友人が私に聞いた。
友人「お前最近何やってんの?証券会社?あー、頭使って悪いことするヤツか。
ピッタリだな!お前!良かったじゃねぇか!」
俺「・・・、お前は?」
友人「施設で働いてんだよ。障害者とか老人のよ!」
そう…施設に入ってるんじゃなくて、働いてるのね? それは、よかった。
この年で捕まったら、もう施設じゃすまない。しばらく三食・労働保障付のムショ暮らし。
俺「どう?」
友人「楽だねぇ。バイクで通ってっから、ここ数ヶ月区内から出てねぇ。仕事・家・彼女、全部横浜!」
毎日1時間、電車に揺られていた当時の私と比べて、遥かに優れた通勤事情。
当然、スーツなんか着る必要無し。
龍の書いてあるジャンパーで職場に行ってもどうせ仕事は、作業着だから関係無し。
友人「だけどよ~、障害者がこの前襲ってきやがってよ。むかついたから、(障害者の)親が見てないところで
思いっきりボコっといた。教育だよ、教育!
親がしつけねぇから俺が代わりにやってやったんだよ。ま~、ちょっと効果がありすぎてな。
俺の顔見ると、ヤツ、びびっちまうから、親にバレんじゃねぇかってのだけが心配なんだけどな。」
そりゃー、百戦錬磨のお前にボコられたら、本能的に生命の危機を感じるがな・・・。
友人「老人のオムツ換えるの嫌だぞ~。向こうもプライドあるから拒絶してくるときあるからな。
新人の女の子とかさ、拒絶されるとショックみたいなんだよな~。
俺なんか、ラッキーとしか思わねけーどなぁ。仕事減るんだからさ。
どうせそういうわけわからんこと言うジジィは、ボケてんだから、ボケ防止にデコピンしときゃ良いんだよ!」
俺は誓う。将来、老人施設にだけは入るのは止めよう。
そしてこの素晴らしき介護に多大な社会保障費を税金から出している国に納税するのも止めよう。