円高でやられるとはいえ、長期で考えれば、その金利差が為替で実現したことは無く、
この金利差トレードは、常勝の記録である。
外貨MMF
キャピタルゲイン非課税で、取引コストも比較的安い。
今となっては、短期で見れば為替証拠金取引が最も効率的ではあろうが、あれは”為替”に張るものであって
USDを買うものではない。税金、タイミングを誤って長期戦になった時に持ちこたえるのは難しい。
US5%、£6%、EU4%という感じの金利だった。対円の預金と比較すれば、結果として全て成功した。
一番印象的だったのは1997-8年円ドル。
126円で買い、144円で売り。
その後、数週間でまた115円まで一気に戻った。
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最も苦労したのがECU
当時は、EURがまだ無かった時代。EURの前身のECUの時代に、EURは絶対上がるという証券会社の太鼓判のもと
キャピタルゲイン期待で、為替の取引コストが高く(確か80銭)、金利も低い、欧州通貨投資を始めた。
これがとことん最悪のタイミングで1ECU=160円で初めて、ナンピンを途中で入れたものの
1EUR<1USDという地獄の時代を経て、ドイツ国債や、MMF、フランス国債とまわし続け
利食ったのは、10年経った去年である。
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ただ、この投資に関しては、私はこの当時の考え方を脱却しており、原点回帰することは無いだろう。
私が日本に居たとき
「最近、何に投資してるの?どんな戦略でやってる?」と聞かれたので
「私のポジションは今は円Longです。」と答え、面白い言い方するねと言われた。
これは「株を売ってます。ドルを利食っています。」という円中心の発想からの第一次転換期の兆候。
何度か触れているが、自分自身の仕事や住居が国を跨ぐことが出来れば、為替の見方は全く変わってくる。
日本に帰り生活することを想定しなければ、円は投資以外の保有目的を持たなくなる。
円高に触れたときは外貨投資という感覚ではなく、全力で円を利食い売りできる。
今は、通貨の取引だけでなく、基軸通貨を選択できるように自分自身の立場を持っていくことも投資
であると考えるようになった。
私の口からは
「やっぱり日本の女の子はかわいい」とか「中国の米は変な臭いがする」などという不満が出ることは無い。
なぜならば、香港を許容し、同化することそのものが投資であって、投資こそが人生最大の楽しみだからである。