計画の説明に入る前に、数年かけて築き上げてきた歴史を語る上で必要な専門用語についてまとめてみよう。
・アジア一国一愛人構想:来るべき将来のアジアの動乱に乗じ、投資収益を最大化することを目的とした基本理念。(構想なので多少抽象的)
・ハーレムナイト:シンガポールで深夜タイディスコを基軸に仕事終わりのタイキャバ嬢たちと飲む行為。(嬢たちに顔を売るという広告的効果に過ぎない)
・タイ全土落下傘計画:タイキャバ嬢がタイに帰国し、タイ全土に散っていく現象を利用し、タイの深部にまで迫ろうという計画。
これらは言葉ではなかなか伝わらない概念であることがわかっているので、こんな事例を紹介しよう。シンガポールのある後輩の話だが、彼は複数回、ハーレムナイトに参加したことがあり、「高収入、優しい、若い、マッチョ」と私が持っていない好印象要素が四拍子も揃っている彼に対し、タイっ子たちの反応も良い。そんな彼が「今度、休日使ってタイに行こうと思うんですが、バンコクは大分こなれてきたので、パタヤとかいきなり行って楽しめる感じですか?」と私に質問してきた。「仕事終わりで夜バンコク着のスケジュールならバンコクに一泊してから行くのも手、複数人数で行くなら、パタヤのゴーゴーも楽しめるのでは?」などとアドバイスしているうちに、
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貴君も落下傘部隊を保有しているではないか、私が知っている限りで少なくとも2人。一人はバンコクのトンロー近くの日本人カラオケ、一人はシラチャで今無職でプラプラしている。彼女らは明らかに貴君のことを気に入っている。彼女らを利用すればタイでの遊びの幅がもっと広がるではないか!」


日々のネットストーキングにより、私の直接的な落下傘部隊に組み込まれていないハーレムナイト構成員の現在の居所まで押さえているこの私に対して、彼は彼女らのFB Accountすら認知していないという・・・市場関係者としてありえん失態だ。タイっ子の横で飲んでいる時、民は胸やお尻を見ながら、「今日はヤレるのかなぁ?」などと想像しているかもしれないが、私の場合、出身地を聞き出しながら、私が頭に思い描いているのはアジアの地図だ! タイ全土に散る落下傘部隊の動きを把握しながら、バンコク-シラチャ-パタヤという地図を連動させることによって、グッと活動範囲・選択肢が広がる事例である。
「キャバの狭い席でマンツーマンで日本語のカラオケを歌いながらショボショボ飲むより10人からなる軍団でディスコを占拠したら楽しいではないか。ただし、楽しいというのはあくまで主観に過ぎず、ハーレムナイトの真の意味は広告効果とオフショアで売る高い義理で、それをタイ・オンショアで取り返すことにより、戦略的消費活動足りえる。」
確かに彼が参加する時は私が居るので費用は半額。ハーレムナイト単体で見ても、キャバで遊ぶより安く、スケールが大きいゆえに、それで満足してしまう気持ちは分かる。だが、さらにたとえ半額でもせっかく金を使ったならばそれを最大限に有効活用しようというドケチ根性が、遠く私に及ばないことが証明された。彼に無くて私にある唯一のモノは”時間”だ。週末を利用したタイ遠征などという民な遊び方では、東南アジア文化圏の低い約束意識を持つ落下傘部隊をコントロールしながら利用するのは多少不利になる。そんなことではいつまでも労働者階級のままだぞ、大いに反省したまえ。
これが上記で述べた3つの概念を常に頭に入れながら行動する私と、一夜限りの遊びとして捉えている彼との間で、同一の消費に対して、大きく異なる効用の差である。タイで遊ぶ時の行動範囲の拡大や選択肢の幅となって具体的に現れているのだが、それが読者諸君に伝わったかね?
今回は第5次タイ攻略となり、タイ全土落下傘計画を実行するが、旧暦11月の満月の夜、タイ・イサーン北部のノンカーイという空港も無い僻地で起こる自然現象(バンファイパヤナーク)を観測する計画がある。事の発端は1年ほど前シラチャにいるタイ人から聞いてこの現象を知ったのであるが、私のタイ語の発音が悪く1回では通じなかったが、どのタイ人に聞いても「知ってる、だけど見たことは無い」と返ってくるタイでは有名な自然現象である。これから言及していく「バンファイパヤナーク観測計画」シリーズは、観光の記録ではない。僻地と自然現象を相手にした、誰に言っても実現性が危ぶまれる、バンファイパヤナーク鑑賞に、私がタイ全土落下傘部隊を駆使しながら挑んだ記録なのである。
出発前に2ヶ月ビザを取得
在シンガポール・タイ大使館に行ってきました。バンファイパヤナーク(龍の火の玉祭、10月満月の自然現象)とロイクラトーン(灯籠飛ばし祭、11月秋のお祭り)のダブルヘッダーを決行します。この2つのイベントを一回でこなすと、30日滞在を超えることは確実なので、60日の観光ビザを申請しました。タイ大使館はオーチャードの駅近にあるのだが、日本大使館より異様に大きく、入り口はメインストリートと逆側にある。ビザ申請のために必要な書類は、
パスポート
PRとRe-Entry Pass(永住権と再入国許可証)のコピー
行きと帰りの航空券チケットのコピー(名前と便名と日付時刻が入っていれば良いので、実際にネットの予約画面をDoneしない状態でコピーしてしまったものでも大丈夫ですw)
顔写真
50SGD
申請書(は大使館の中にあるので持ち込む必要はありません)
※申請している間、パスポートはタイ大使館に取られる。
国民総背番号制が実現しているシンガポールでは、自動ゲートにパスポートをかざすだけでシンガポールを”出入国”できる。永住権を示すカード、再入国許可証これはただの紙でパスポートに挟む義務を持つのだが、それらの提示は一切必要ない。その都合で、私のパスポートにはRe-Entry Passが無いことを指摘された。さぁ・・・困った・・・Re-Entry Passをプリントアウトする必要がある。一番近いインターネットカフェは、Lucky Plaza(フィリピン人の巣窟)にある。なんと貧乏フィリピン人に標準をあわせているため1SGD/15minsという信じがたい1SGD刻みの価格設定であるw コピーは20セント、カラー50セントという価格帯である。私はRe-Entry Passのオンライン申請に必要な国民IDであるSingPassがロックされており、結局ラベンダーのICA(移民局)まで行って、Re-Entry Passを取得したのだが。(ちなみにICAでRe-Entry Passのコピーだけなら無料でやってくれる。ネットでできるのでわざわざ金と時間を使ってICAに行く人はいないだろうが・・・)
T+2で発行されるとWebに書いてあるが、窓口ではT+1でやってくれるという・・・。今ひとつ信用できないのでT+2でセトルしにいったので、T+1が実現しているかどうか分からない。日本パスポートの効果は絶大よのぅ。余裕でビザおりますよw 大使館のWebに行けばわかるけど、中央アジアや中東各国のパスポートは色々制限ついてたわ。
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