グーグルの実効法人税率が2.4%だったら、それは仰天なんだが、世界の最高権威である
アメリカのIRSがそれを許すわけがない。あくまで”海外利益”部分の移転の話だ。
ざっと、Pretax IncomeとNet Incomeで見てみよう。
やっぱり30%は取られてたのね。だが、09年は22%。アメリカの法人税率よりかなり低い。
で、海外売上比率を見てみると・・・
この売上比率通り、純利益が上がっているとすると、海外の実効税率は5.5%あることになる。
なので、海外の利益率は若干低めにして、本土で利益計上し納税するようIRSに媚を売って
いるということがわかる。そうでなかったらIRSも黙っていまい・・・。
黙ってなかったヤツ・・・中国だ・・・
納税しない、せっかく作り上げたプロパガンダを破壊する。それは叩き出すわなぁ。どうして中国
と喧嘩したのかわかった気がするよ。
Oct 22 2010 グーグルの税率2.4%はアイルランド仕込みのダッチ・サンドイッチ
【記者:Jesse Drucker】
10月21日(ブルームバーグ):オンライン検索の米グーグルは、海外利益の大半をアイル
ランドとオランダの子会社経由でバミューダへ移転させる会計手法を利用し、過去3年間で
31億ドルの税金を節減していたことが分かった。
6カ国の監督当局に提出された文書によると、グーグルが使用した利益移転は、弁護士の
間で「ダブル・アイリッシュ」や「ダッチ・サンドイッチ」として知られている会計手法だ。グーグルはこ
れで、海外での税率を2.4%と、時価総額でみた米テクノロジー最大手5社の中で最低の
税率を享受した。
米財務省に勤務していた税エコノミスト、マーティン・A・サリバン氏は、「グーグルに適用される
有効税率がこれほど低いのは驚異的だ」と述べ、「グーグルは世界各地で事業を展開している
が、法人税率が平均で20%を優に超えるような高税率国が主だ」と指摘した。
米国の法人税は35%、グーグルにとって売り上げ別で2位の市場である英国でも28%と
高い。
グーグルは税法違反で批判されたことはない。グーグルの広報担当、ジェーン・ペナー氏は「当
社の会計手法は、世界各国で幅広い事業を展開する無数の他のグローバル企業の慣行と非
常に似たものだ」と述べたが、具体的な税対策については言及を避けた。
グーグルの会計手法は、アイルランド子会社から利益を合法的にタックスヘーブンとして知られ
るバミューダへ移転するのだが、一度寄り道をしなくてはならない。アイルランド子会社にいったん
集められた利益は、まず同国での源泉徴収を避けるためオランダに移転させる。
オランダを間に挟む理由
アイルランドとオランダは、いずれも欧州連合(EU)加盟国であるため、アイルランドの税法では
他のEU加盟国に支払われる特定のロイヤルティーについては免税とされている。その後、グーグ
ル・ネザーランズ・ホールディングスは受け取った額の99.8%をバミューダへと移す。オランダのグ
ーグル子会社には従業員は一人も登録されていない。
オランダが2国の間に挟まれていることから、この手法は「ダッチ・サンドイッチ」の名がついた。英タッ
クス・リサーチのディレクター、リチャード・マーフィー氏は「税金の味がしないサンドイッチだ」と述べた。
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