日本国債5年CDS 1.3% vs 日本国債5年モノ0.35%

素人向けにわかりやすい結論言っちゃうと、127ベーシス=1.27%なわけですが、日本国債の保証料が”米ドル建て”で1.3%という話ね。もう興味なくなっちゃったかな?
日本の銀行は日本のソブリンCDSの売り手にはなれないから売る人が非常に限定的な市場ということです。
日本のクレジットを取れる人がドル建てで投資をする場合、US Treasuryを保有するSPCが、日本のソブリンCDSを売ることでクレジットリンク債は可能である。この場合、
US Treasuryからくる金利 0.8%
CDS Shortからくる金利 1.2%
これを合わせてドルで2%の債券となる。日本国のドル建て国債が存在していたら、これに類する価格となろうが、今調べたところBloombergでは見つからなかった。もし仮にドル建て国債が存在しているのなら、「その前に外準を売れよ!」と国民全員から突っ込みを受けること間違いなしだが。
「うーん、でも為替のリスクがある」 という”日本のクレジットを取れる人”の声が聞こえてきそうなので、為替エクスポージャーを外すとどうなるか?
まず、日米の金利差
5Y SWAPで、USD 1.1%、JPY 0.45%
だからドル売り円買いのヘッジなので、-0.65%
それから、Basis SWAPがやはり5年で-0.65%
合わせると円建てで2.0%-0.65%-0.65%=0.7%
おう、それでも5年債0.35%よりは若干高いね。このSPC債の組成コストが0とすればね。
日本のソブリンが崩壊すると倒産するSPCと誰がCross Currency SWAPを締結してくれるのかという問題もあるか。
ではそのCCSの分の担保をまたドル建てでフルエクスポージャー積むと・・・ぴったり5年の国債価格 0.35%になるんですねぇ。
いやしかし、その担保のドルはNakedですか? たっはっは。ちょっと面白い妄想だろ?

Sep 22 2011 【クレジット市場】日本国債とCDSがかい離-国内外の見方に差
【記者:Masaki Kondo and Yusuke Miyazawa】
9月22日(ブルームバーグ):日本国債を保証するコストが、欧州債務危機が拡大するとの懸念が強まる中で過去最高水準になっている。日本国債を5年間保証するドル建てのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドは20日に127.93ベーシスポイント
(bp、1bp=0.01%)と、CMAがデータを取り始めた2004年10月以降で最高。一方、5年国債の利回りは0.35%で、先月に付けた今年の最低水準を約5bp上回る水準。日本の債務は世界最大規模だが、調達コストは世界最低に近い。債券利回りとCDSスプレッドのかい離は、国債の95%を保有する国内投資家と海外の運用者らの間で信用リスクに関する見方が異なるためだと、みずほ証券の末広徹マーケットアナリストは指摘する。
 円建てで預金を受け入れる国内金融機関は「円でお金が入ってくる」ため「一番安全なのは円で運用すること」になり、日本の債務については「何とかなるのではないか」と考えて「買わざるを得ない」と同氏は分析。一方、海外の投資家はそうではないため、「日本の債務
状況が悪化すると思えばそうしたポジションをすぐに取れるということで、違いが出てきやすい」と説明する。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は8月に米国の格付けを「AAA」から引き下げた。今週はイタリアも格下げし、政府の債務返済能力への信頼が低下している。S&Pが「AAA」に格付けしているドイツ国債のCDSスプレッドも今月20日には過去最高を付けた。
 1月に日本の格付けを引き下げたS&Pは先週、日本の経済成長率予想を引き下げた。ムーディーズ・インベスターズ・サービスは8月に日本の格付けを1段階引き下げ「Aa3」とした。バークレイズ・キャピタル証券の江夏あかねチーフ公的セクタークレジットアナリストは、「一般的なクレジットの考え方として」、信用力が悪化していく時は「すぐに対処しないと悪化が加速していく」と指摘している。S&Pによる日本の格付けは最上級から4番目の「AA-」で見通しはネガティブ。フィッチ・レーティングスも「AA-」で見通しネガティブ(弱含み)。江夏氏は両社が日本を格下げする可能性があるとみている。
 積み上がる預金のおかげで日本の銀行は国債購入を続け、格下げの影響は和らげられている。10年物日本国債利回りは0.985%と、ブルームバーグがモニターする先進国の中でスイスに次いで2番目に低い。SMBC日興証券の阿竹敬之チーフクレジットアナリストは、CDSスプレッド上昇は「クレジットリンク債の組成にいい」と言う。クレジットリンク債はCDSからの支払いを裏付けとした証券。相対的な利回りの高さなどが購入の理由になる。阿竹氏は「日本人は日本ソブリンのクレジットリスクを気にしない」ので、クレジットリンク債を買っていると述べた。
原題:Default Swaps Hit Record With Bonds Near Year Low:Japan Credit (抜粋)

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