総理・総裁に立候補した時に掲げたスローガンは、『決断と実行』だった。簡潔にして明瞭。「国民が待ち望んでいるものは決断と実行である。政治家は優柔不断ではダメだッ。政治家が優柔不断だと国民が迷い、国家経済が停滞し、延いては国際社会に大きな迷惑をかける。それが政治家のしかも総理大臣たる者の責務である」 「諸君、共に働こう! 国家、国民のために。それが真の政治家だ」
田中角栄は「日本列島改造論」を唐突に打ち出したわけではない。昭和42年、東京一極集中がもたらす日本の産業・経済構造の弊害(交通渋滞とそれに伴う公害、事故の多発、通勤ラッシュ、住宅難)を解消し、富の分散、地方経済の均等、人口の分散を考える発想から生まれたものである。昭和43年に発表された「都市政策大綱」で、全国に20万人から50万人前後の都市をすう銃作り、そこにすべての産業を分散し、全都市を高速道路で結ぶことによって東京一極集中を緩和し、通勤地獄を緩和し、住宅難を解消し、快適な生活環境都市を全国に出現させようとするもの。そこには日本人の食糧確保のための「永久農地」が組み込まれていたことも忘れてはなるまい。
60%の支持率をバックに、今この時に成し遂げなくては、今後数十年は国交断絶が続く。日本の長い歴史は中国と共にあった。アジアの一員としてそれはあってはならぬことである。国交を正常化させてこそ国際国家だ!
中国と国交を回復するには、必然的に台湾との国交を断絶せざるを得ない。日本の国益を考えたら大国を取るほうが賢明ではある。
確かにこれは勇気ある決断と素晴らしい相場観。
宮沢には昔から酒乱の癖があり、酒が入ると、日頃、快く思わない人間を猛烈に皮肉るところがある。これは東京大学法学部卒、大蔵省入省、総理大臣秘書官、衆議院議員とエリート街道を歩いてきた人間の「東大法学部卒以外は民」と国民を見下す傲岸不遜な気質の象徴でもある。
ここで疑問なんだが、この台詞を東大構内で発言したらどうなるんだ?
理Ⅲの連中が「へー、そうなんだぁ」と冷笑しそうな感じがする。
旧東京佐川急便5億円不正献金で罰金、脱税70億円で逮捕、晩節を汚した金丸信
懐かしいな、罰金20万円だったかな。ワリコーがっつりためこんでたな、あの狸は。
「担ぐ神輿は軽くてパーがいい」 小沢一郎が公明党と合体した新進党を設立し、幹事長当時に吐いた名台詞。 
羽田、海部意識。
外交の真髄「国の外交とは力対力」
これ、良い写真なんで載せておく。
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1973年10月ソ連でブレジネフ書記長との会談の席に臨んだ田中角栄の第一声が、「日ソ間の諸問題の中には、四つの島(北方領土)の返還問題が含まれているか、どうか。まず、それをお聞きしたい!その返答が先に聞きたいであった。北方四島を占領したソ連としては何としても避けたい問題であり、ブレジネフ書記長はなんとか話を反らそうとするが、田中はテーブルを叩いて、「北方領土の話をしに来たんだッ! 他の話はそのあとッ。これは日本国民の悲願であるッ」と詰め寄った。この剣幕に驚いたブレジネフ書記長は、「ヤ・ズナーニ(そう理解する)」と小さく答えた。田中角栄は、「それでは弱い!含まれるのか、含まれないのかッ。ご返事をいただきたい!」と追い込んだ。ついにブレジネフ書記長は「ダー(イエス)」と答えざるを得なかった。こうして日ソ共同声明が発表され、北方領土は継続交渉となったのである。
ブレジネフとの会談のことを角栄本人が話している貴重なYoutube動画。

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