一体誰が主語なのか? 本を通じてわかりにくい文章が多かったです。
私はロッキード事件に興味があるのですけどね。
この本は事件後の日本の政治の中での角さんの存在について書かれています。
色々な本で角さんの言動について書かれていますが、私個人としては
その言動に国のトップにふさわしい発想を感じます。
裏支配―いま明かされる田中角栄の真実 (講談社プラスアルファ文庫) 田中 良紹 講談社 2005-03 |
ロッキード事件の後、アメリカの石油メジャーに抗して田中角栄氏が独自の資源外交を行ったた
めアメリカの虎の尾を踏んだのだという説が流布された。しかし、私はその説に違和感を覚える。
事件後もアメリカの政府要人(ニクソン元大統領、キッシンジャー)が角栄氏のもとを訪れている
こと、ロッキード事件は日本以外の国でも摘発されたが、ロッキード社の秘密代理人はいずれも
反共人脈であること、この事件を暴いたのはアメリカ議会の民主党であることなどが理由である。
角さんの台詞
占領軍は日本を民主化したが、もう一つの目的は、日本を弱体化することであった。
警察を自治体警察と国家警察に分けた。これでは泥棒を捕まえられないと言うと、占領軍の
答えは明確だった。強力な警察は軍隊に転換する。いかなる場合も強力な軍隊に転換できな
い警察を作るんだということだ。
憲法改正しないと、電車の中で寝ている子供が90%になるような教育じゃないか。
40年間うまくやれた理由は、世界の戦略の拠点だったからだ。東西戦略拠点だったからだ。
そして世界に例の無い同族国家だ。しかし、孫の時代にこのままでよいはずは無い、
他人が作った憲法や他人が作った法律でどうなる。
早坂茂三秘書の話
田中が不在になって政局のシナリオを書ける人間が居なくなった。
書けるとすれば中曽根だが実行する力がない。
竹下総理、リクルート事件に対する釈明を衆議院予算委員会で行うが・・・
予算委員会の模様は、NHKだけでなく民放各局も中継した。一国の総理が自らにかけられた
疑惑に対して釈明をしようとしているのだから当然といえるが、十一時半になると民放各局は
中継を打ち切ってニュース番組に切り替えた。
NHKも正午になると中継をやめてニュース番組に変わった。私は思わずチャンネルを教育
テレビに変えた。高校野球はニュースの時間になっても必ず教育テレビで中継を続ける。
しかし現役総理の釈明会見の中継は続けられていなかった。「教育テレビでは国会の中継
はできないとNHKは言うんだ。高校野球は教育的だけど、政治は教育的でない。」