今日はジャカ1が車でKOSTまで迎えに来てくれるという。17時待ち合わせだが、渋滞都市ジャカルタ、遅刻は織り込み済みだ。18時くらいにもうすぐ着くと電話がある。そこから待って30分、まだ来ない。
ジャカ1から電話「道路、間違えた。もうちょっと待て。車は白のホンダ、XXX(車種名)だ。」
ジャカ1から電話「駄目だ、混み過ぎだから、Family Martに来い。」 Family Martに向かってる途中
ジャカ1から電話「遅いな。何やってるの? んー? Fatmawatiじゃない。CipeteのFamily Mart。」 どうやら私が行き先を間違えたようだ。
ジャカ1から電話「わからないなら、Blok M Plazaに変更だ。歩くなよ。バッジャイで行くんだ。」 しかしバッジャイは見当たらず急いで歩いていると
ジャカ1から電話「止まれ。今信号に居るな? ワシはお前が見えておる。そこで止まれ。
ブィーン、ジャカ1だ・・・、19時ようやくジャカ1の車に乗り込むことができた。16-21時くらいまで、ジャカルタは慢性の渋滞に悩まされており、ちょっとでも間違うと戻るまでに30分かかるということが頻発する。私が住んでいるDamai Rayaは道が狭い上に、メインストリートのFatmawatiは北から来ると途中工事中で迂回を迫られ、かなり厳しい運転となる。ジャカ1は免許を3ヶ月前に取ったばかり、車は借り物だそうだ。さらに厳しい条件だ。インドネシアの普通自動車の免許の種類はマニュアルしかないようだ。AT限定免許の私は例によって馬鹿にされる。オートマではなく、マティックと呼ぶらしい。
会話の中でジャカ1が、行き先や、道路の名前、そして、あの車欲しいな、トヨタのXXX(車種名)、ホンダのYYYも良いなと言っている(AvanzaとCR-Vだけかろうじて聞き取れた)。ドライブの時の女の気持ちを味わった気がする。何を言っているのか、全くわからない。日本車の車種名がよく出てくるのだが、後は三菱のパジェロも聞き取れた。言い訳すると日本名と違う車、日本車だが日本で生産・販売されていないような車も多い。言い訳だな、車の名前なんか知らんわ。セダンではなく、パジェロのような車高が高い車がインドネシアでは人気なのだ。


ジャカ1「昨日は、どこ行ったんだ?」
「えーっと・・・名前が・・・、ぁあ、カリジョドだよ。」
ジャカ1「ぁん?」 と渋い顔をした。
「行っただけだけどね、すごいところだったわ。」
ジャカ1「まー、ワシも知らんけどなぁ・・・」 と言いながら行ったことはないがカリジョドの存在は認識しているようだった。
レストランに着きました。「運転お疲れ様でした」と深々と礼をして、ジャカ1が先陣を切り、私はその1歩後ろを・・・。中国でもタイでもインドネシアでも、女にペコペコしながら、後ろをついていくのは、もはや東南アジアの標準スタイルになり始めている。アジア一国一愛人構想準備段階としては、当然のことだが。
Pulau Dua Restaurant
Kompleks Taman Ria Senayan
Tel: 5731435
Pulau-Dua-Restaurant.jpg
あらっ・・・庭園があって、なかなかしゃれおつなレストランじゃないの・・・。さすがはジャカ1。さっきから女心揺れっぱなしだぞーおい。雰囲気は悪くないレストランなので、ジャカルタでデート する読者も少なかろうが、接待にも使える場所だ。
トムヤムスープ、Ikan Gurame(魚)をBakar(焼き)で、Cumi Goreng(ここオリジナルのカリカリ烏賊フライ)、クーシン菜炒め物、ジュース、お茶、ご飯などを注文。Ikan Gurameが今回のメインディッシュだが、魚の形をしているが、味は鰻っぽい、ちょっとまったりとしているが、苦しゅうない。焼いてちょっとチリをつけて食べる。(現地ではもっとかけるが日本人は気持ち程度で良かろう) クーシン菜の炒め物には鶉の卵がついていた。トムヤムも無難にまとまっている。超絶にうまいわけではないが、雰囲気が良くて、結果からすると、
会計305,498IDR
ということなので、酒を飲んでいないのもあるが、かなり”割安”だ。インドネシア飯はレストランで食べれば、まずくても二人で200,000IDRとか行ってしまうことが普通にある。ジャカ1の選択、おいしくて、安い、お会計の時に値段を考慮すると二度おいしい店となる。
同伴出勤、タイムリミットは21時だが、若干遅刻しているが、ジャカルタの道路事情もあるのでそれほどうるさく言われないのだろう。ウイスキーでも飲みながら、友人を待っている途中、ジャカ1が、ふと、「お前の仕事はこれだろう?」と株価が映っているスマホの画面を差し出してきた。ジャカ1・・・やっぱり、お前が一番頭良いなぁ。タイでは何度説明しても理解してくれない職業なのだが、ジャカ1にはそれほど説明していなかったが、株式市場くらいは常識として知っていたか。
ジャカ1 「インドネシアには投資しないのか? ワシが手伝ってやろうか?
