シェリル・サンドバーグ:何故女性のリーダーは少ないのか
http://www.ted.com/talks/lang/ja/sheryl_sandberg_why_we_have_too_few_women_leaders.html
FBのCOOサンドバーグさんの演説を聞いて。サンドバーグさんが優秀な女性であるというのはわかりましたが、少し反論しましょうか。
私は本来、性別によって能力は変わらないという立場ですが、能力の問題ではない原因で多くの(全員ではないと強調します)女性はリーダーになりたがらない性格を持っているという判断をしています。
サンドバーグさんの演説を少し抜粋します。
女性トップは少ない。190人の首脳のうち9人、民間も役員は15~16%。NPOでも20%。
女性は自分の能力を低く見積もってしまう。 
初任給の交渉をする人、男55%、女7%
男性は、出世を自ら勝ち得たものだと思い、女性は外部に要因を求める。
ものすごく要約すると、「女性は、無意識的に、謙虚、消極的で、交渉しない、そのことを認知することから始めるのだ」と言っています。正しいと思います。なぜそうなるのか、改善するのはとても難しいことだということには彼女は触れていません。もちろん、彼女は女性を喚起するために演説しているわけですから、当然でしょうが、私の立場は自由なので、これは根深い問題だと指摘しましょう。
男女の非対称性を出産や育児、家事負担に帰着させる論理は非常によくあるし、彼女も一例として使っています。しかし、その非対称性は出産の前、いわゆるボーイフレンド・ガールフレンドの関係から既に存在してもおかしくありません。知り合い、もしくはお友達の関係から、男と女の関係に発展する過程における、男女の交渉、言い換えれば口説きですが、積極的に口説いて、モノにしたと女性が言える率と男が言える率はどうなるでしょう? もちろん、互いに気が合ってしまい、ほとんど口説きなど必要なく、そうなることもありましょう。同じようなことを言い回しを変えたり、意味の無い会話を挟みつつ、なんとかこぎつけるという口説きをして、男を獲得した女性の比率というのは、組織のトップの比率15%と比べてどうなんでしょう?
そして、男女の関係を経て、婚姻関係になることもあれば、他人やお友達に戻ることもあります。この時、「やられた、やり逃げされた、捨てられた」という台詞を男の口から聞いたことがあるという率はどのくらいでしょうか? すべてが受動態で記述され、対等な関係なら単に「関係が終わった、別れた」と言えばいいのではないでしょうか? これらの台詞の裏には、被害者意識と相手への責任転嫁があり、「私は悪くない、アイツが悪いんだ」という発想は典型的な民の台詞でリーダーには向きません
カップル、たった2人で構成される最小の社会集合体における優劣の構造はどうでしょうか? 主観を排除するために、数値で言うと、年齢や収入、これが高ければ優だと言っているわけではありませんが、客観的に見るためには数値が重要です。男女のカップルだとどちらが高い傾向にあるのでしょうか? 優劣があるとすれば、劣は優を見上げるポジションが好きで、優は劣をカバーするポジションが好きということになりますが、組織のトップというのは、誰を見上げるのでしょう?
幼少の頃から、大人になってからも何十年と続き、繰り返される、男女の交渉、ペア、崩壊という過程で、性別によって、上記の”立ち位置”に偏りがあるすれば、トップ・リーダーに向かない性別が生まれそうな気がします。
私は、全ての女性は口説かれ、責任転嫁し、劣後するポジションを好むと言っているわけではありません。私は男ですが、突進系の女性と出会ったり、私自身が「原因はアイツだろ?」と思っていたり、年齢も収入も上の女性とそうなることもあるわけですから、人それぞれ長い人生の中で、様々な立ち位置を経験していると思っています。私とうまくいった女性は、組織のトップや社長だったわけではありませんが、往々に、トップに向いている気質や行動を取る傾向があったとは思っています。〆は少し馬鹿っぽく、わかりやすくいうと、めんどくさくない良い女ということです。
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