タイでのロイクラトンをゆっくり楽しまずにシンガポールに帰り、慌しく香港に出かけた理由は、人民元の売却を1日でも急ぐためではありません。中国人民元オンショア預金を仕込んだのは07年ですし、数日の動きが気になるほどボラティリティは高くなく、スプレッドが広いので、1日~1ヶ月を争う取引では無いのです。(さりげない自慢話ですよー、わかりますか?) ただ、07年当初の目的としては早々にCNY=5.0を割り込むほどの急速な人民元上昇を見込んでいたのですが、6年も経って6.1xということはその相場観は見事に外しています。しかし、機動的に取引できるオフショア預金ではなく、年利5.x%の3-5年のオンショア定期預金にしているあたりは、上昇に時間がかかっても、金利で取れるようなポジション取りになっていたという、これまたさりげない自慢話になってしまうのですけどねw
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すいませんねぇ、自慢話ばかりで話がそれてしまって。慌しく香港に出かけた理由でしたねw 日本に住んでいるお友達なのですが、「中国で商品の仕入れをやるついでに香港にも遊びに行く」と言っていたので、中国での仕入れ・商取引の現場を見学させてもらうことになり、急遽スケジュールをその友達に合わせたのです。当然、仕入れをやるわけですから、中国語も話せる人ということです。中国語とか素人くさい言葉を使ってしまうと笑われちゃうかな? 普通話と書いてプートンファー が話せる友達ということですw 仮に名前を翡翠社長と呼ぶことにしましょう。


香港で1日だけ遊び、次の日の早朝、ホンハム駅で翡翠社長と待ち合わせ、広州に向います。190HKDまたは150RMBで2時間ほどでホンハムから広州に到着します。繰り返し述べていますが、窓から見える中国の風景・・・、香港-深圳-広州と都市があるわけですが、都市と都市の間の光景は、見る価値があると言えましょう。北京の場合は、北京のど真ん中から汽車でわずかに30分で、電線も農地無いような荒地が現れます。広東省では荒地ではなく、廃墟工場、激古マンション(現役)、小規模スラムが散見されます。その一方でクレーンも多くあり、高層のビル、おそらくバブルマンションが建設中、さらに新しそうな綺麗なマンションも多くあり、昼間の移動だったので(夜なら明かりが付いている面積の比率で簡単に入居率を推定できる)入居率はわかりませんでした。
廃墟工場らしきの存在理由を推測すると、広東省は海もあり、昔から商業が栄えていたはずですから、工場も作られたのでしょう。しかし、設備が時代に合わなくなり、人件費が上がったことで軽工業がさらに人件費の安い国に取られたこともあるでしょう。工場を取り壊すコスト>新たに土地を取得するコスト であれば、工場を新設するコストがこれに加わるのは、壊そうが壊すまいが同じなので、広東省の土地の価格がどれほどに安いのか、想像に難くないです。私は広州や深圳の土地が安いと言っているのではありませんよ!! これらは都市開発・バリューアップされた、広大な中国・広東省の中の極めて限定的なエリアです。ゆえに、廃墟工場があるようなエリアを見た後で、広州を見れば、逆に土地の価格は上がっていることが想像できるはずです。逆に言えば中国ほどの国土面積があれば土地そのものの値段というのは意味がなく、都市開発、工業団地開発、資源採掘開発などのバリューアップに意味があるということです。
広州駅に降りて
香港にわずか1日、睡眠時間を除けば、10時間ほどしか滞在していなかったので、やはり東南アジア居住民としての意見ですが、中国本土に入ると、わずかに香港より混沌としてきます。(わずかじゃネーだろ!どこ見てんだ! この素人が! とおっしゃる香港住民の意見をお察しいたします)。香港-中国間格差や広東語・普通話を思い出す時間として、理想的には香港に1~2週間滞在した後で中国入りしたかったのですが、日本・中国・インドネシア・タイ・フィリピンを股にかけるアジア一国一愛人構想は、超暇人の私をもってしても、スケジュールの調整が難しいのですw そしてタクシーですが、人が多いので、20-30分待ち。
タクシー料金は初乗り10RMB、2.6RMB/kmです。中国は広く、このくらいの価格設定にしないと誰も乗らなくなってしまいます。タクシードライバーとしては、距離を走らないと稼げないので、あまりに近場指定されるとわずかに数十RMBもらって客待ち行列に並ぶハメになり、一方で距離を走った上に未開発地=人が少ないところを行き先指定されると帰りは無駄足だから往復料金欲しいなというジレンマがあり、どうしても乗車拒否率が高くなってしまう事情があるようです。
マンダリン・オリエンタルで豪華な飲茶
翡翠社長の豊富な中国人脈に乗じてタダ飯です。「ご馳走様でーすw」 エレベーターの中に椅子があるような高級ホテルの個室でランチですが、それなりにお値段はしていることがわかります。値段見たらちょっとムッとするかもしれませんが、まぁタダ飯なので、非常においしかったです。
Holiday Inn Guangzhou Shifu
No.188 Di Shi Fu Road, Liwan District, Guangzhou 510140
800RMB/1泊の高級ホテルです。広いーって中国だから当たり前かw いわゆるホテルの常識的な設備に加えてバスタブまで付いてる。広州の中心から少し離れて、タクシーで20-30分ほどのところなのですが、ここを選んだ理由は、翡翠社長の”仕入れ”の場所に近いからです。このホテルの目の前、徒歩10歩のところに便利店がありますが、価格が異様に高いです。便利店と言ってもセブンイレブンのようなチェーン店ではなく、零細のゲリラ便利店です。セブンイレブンで買えば、4RMBのビール、15RMBのマールボロの赤が、それぞれ5RMBと24RMBです。煙草屋は後10歩歩けばすぐにあるので、そちらで買うようにしましょう。
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