USDベアの私としては、弱小通貨のPhysical Settleで悠々自適なAsian Lifeを送るために、アジア通貨買いと言いたいところですが、残念なことに、投資対象として、まともな通貨は一つもありません。
ロスチャイルドが言いました。
「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば、誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い。」
強烈に同意。それゆえに、それを誰かがやってると感じざるを得ないアジア通貨は、なんか引いてしまう。
通貨制度、採用している国と制度の概略をまとめてみました。
1.変動為替相場制度
1-1) Free-Float 韓国、フィリピン
2.中間的為替相場制度
2-1)Managed-Float タイ、マレーシア、台湾
為替レートの決定を基本的には市場に任せるものの、市場介入など通じてある程度コントロールする。
2-2)通貨バスケット制 シンガポール
複数の通貨の加重平均値に自国通貨を連動させる。
3.固定為替相場制度
3-1)ドルペッグ 中国・インドネシア
為替相場の変動を、固定もしくはごく小幅に限定する。
急激な値動きに対しては中央銀行が通貨の需要と供給を調 整して変動幅を守ろうとします。(通貨介入)
3-2)カレンシーボード 香港
100%以上の外国通貨を裏づけに自国通貨を発行する。
自国通貨の発行高が外貨準備の増減に影響されるため、金本位制に似た自動調整メカニズムが働き、
独自の金融政策の余地はなくなる
参考

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この3分類が必ずしも適当がどうか分からりませんが、ネット上ではこのように分類されています。
私の主観では、韓国ウォンの取引のしにくさからFree-Floatと呼びたくない。
韓国、中国、台湾、フィリピンは、通貨規制があり、持ち出しは自由でないのです。
ゆえに、NDF(Non Deliverable Forward)なるものが存在します。
NDF:元本の受け渡しをしないで、期日の差金だけを決済する為替先物取引のこと。 差金決済は、決済期日のあらかじめ 決められた公表レートとの差を元本に乗じた金額で行い、該当通貨を用いず、通常米ドルで行われる。
NDFに対応するCCS(Cross Currency SWAP)もすごいことになってます。
なぜベーシスが存在してしまうのか?は日銀のペーパーの10ページあたりが分かりやすい。

クリックしてwp07j13.pdfにアクセス

各国詳細は後日述べますが、実際見てると奇怪過ぎて、債券投資ではリターンが合わない。
結局AUD(オージードル)に走ってしまいます。