみました。)
うーん、金利の認識はどこまででしょうね?
プロ(?)でも大間違いしていますからね。わかりません。
ただ変動金利は一般の人でも潜在的に意識はされているように思えます。
ローンの利率は契約の締結に決定するので
ダイレクトな金利の変動とは言い難いものの、
ざっくり言えば貸す側が顧客へ提示する(クレジットを差し引いた)利率は
JGBの金利の変動に大きく影響すると解されるので
「いつローンを組むべきか?」は変動金利を間接的に考えること、と思えるからです。
また関連する興味を引くだろう話題として
「ローンを借り換えるべきか?」
は(CFの交換としての)スワップと、ポートフォリオ、
無裁定の概念などを解説するには良いネタかもしれません。
ちょっと脱線しましたがエキゾさまの原稿、楽しみにしております。
金貸しの専門家では無いので、住宅ローンは国債金利というよりプライムレートに順ずるものだと思っておりました。
プライムレート・FF・公定歩合のようなギザギザとJump Diffisionしまくる動きの場合、神からのお告げ的な要素が強
く、市場取引で決まるLIBOR・SWAPとはかなりかけ離れているモノのように思えると考えたのです。
SWAPや先物と違い、ローン金利は対称性が無く、一般には、売れない、すなわち借りることしかない。
消費活動におけるArbitrageが、売りができないことから、より安く買うということに過ぎず、正確にはArbitrageとは
言い難いのと同様、ローンの借り換えもそれに近いような気がするのです。
もし、私が金利デリバティブを説明するとしたら、一般に金利と言った時に、範囲が広すぎて何の金利のことについて
言っているのか全く異なってしまうゆえに、言及している金利とは何かを説明しなければならず、デリバティブ理論講
座というより金利講座になってしまうのではないか?と思った次第です。
いずれにしても、他の人の講座を聞いてみたいものですね。