SGPの競馬場に行ってきました。KranjiというSGPの北の果てに位置しますが、
電車だと中心部から40分、タクシーだと15分で着いてしまいます。
家も国家も利便性を追及するなら狭いほうが良いですね。
さて、今回は、招待席で、調教師先生の解説付でのご観覧と苦しゅうない立場でした。
一般席は、Box席50SGD(お食事付)、観覧席20SGD、Upperが7SGDとLowerが3SGDとなり、
Lowerは短パン・サンダル禁止というドレスコードもなんのそのの血走り系の方々が、
レース後、当たり馬券求めてゴミあさりをしている姿が見受けられるというお洒落なゾーンです。
馬券
三連単、四連単までありますが、初めて見た特徴的なものはEven/Odds。馬番の偶奇に賭けるという
ルーレットの赤黒のような馬券です。
私は馬連はそうそう当たるものではないということを知っているので、当たらないと不機嫌になってしまう
子供や女性にはこのEven/Oddsはかなりお洒落です。
また、胴元的観点からみても、とても素晴らしい商品です。
日本の競馬界は3連単の導入で、顧客のRisk Lover性をあおってしまい、当たればデカイRisky
な3連単を、失っても痛くない金額賭けるという結果に陥り、売上が減ったと聞いております。
胴元にとって大事なのは倍率ではなく売上、Even/Oddsは用意しておいて損はない商品でしょう。
倍率は約2倍ですからトップ商品にはならないでしょうけども。
日本の中央競馬ではあまりありませんが、Marketが小さいので倍率が最後までブンブン動いてしまいます。
Singapore競馬の特徴
鼻血
 暑いので鼻血が出やすいらしいです。馬は鼻呼吸なので、鼻血がつまると呼吸障害に陥りやすく生命の
 危機にさらされるようです。過去レース中に鼻血を出したことのある馬は、途中で走れなくなってしまうことも
 あり、それは競馬新聞に鼻血マークとして記述されます。
セン馬
 牡馬は殆どがセン馬です。オーストラリア・ニュージーランドで生産された馬を輸入していますがTopは
 各々の国内で走り、2nd Tierが香港、3rdがSGP、4thがマレーシアという優先劣後構造が入って
 いるため 競走馬としてのクオリティは必然的に低く、SGP競馬界は育成・生産に重きを置いていない
 ことが原因です。暑さにより、馬の頭に血が上りやすいこともあるので、それを抑え、気性を安定させる
 ためにセン馬にしてしまう理由もあるそうです。
Rating
 日本で言うところの総賞金です。馬番は、Ratingの高い順に1番からふられますので、若い番号の
 単勝オッズは低い傾向にあります。枠はあくまで位置のみで馬券とは関係しない概念です。
 またRatingは下がることもありますので、馬主によっては負けさせてRatingを下げ、格下レースで
 一位を狙うと言う作為的な動きもあるようです。
 
お馬さんのご予算
 もちろんピンきりですが、最頻値は50-60kくらいだそうです。もちろん一口馬主というのもあるのですが
 1頭買ってしまってもお求めやすいお値段です。ただ・・・、
 3rd Tierの割りに割高感が否めないってことと、維持費がかかりますからね。
 
そういえば、パドックの中に初めて入りました。
冷静に考えたら1mの至近距離でサラブレッドを見るのは初めてです。
パドックの様子は、提携競馬場にリアルに放映されているので、全国ネットならぬグローバルネットの
テレビに不覚にも一瞬映ってしまいました。お忍びの方はご用心なされい。