Sep 21 2011 喫煙者3億2000万人の中国、「たばこ」がもたらす経済コストも巨額
【Bloomberg News】
9月21日(ブルームバーグ):中国西部の幾つかの村の小学生がまず学ぶのは、何のおかげで教育が受けられるのかということだ。小学校は「たばこ」のおかげだと教えている。たばこ規制を目指す民間団体、中国控制吸煙協会の秘書長、許桂華氏は、「学校の門には『勤勉が天才をつくる。才能を伸ばす手助けをするのがたばこだ』というスローガンが掲げられている」と指摘する。
たばこ事業を独占する国有会社の現地部門が学校を支援しており、「若い人たちが喫煙するようになるのを期待している」のだそうだ。反喫煙団体は、世界最大のたばこ市場である中国でたばこの害についての教育がないことがたばこ販売を減らす取り組みを妨げていると主張する。5月に公共の場での喫煙が禁じられたが、国家煙草専売局が世界最大のたばこメーカー、中国国家煙草を経営しているという事実も禁煙が広がらない一因だという。
 中国の喫煙人口は3億2000万人以上で、世界全体の約3分の1を占める。たばこ関連の病気で中国では毎年約100万人が死亡する。
 世界銀行が7月発行した報告書によれば、喫煙が主要なリスク要因である循環器疾患の死亡率を2040年までの30年間に年1%引き下げることは、2010年の中国実質GDP(国内総生産)の68%相当、つまり10兆7000億ドル(約817兆円)程度の経済価値を生み出すことになるとしている。
 ロンドンを拠点とするユーロモニター・インターナショナルは同月、「喫煙抑制政策を実施するとの政府の強い意思」にもかかわらず、中国のたばこ販売量は11-15年に増加し続けるとのリポートをまとめた。中国のたばこ市場は年平均で14%拡大し15年の小売販売額は1兆8000億元(約22兆円)となる見込みだという。
原題:China Endorsing Tobacco in Schools Adds to $10 Trillion GDP Cost (抜粋)

中国のGDPが40兆元とすればそのうちの5%に相当する巨大市場。中国に行けば分かるが、まずタバコが異様に安い。1箱約2USD弱で買えてしまう。これはアジアの中でもインドネシアと並び称する安さである。また喫煙マナーに関しても寛容で、デパートの中、部屋ではなく普通の廊下やエレベーターの中でも平気でタバコを吸っている。まさにアジアの喫煙天国と言えよう。タバコの値段を25%アップするだけで、中国の軍事予算5000億元はまかなうことができるという貴重な財源ゆえに、これを停止するとは国家戦略上起こりえない。人民たちは国家のためにタバコを吸い納税すべきだろう。
これが怖いのか、反喫煙団体が横槍を入れているようであるが、だったらフランスのワインも止めさせろよ。中国は中国国内でモクモクやってるだけで、国外でやってるわけではない。酒作って世界中にばらまいてるのは、OKとは、酒の覚醒作用の強さから考えても道理が合わないだろうが。何がワインは体に良いだバカ野郎。
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