定期預金と債券投資の違いは何でしょうか?
定期預金は、単に銀行と政府を儲けさせるだけの効率の悪い投資方法だと思っていましたが、税制があまり
関係ない想定下ではもう少し真面目に考える余地がありそうです。
定期預金のルールをもう一度見直してみましょう。
金利のつき方については、
期中払い出しがある場合は、利付き債
期中払い出しがない場合は、割引債と等価です。
違いが生まれるのは途中解約です。
定期預金の途中解約は、一定のペナルティを払えば解約可能です。
金利が上がればどこまでも下がっていく債券投資と大きく異なり、金利上昇のプロテクションがついています。
逆に、金利が下がった場合に即座に利食うことはできませんが、満期までじっくり高金利を楽しむことになります。
金利が上がったら、ペナルティ<金利差×満期になった時は、解約するのが最適行動となります。
預金によってルールは違いますが、このペナルティが極めて小さい預金もあります。
解約した場合は普通預金金利適用なんてルールもあり、普通預金しておく意味ネーじゃん!!と突っ込みたくなります。
私は金利の専門家ではないので、このデリバティブの価値はわかりません。
専門家であっても、預金金利のような不連続プロセスの上のデリバティブをバリエーションするのは難しそうですが。
短期的な金利上昇が不安な場合、定期預金という投資も再考の余地があるのではないかという気がしています。