国家とは、一定の領域と人民に排他的な統治権を有する政治団体もしくは政治的共同体のこと。
Wikipediaのいい加減な定義です。でも感覚にはあうのではないでしょうか?
このあいまいな定義では何のことだかわかりにくいので、日本は何をもって国家としているかが
以下の外務省Webに、公開されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/world.html
要約すると、国とは、国連加盟国にバチカン市国を加え、北朝鮮を除いたもの。 by 外務省
そして、これが外務省が具体的に言う国家の一覧です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html
数えると192個あります。これが日本が認めている独立国家。
北朝鮮、香港、マカオは国家ではない。これに意外感はあまり無いと思われますが
台湾もリストに入っていません。日本は台湾を国家として認めてはいないということです。
ここで、日本が国として認めていない”地域”は、どんなものがあるか具体的に見ていきます。
慣習国際法上で国と認められ得るが、国連加盟国でない3か国:
サハラ・アラブ民主共和国、中華民国、パレスチナ国。
中華民国(台湾のこと)
慣習法とは、一定の範囲の人々の間で反復して行われるようになった行動様式などの慣習のうち、
法としての効力を有するものをいう。不文法の一つである。判例法を慣習法に含める考え方もある。
独立の主張をするものの、国連加盟国から僅かに、或は全く国家の承認を得ない6か国:
アブハジア共和国(ロシアのみ承認)、南オセチア共和国(同)、北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ承認)、
沿ドニエストル共和国、ソマリランド共和国、ナゴルノ・カラバフ共和国。
国家とは、世界共通の定義は無く、政治戦略上の主観的概念であるとも言えるのではないでしょうか?