8年間住んだシンガポールを出て、香港で一か月を過ごし、シンガポールに遊びに来ました。間隔はわずかに1か月なのですが、初日は、外国=知らない国のような印象を受けました。
居住していた時は、シンガポール国内のホテルに泊まったことはなく、初めてホテルを探し、ホテルに泊まりました。ラベンダーという比較的中心に近い地域ですが、ICA(移民局)以外にあまり何かあるわけでもなく、ICAは駅前にあるので、駅から遠いところは一度も踏み込んでことがなかったからです。
シンガポールは地価が高いわりに遊休地が多いのです。私が泊まっているホテルもラベンダー駅から徒歩5分程度なのに、この有様です。シャッター通り?
2008年シンガポールに初めて来たときはクラークキーのホテルに住んでいました。(その時からホームレスをしていたわけではなく、家が決まってなかったので一か月だけホテルで暮らしていただけです。しかも会社払いでw)。クラークキーの駅前こそ華やかですが、やはりそこから徒歩5分、River Side Pointから道路一本隔てるだけで…、閉店通り、寂しい感じで、2016年現在でもあまり変わってないように思います。
その時の光景がフラッシュバックしているのか、「初めてのシンガポール」という印象を受けたのでした。
もう一つの原因は、空港からホテルまでタクシーでダイレクトに来てしまって、周囲の風景をほとんど見ることなく、ホテルについてしまったこともあります。贅沢したのではないんですよ。飛行機の到着時間が23:00で空港を出たのが、23:30過ぎていて、電車が厳しいと判断したからです。そんな到着時間の飛行機になったのは、私のミス、間違ってシンガポールから香港行きを予約してしまったからで、それがなければ19時着で電車で悠々の予定だったのですが…。でもすごい時代です。飛行機のチケット買い間違えるなんて、かなり重罪のイメージがありますが、空港ついてから慌てず当日の便を買えばいい。香港=シンガポールなんて鬼のように数があるので、リカバリーはすぐ効きます。
ホームレス生活で、シンガポールで初めてやる行為、ホテル選びもそうですが、もう一つはクリーニング屋・コインランドリー探しです。アジア各地は今までやっていたので知っていますが、シンガポールのクリーニング屋、あるのか?見たことがない…
関心がないものは、人間って見えないのです。私はそれが強いので、5年間住んでいた部屋の入り口に置いてあった扇風機が、冷房が壊れた瞬間、初めて見えた時は、自分でも恐ろしくなりました。同じ女性と飽きもせず、ずっと同じことができるのは…、ハッ、関心がないから顔も体も見えてないんだ…愛が強くて飽きないのではなく、記憶に留めるほどの価値もないということの表れだったのですね。
クリーニング屋を探して、歩き始めると3つも見つかりました。しかし、さすがに8年住んでいた経験は、このクリーニング屋探しで、歩き始めたことで、記憶がつながり始めました。
サッカースタジアム来たことあるわぁ…。私の人生の履歴から消されたコンドミニアム生活時代の通勤路にもぶつかりました。
「人の噂も75日」と言いますが、シンガポールの場合、「どんな事実も3年」です。シンガポール在住日本人の半減期は3年くらいでしょうか。シンガポール日本人村は狭くて噂は広がりやすいですが、そんなあなたも大丈夫!心配しないでも「どんな事実も3年」これを思い出しましょう。まぁ、普通なら自分自身が日本に帰国することになるので、「あとを濁しても関係ない」の確率が高いですが。