湖南省・長沙の街は小さくないのだけど、田舎と思われる特徴。
・住宅地、しかもかなり綺麗で30F建クラスのマンションは散見されるが、企業・オフィスビル・商業ビルのようなものが見えない。
・Google、Facebook、You tubeこのあたりは中国はできないことが多いが、Twitterまでできない。
・一番目立つ銀行はABC 中国農業銀行。
・セブンイレブンがない。
・けっこう綺麗なホテルなのに、クレジットカードが使えない。英語はほとんど通じない。
・携帯のシムカードも、パスポートでは買えず、中国の人民カードの提示を求められる。
後に調べたことであるが、湖南省は決して田舎ではない。地方都市と呼ぶのが適切であろう。GDPはさすがに比較にならないが、
 湖南省 vs 日本国
人口 6800万人 1億3000万人
面積 21万k㎡ 38万k㎡
さらに湖南省の省都である長沙市(中国の行政単位は省・市・県と並んでいるので、市は県よりも大きい概念ですが)、大阪市ではなく大阪府と比較するくらいの規模で
 長沙市 vs 大阪府
人口 710万人 890万人
面積 12000k㎡ 1900k㎡
このように、人口密度が日本の都市部に比較すると、極端に低いので長沙市到着後、数時間で極一部しか見ていなかった私には、長沙が田舎という印象を受けたのです。
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レストランでお食事。ご家族、お父様、お母様、お兄様と義理のお姉様とその赤ちゃんで、お食事です。湖南料理です。
チンジャオロースー、豚足、マーボーナス、魚の油がけ、ここまで普通、ちょっと珍しいのは、豚・レバー揚げ(油の中に豚肉と香草を入れて、目の前で、ジュワーと揚げるのが流儀のようです)、香芋(火屯)牛楠というオックステールと里芋のスープです。長沙のこの近所で一番のレストランらしく、お父様は常連らしいです。確かに全部おいしくいただきました。


長沙の名店なので名刺も、えぃっ!
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長沙2日目
湖南料理はおいしいので、また軽くご紹介。ホテルの朝食で、お粥コーナー。湖南料理、ありがち調味料3点セット。どれもなかなか美味しいですよ。
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バスで移動、2元一律料金 カードだと1.4元 道路ガタガタする箇所あり、日本に劣りますが、インドネシアよりまともです。自動車用の信号はまばらにありますが、歩行者用の信号が無い所が多いです。激しい交通量の交差点を、歩行者・バイク・手引きの荷車が、ヒョコヒョコと自動車を避け、自動車側も横断者に合わせて速度を調整しながら、混沌と交差していく様子が、なんともアジア的でコミカルです。また激しい交通量というのは、ジャカルタのように道路全体が自動車とバイクで埋め尽くされるような状態ではなく、東京の道路と同じ程度の交通量です。各交差点に信号を配備する余裕が無いのは両国ともに広い国土面積ゆえに同じ事情。なぜ中国の都市はジャカルタ化しないのか? 人権が無いからだよ。インドネシア群島列島は、いくつもの島に別れ、移動に船を伴うから多少の金がかかるが、陸続きの中国の全人民が、安価な陸上交通機関を使って、”自由に”便利な都市部に押し寄せたら、中国の都市部は大混乱に陥るだろう。
バスに揺られながら、景色を眺めていると農業銀行、長沙銀行だけでなく、中国大手銀行、工商銀行、建設銀行、交通銀行、招聘銀行、中国銀行が揃いぶみ。長沙もローカル資本、中国資本と区別して、地方地元資本・零細資本が主要なのだが、長沙の中心部に近づけば、中国ドメスティック大資本が登場し始める。
長沙の原宿 外資系の看板登場、ケンタッキー、マクドナルド、スターバックスにはじまり、少し歩けば、H&M、ユニクロ、Zaraなども登場する。人口7000万人都市の中心部なので当然ですねw
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火宮殿
 
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ヤムチャ的湖南料理 黒い腐り豆腐、ザリガニ(ロブスター) 1人当たり60元
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建物の中の階段でまで煙草を吸っている人がいたり、騒がしい店内の様子を、気まずそうに・・・
中国のマネキネコ猫ちゃん「中国はあんまり規則に厳しくないです」
知ってますw その広い国土面積と低い人口密度により、多少暴れたり、騒いだり、煙をふかしたとしても、迷惑がかからないとは言わないが、かかりにくい。人口密度1/10だとしたら、人と人との距離は約3倍ある。かつまた気候が東京と同様、若干寒いくらいなので、4月末、5月のこの時期、冷房は要らないので、窓を開け放つ開放空間で天井も高く、背中合わせの席でもないので、店内喫煙に寛容な土壌が整っているのだ。シンガポールでもおじいちゃんが、ラジカセを担いで、チャンチキチャンチキうるさい音を立てながら乗車してくる場合があるが、それもこの人口密度の名残と言えよう。距離に加えて、あまりにも絶対的な人数が多いので、バスを降りるときでも「降りまーす!」、学校でも「先生!」と大きな声で発生しないと人民の群れに埋もれてしまうゆえ、彼らは声が大きいのである。これを中国以外の地でやられると迷惑千万なのだが、中国本土では、そうなるのも自然に理解できるw
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3種の建造物が混合している中国にありがちな街並みを歩きつつ・・・、
静かなバイク 電気駆動なのでマフラーが無く、中国国産車
中国と言えば自転車、しかし現在の長沙において、自転車は主たる交通機関ではなく、自動車とバイクになりました。バイクが縦横無尽に街を走っているのですが、無音で近づいてきて、少し怖いのです。おかしいと思って路注してあるバイクを見つめると・・・、ガソリンメーターが稲妻マーク、さらに気づいたのが・・・マフラーがない。Honda,YAMAHA,Suzukiなどの日本車がほとんど見受けられず、おそらくほとんどが見たことも無い中国国産車。東南アジア諸国では、バイクも車も日本車が主流なのと大分事情が違う。中国のバイクが、東南アジアで受け入れられない理由は、気候の影響が大きい。中国には冬があり、一方の東南アジアは常夏。冬の中国でバイクで30分走ると寒すぎるが、東南アジアはバイクで100km以上の移動も気候的に可能であろう。中国のバイクはあくまで近所の買い物に利用する自転車代わりの代物であるのに対し、東南アジアでは車に代替される長距離移動手段にもなるので、壊れやすい中国バイクは安くても不要なのである。
【アジア国際関係・国際都市】
2013.07.03 インドネシアがシンガポールを挑発(爆笑動画付)~ヘイズ問題が教える一人当たりGDPの虚しさ
2013.10.02 ジャカルタ・リラクゼーション・アワー 14/16 ~ジャカルタの電車
2013.09.12 初フィリピン・マニラ編 1/14 ~空港・周辺ホテル
2012.02.21: タイ旅行 5/11~タニヤのキャバ
2011.02.23: アジア発展の構図 ~アジア地域の特徴 1/4
2010.02.19: マラッカ(マレーシア)旅行 ~KL、マラッカ観光編
2009.11.30: アジア情勢を読む地図
2008.11.14: 国際観光動向考察による人民誘致戦略
2008.08.21: 東南アジア横断 ~総括 アジア覇者への道