これは、客観的に亭主関白と思われる家庭で部分的に実践され、
セレブと呼ばれる奥様は徹底してこの逆のシステムが採用されている
という非常に貴重な運用報告に基づいた家庭の法則である。
結婚という素晴らしいイベントを経て、相手を養わなければならない立場になった人へ
 こういう細かいところから主導権というのは決定されるのです。
逆に、養ってもらっている立場の人へ
 これを読み、既得権益を認識しつつ、養ってくれている人と神に感謝を。
とかく人間というのは、感謝の言葉・意を忘れ、現状を当たり前に思う習性を持っている
日々、その感謝を思い起こさせるための秘訣をここに書こう。
「誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ?」などという台詞は逆効果だし全く必要ない
まず、一ヶ月の家計予算に対し、最初の数ヶ月は資金使途報告を義務付けることが肝心だ。
一体、何に金を使ったのか? 徹底して追及することは、仮に家計予算をOver Estimateして
しまったとしても、その予算を削減する場になるだろう。
予算は家計のTRS(Total Return SWAP)にすることも忘れてはならない。
つまり、受けのLegは、Fixedで設定し、払いのLegに家賃・光熱費・水道代など全て含めること。
光熱費などは使えば使うほど、ドンドン自由に使える金が減るという認識と
住は当たり前ではなく、金を払って住んでいるという認識を産む効果が期待できる。
自分名義のクレジットカードを渡すなどという行為は言語道断。
「クレジットカードが必要なら自分で作れよ」と言ってみるといい。
専業主婦は自分のサインで、カードを作ることはできないという結果はわかっているのだが。
家計予算というものが決まっているわけだから、給与振込銀行の通帳を渡すなんてことは
当然していないと思うが、これも心理戦には重要な要素である。
予算の受け渡しは、必ず現金手渡しで行うこと。
「光熱費の明細が届いた時点で、それを差し引いた金額を渡すから、計算できたら請求して。」
と言えばよい。
これにはいくつかの心理的効果がある。
光熱費の利用明細は、毎月若干ずれるので、決まった日に渡すことができなくなる。
決まった日に渡す=自動的に金が来るという錯覚を産む
これを避けることができる。
また、請求させるというのもポイントだ。
毎月、XXX円下さいと言われない限り、金を渡さないようすることで、金をもらっている立場
であることを「きっちり」認識してもらうことができる。
さらに、現金という実体も十分なプレッシャーになる。
現金という紙切れには、その最高の可換性を理解する者にとって、不思議な迫力がある。
それは暗証番号を打つと銀行のATMから出てくるものではなく
頼むと俺の財布の中から出てくるものだということをわからせることだ。
ちなみに、これは会社経営にも応用できる。
給与銀行振込という安易な方法は、手間を惜しみ、安全性を重視するあまりに、一番大事な忠誠心
を忘れさせる。
実録 「恐怖政治 ~統治と忠誠」より