驚いたな。このブログの読者でさえ、この記録を東南アジア放浪記、東南アジア夜遊び日記とくらいでしか認識していない中、貴様・・・説明もしてないのに、アジア一国一愛人構想を理解していたとはな・・・。驚きのあまり、思わず笑いながら、
「そうしてもらうつもりだよ。だからこそジャカ1、お前と飲んでいるのだ。インドネシアへの投資について考えているが、今はまだ早すぎる・・・」
ここから話が込みいってきているので英語に切り替える。ジャカ1は日本語もペラペラだが英語も堪能だ。
「1997年、アジア通貨危機、何が起きたか?」 
ジャカ1「1USD=3,000IDRが15,000IDRくらいまで下落したな・・・」(BBG上は2500近辺からピークは17000までだが、おそらく出来高加重平均で考えればジャカ1が正しい。)
「その通りだ。さらに強権独裁のスハルト政権が倒壊した。第二の通貨危機が起きるのか? いつ起きるのかもわからない。だがインドネシアは深刻な問題がたくさんある。民族問題もしかりで、仮にスンダとジャワが喧嘩したらどうなる? IDRの暴落どころか、通貨と国家が消滅する可能性も否定できない。中国にも同様の問題がある。インドネシアには中国人が多く住んでいる。中国で革命が起きたら、インドネシアに中国人がなだれ込んでくるだろう。将来、中国とインドネシア、どちらかで革命か内戦が起き、アジアの地図が変わる。そう予想している。国家が消滅するのか通貨が暴落するのかわからない。だが、チャンスはその時だ。その時、俺はUSDを持ってここに来る。一緒に手伝って欲しい。その時そのために、もし必要があるならば、結婚して欲しい。」
勢い余って人生初のプロポーズをしてしまったよw  などとおちゃらけて書いているからアジア一国一愛人構想が読者諸君に伝わらないのかもしれないが、俺は本気だ。
ジャカ1 (プロポーズはあっさりスルーして) 「不動産が暴落するかもしれないが、インドネシア広いから元々土地は安いぜ・・・」
広いが(都市開発が十分に行われていないから)使える土地が少ない。ホテル・ムリアの周りなんか高いに決まっている。高いところも安くなるだろう。安くならないにしてもルピアが暴落しているのなら、全部安くなる。それは大きなチャンスになる。」
ジャカ1「なんと性格の悪い・・・。(アジア通貨危機の現場を知っているから)みんな大変なんだぞ。そこを狙うというのか・・・。」
「悪いことをしているとは思わない。買い手がつかなくて、みんな困っているんだ。その一部を俺は買おうという善意だよ。
When blood on the street, buy property ニコッ!」
ジャカ1は私の徹底したインドネシア批判? インドネシア崩壊期待論を、よく思っていないようだ。しかしこれは、インドネシア崩壊が冗談とは思えないリアリティがあるゆえの反応だ。おーし、今日は酒がうまいぞぇ。
【投資方針】
2012.03.13 株メール Q12.PERとPBRのリスト
2011.05.27: 株メール Q10.PBRの計算 ~LYNAS編
2010.09.30: 株メール Q9.俺が言ってるのはStrategyではなくTacticsだ
2010.09.08: 株メール Q6.株価を買わず会社を買う
2010.08.04: 無駄遣いを止める方法
2009.12.28: よくある素人の資産運用=老後の心配 
2009.05.14: 2009年度予算案 
2009.04.15: 貯蓄率にみる人々の自信度合い 
2008.10.17: 最近数ヶ月の投資総括 
2008.07.04: 投資人生の必要条件
2008.05.14: 自分自身の財務諸表






4月インドネシア金融・不動産視察会 回想録