とある友人の話。
彼とは大学時代からの付き合いですが、頭の良いやつでなかなか面白いのです。
真面目すぎるのが玉にキズです。
どう真面目かは具体的な事例を挙げた方がわかりやすいので・・・。
大学時代、氏は、会社に内定が決まってしばらくした時、私に、こう言いました。
「最近、コンビニで、客が自分の会社の製品を買うのかどうか気になる。」
入社していない段階で既に愛社精神を発揮していたのです!
きっと私と違って、かなり真剣に会社選びをしたのでしょう。
入社後、飲み屋にしても飯屋にしても、遊ぶ時は、氏が店を決めるのですが、その店は大体、
自社製品を卸している店です。
この前会ったときに行った店もそうだったので思わず
「お前の愛社精神、相変わらず、すごいな」と言ったら、
俺はものを売っていないし、作ってもいない。せめて、こういうところで貢献しなければならない。
彼は法律関係なので、非製造部門・非営業部門にお勤めのようです。
それにしても読者の皆さん、どうですか? この台詞言えます~?
正直、私たちが個人的に行く店の消費は、氏の会社の売り上げには何の影響も与えないでしょう。
心がけの問題です。
会社内で、売っている人や作っている人と話す時に、心の根底でこのように考えている人とそうでない人。
同じ言葉で話しても、相手の受け取る印象が変わると思いませんか?
これが「徳」につながり、このような人が人格者と呼ばれ、偉くなっていくのだと思います。
私も猛烈社員のつもりでしたが、とてもかなわないです。
思想の根本から変えない限り、私が真似できるレベルではありません。
大学時代の先輩で、氏と同じ会社にお勤めで、既に退職なさっているにも関わらず、古巣の統合話に気を
揉んでいるという方もいらっしゃるので、この会社の愛社精神のすりこみ教育がすごいのかもしれません。
愛社精神・愛国心の育成、これは経営・統治側にとっては非常に大事なことですので、その教育方法に大
変関心があります。今度会った時に聞いてみましょうかね。