横浜市民の生活に影響を及ぼすほどの市政=黄金町界隈のヘルス・立ちんぼ・ちょんの間などの多業種が複合して存在する日本では珍しい総合・性風俗街を警察24時間体制で廃止した敏腕政治家 元横浜市長・中田氏の本。文字で書くと簡単だが、あの街並みの前後を知っている人は、中田氏の偉業、命懸けの政治とはを理解するに易しい例であろう。中田氏の政治手腕は、横浜市の実績から私は認めているが、その中田氏が大阪市政にまで首を突っ込んでいると聞いているので、私としては、聖地・飛田新地の行く末を憂いている毎日である。

不名誉なスキャンダル記事の第一弾は、ありもしない合コン記事だった。私が王様ゲームを持ちかけ、どんどんエスカレートしてハレンチな行為に及んだという。そのとき撮ったかのような写真まで掲載され、さも信憑性のある記事に見せかけている。しかし、その写真はまったく別の会合で女性に囲まれている写真である。裁判では、この写真を撮った女性が「記事のようなことは無かった」と証言してくれたので身の潔白を証明できたのだが、記事の内容は一読しただけで、事実としてありえない内容になっていた。
「中田の愛人」と名乗る女性が全国ニュースに登場
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週刊現代で私と不倫関係にあると嘘の告白をした女性が、こともあろうに私が執務する横浜市庁舎の会議室で記者会見を行ったのだ。セッティングしたのは、以前から反中田派の急先鋒だった横浜市会議員A氏。私と結婚の約束をしていたのに反故にされたとして、私に対して3000万円の慰謝料請求の裁判を起こすという。
「はぁ?オレの愛人?いったい世の中はどうなってるんだ?『私が愛人です』と名乗り出ただけで、全国ニュースで流されるのか?
彼女は「奥さんと別居し、横浜グランドインターコンチネンタルで暮らしていたんです」と語っているが、一度も妻と別居したことなど無い。ましてやドアマンが人の顔を確認するような横浜を代表する高級ホテルになぜ私が女性と一緒に行くことができるのか。当然のことだがドアマンは私の車種やナンバーまで記憶しているのだ。
何故スキャンダルの餌食にされたのか?
利権構造にメスをいれ、甘い汁を吸ってきた人間を追いつめてしまったことによる。代表的なものは、建設業界、公務員組織、暴力団がらみの風俗業界などだ。それだけではない、各種の補助金を削減した民間団体や企業などもそうだし、赤字バス路線を統廃合したりすれば影響を受ける市民からも嫌われることになる。

> 風俗業界をつぶして怒るのも、暴力団だけじゃないかもしれませんね。(ワナワナ・・・

まず建設業界と言えば談合である。なぜ談合が可能なのかといえば、指名競争入札といって指名された業者のみが応札する仕組みだからだ。そこで談合させないように一般競争入札にした。誰もが入札できるし、誰が入札しているか分からないから業者間の話し合いもできず、当然ながら建設費も安くなる。
無所属の国会議員が有権者数281万人(2002年時)の巨大市長選挙に影響力などあるわけない。これは地方の都市部の違いなのだが、地方では、たとえば10市町村で一つの衆院小選挙区が構成されるが、人口の多い都市部では逆だ。横浜市内だけで小選挙区が8つもある。つまり地方の国会議員は10の市を束ねる影響力を持つが、都市部では市長のほうが8倍も大きな存在感となるのだ。だから私は国会議員に初当選して以来、駆け出し議員だったこともあり、横浜市庁選挙に口出ししたことなど無い。自公民など影響力と決定力のある大政党が候補者を決めれば、それで選挙が決するのが現実だった。
「横浜市の負債をなくし、健全財政を目指す」として市長になった私にとって、莫大な維持・管理費用を必要とする横浜国際総合競技場をどうするかは象徴的課題だった。結果導入したのはネーミングライツだった。当時唯一あった事例が東京の「味の素スタジアム」で、石原新太郎都知事が実現させた。日本でのネーミングライツの第一号と言える。しかし、残念ながらまだまだ金額的には低いものだった。(5年で12億円) それに対して私が考えたのはビジネスとして成り立つ金額で権利を売るというもの。一般公募でネーミングライツの募集をし、2005年、横浜国際総合競技場は日産スタジアムと名称を変えた。その契約起因は年間4億7000万円に上る。当初、「数百億円かけて作った施設をたった4億7000万円で売ったのか!」と早とちりの批判も言われたが、売ったのは名称であって建物ではない。建物自体は横浜市のものだ。この競技場は使おうが使うまいが年間8億円ほどの維持・管理費がかかっていた。もちろんそれは建築主であり、所有者である横浜市が担うものだ。そのうち、横浜F・マリノスのホームグラウンドとしての使用量のほか、BzやSMAP、サザンオールスターズなどの音楽ライブを行って年間稼げる金額は約3億円。芝生を傷めてはいけないのでこれ以上の頻度で使うわけにはいかない。となると残り5億円は市民の税金で賄わなければならない。そこでネーミングライツの金額については「5億円を希望」とし、公募をスタートさせた。残念ながら公募締切日までに5億円の提示はどこからもなかった。2億円超というのがせいぜいだったと記憶している。通常ならその時点でも最も高かった応募者で決めるところだが、私はかつてのJリーグの延長戦ルールにならい、一番早く5億円を提示してきたところと契約を決することを発表し、さらなる応募を待った。その結果日産自動車が4億7000万円という金額を提示してくれた。

横浜市、日産にお世話になりまくり? まぁ、互いに持ちつ持たれつというところか。
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