仮想通貨革命 ビットコインは始まりにすぎない 4/7~ブロックチェーン

「ビットコインは、P2Pネットワークによるプルーフ・オブ・ワークでブロックチェーンを維持することによって運営されている」 こういってもほとんどの人にはチンプンカンプンだろう。それも当然。これは、ビットコインが始めて提唱した全く新しいアイディアなのである。
P2Pだとかプルーフ・オブ・ワークは維持するための”技術”なので、ブロックチェーンについての記述だけまとめよう。一定期間の取引記録は、「ブロック」と呼ばれる。ここに記録することが許されるのは「正しい取引」である。ここで「正しい取引」とはつぎのようなものだ。ビットコインの保有者だけが、保有額の範囲内において、他の人に送れる。意図した相手だけが受け取ることができる。二重払いは認められない。ある時点において、あるビットコインの所有者は一人しか存在しない。この記録が誰にも見られる形で存在し、書き換えができないようになっていれば二重払いは排除されるのである。ブロックは不動産の場合の登記簿のようなものだ。不動産においても二重譲渡の問題が存在するのだが、これに対処するために登記制度が採用されている。登記所が保管する登記簿に記載されているのが正当な保有者だ。ビットコインの場合も、ブロックに記録されているのが正当な保有者である。不動産登記との違いは記録の管理主体である。不動産登記を管理しているのは国の機関だ。これに対してビットコインでは、記録の維持を特定の管理主体が行うのではなく、コンピュータの集まりが行う。このネットワークはP2Pと呼ばれる。

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野口さんは他に暗号化や改ざんを防ぐ方法についても説明しているが、「ブロックチェーンとは、登記簿のネットワーク接続した世界中のコンピュータ上の分散管理である。」で良いんじゃないかな。
ここまで来て、なぜビットコインは変動相場制なのか、固定相場にしてしまえば良いではないかと思ったのだが、おそらくこれはマイニング・ブロックチェーンの維持の費用を参加者全員で負担しているというところが理解できてないと思われるので、もう一度戻って読み直そうw なぜそう思ったかと言うと少し次元を下げ、通貨創造という中央銀行の信用の分散管理ではなく、信用創造という市中銀行の機能を、管理主体無しの分散管理できるものなのか?と疑問に思ったからだ。

正しいナンスの(ブロックチェーンの情報を表現している数列)の値を最初に見出したコンピューターがブロックをネットワークに放送する。各コンピュータは放送されたナンス値が正しいことと、ブロック内の取引が正しいものであることを確認する。この確認計算は較的簡単にできる。確認されれば、そのブロックは承認されたことになり、タイムスタンプが押されて直前のブロックの後ろに接続される。最初のブロックは2009年1月3日に作られた。これは「創世記ブロック」と呼ばれる。そのブロックでは創立者に50BTCの報酬が与えられる。約10分毎に1つのブロックが作られるので、1年間で約5万2560個のブロックができる。現時点までに約29万個のブロックが生成されている。2017年までは1ブロック生成した時の報酬は25BTCだ。直近の相場で換算すれば100万円程度と言うことになる。その後4年ごとに報酬は半減する。そして2140年までに合計2100万BTCが生成されその後は新しいビットコインは供給されない。マイニングが終わってもブロックは作り続けられる。マイニングが終わってもブロックは作り続けられる。全てのマイニングがなされた後も、手数料収入はマイナー(採掘者)の収入になるので、ブロック維持作業は続けられるのだ。ただし、超長期的に見て、マイニング作業が順調に継続するかどうか、疑問なしとしない。ビットコインではないコインのほうが報酬が良くなり、コンピュータパワーがそちらに移動してしまうというようなことはないだろうか?それとも仮にそうしたことになれば、ビットコインでの競争者は少なくなるから、計算難易度が引き下げられ、アマチュアのマイナーでも利益が得られるようになるのだろうか?

マイニング報酬はビットコインだから、ビットコインの発行残高は増える。ビットコインの発行残高は、全ての両替所のドル保有高と同じ。うーん、ビットコインがなぜ変動相場制なのかの答えは、マイニングと維持費用関係ないなw 両替の仕組みにも興味があるが野口さんの本でほとんど説明が無い。

マウントゴックスの破綻で、顧客は預けていたビットコインを引き出せなくなった。1000万単位の被害にあった人も居たようだ。1千万相当のビットコインを同社に預けていたことは問題だ。なぜなら同社は信頼性について従来から問題が指摘されていたからである。

マウントゴックスが両替商としての在庫をハッカーに奪われ倒産した。つまりマウントゴックス”が”被害者ならわかるのだが、マウントゴックス”の”被害者がいるというのが理解できない。両替所にカネを預けるってどういうことだ? マウントゴックスはビットコイン銀行で預金できるの? 金利でも付くのか、なぜわざわざ自分名義のビットコインをマウントゴックス預かりにしたのかがわからない。マイナーと両替所は何か特別な権限でブロックチェーンにアクセスする都合で、利用者に影響力があるとしたら、完全な分散管理ではないような気がする。
それはさておき、固定相場制にすると全ての両替所のドル保有高とビットコインの発行残高は等しい。マイニング報酬をドルで渡すとドル保有高に対するビットコインが多くなる。というかドルで渡すためには両替所からもらわないとダメか? 何もしないとビットコインはマイナス金利で早く使わないと損な通貨になり、通貨の価値保存の手段としての機能を失う。両替の手数料や送金の手数料に反映させることもできるが、その時のたった10分間の両替・送金の総量でマイニング報酬が激しく変動してしまう。マイニング報酬を固定するには、手数料が変動することになるが、手数料が事前に決まっていないと怖すぎて使えない。
でも、なんか俺わかってないな。もう少し別の本を読んで知識を得る必要がありそうだ。
【通貨創造・金とは?】
2014.09.24 ジャカルタ潜伏 4~借金して車を買うことの正当性
2014.02.28 人民元・ドル・円 2/5~中国統一から
2013.06.28 国際金融
2012.07.13|ウォールストリートの歴史 8/8 ~ニクソンショック
2012.03.28: 金融史がわかれば世界がわかる 1/6~銀本位制から金本位制
2011.09.30: 幻の米金貨ダブルイーグルめぐる裁判
2010.09.28: 世界四大宗教の経済学 ~キリスト教とお金
2010.07.09: 資本主義はお嫌いですか ~大ペテン師 ジョン・ロウ
2009.12.30: 金融vs国家 ~金・金融の意義
2009.08.28: インド独立史 ~ガンディー登場
2008.10.10: あなたが信じているのはお金だけなの?