つまんねー話!!金融小説・経済小説を次々に発行って言うから読んだのに・・・
銀行再編成時代の話なんだが・・・、まず内容が金融小説ではない。かなりテクニカルな合併もあったのでそのスキ
ームなどをドキュメントタッチで詳細に記述するのは、そこそこ面白いと思うのだが、そういう記述は一切無い!!
では、何が書いてあるのか。
人事ですよ、人事。そんなの銀行じゃなくたって同じなんだよね。全然面白くない。
経営陣の保身:合併後、自分は格下げ??
セクショナリズム:たすき掛け人事、大手行意識による優越感と地銀意識による僻み根性。
メンツ:A銀行頭取と会うのは、B銀行の常務が対等とかさ。どーでも良い!!
ただ、ある意味本当のことを書いているのだろうなと思うのは、合併騒動の後ろで何を考えていたかと言うとそういう
ことだというのは納得できるがねぇ・・・、そこむしろ面白くない部分なんだから小説化する時は略すべきじゃないか?
保身とメンツの調整役で、アライアンスのプロって言われてもなぁ。どう思うよ?
経営陣と一人ひとりの行員のせこさ、人間としての小ささをずーっと書いてるって感じだな。
私利私欲・物欲に走る人間は、政治とか経営とかしちゃいかんよ。
見栄をはるのも、経済人としての感覚を疑うね。
そんなこと言ったら大企業は、ほとんど駄目ってことになると思うが。
所詮、民の話か・・・まったく面白くねぇぞ、これ。
ノックの音が聞こえ、中年の女性行員がアイスコーヒーを運んできた。制服が痛々しいほど似合ってなかった。
マジで笑える。居た居た。そんなヤツ!
大物フィクサー児玉由紀夫の台詞
おまえたちはアライアンスなんて気取った言い方をしとるが、合併とか提携なんていうのはトップが学校が一緒だとか
お互いに貸したり借りたりしてる仲とかで決まることが少なくない。
中央朝日は当然国産のFUJIのシステムを主張しているが、芙蓉はIBMの方が優れていると強調して譲らない
わけだ。
あったねぇ。そんなこと。でもよー、IBMは外資だから実名かい!!そこら辺が日本”村意識”だよ。高杉君。

混沌 新・金融腐蝕列島<上> (講談社文庫)
混沌 新・金融腐蝕列島<上 data-recalc-dims= (講談社文庫)” /> 高杉 良

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